ブックキュレーターhonto編集員
無尽蔵の筆力でヒット作を量産する西尾維新の入門編
2002年にメフィスト賞を受賞し、「京都の二十歳、西尾維新」というキャッチコピでデビューした西尾維新。デビュー作から快進撃を続け、瞬く間に人気作家になりました。筆が速く多作で知られる西尾維新ですが、一体どれから読めばいいか迷ってしまう人もいるはず。今回は西尾維新入門編として、まずはこれから!という作品をご紹介します。
- 7
- お気に入り
- 659
- 閲覧数
-
西尾維新の記念すべきデビュー作。専門の異なる5人の天才女性が、財閥令嬢によって絶海の孤島に招待され、そこで巻き起こる殺人事件。1人の女性の付き添いとしてやってきた主人公「ぼく」の捻くれた一人称語りで物語は進んでいきます。萌えキャラの魅力とミステリーがいい塩梅で交わった作品です。
-
世界を幸せにするためと称して他人を騙し駒として使う、小学生とは思えない主人公・供犠創貴と、彼の駒である魔法少女の水倉りすかの2人を軸にした、全4巻で完結の物語です。自らの目的のために全力で戦う姿を独特の文体で描き、これぞ西尾維新と思わせる書きっぷりにうならされます。
-
妹の櫃内夜月と背徳感溢れる関係性を持つ櫃内様刻と保健室で引きこもる病院坂黒猫が、学園内で発生した密室殺人の謎を解いていく作品。青春特有のドロドロとしか感情や関係性が独特のタッチで描かれています。ミステリーという観点から見ても興味深い内容です。壊れた世界での病的な人間関係が危険かつ魅力的に映ります。
-
すべての出来事を1日で忘れてしまう主人公の掟上今日子。忘却探偵とも呼ばれる彼女の元に、機密データの盗難事件を解決してほしいとの依頼が届きます。眠ると記憶が消えてしまうため、すぐに事件の解決をしなければなりません。クセのある文体で知られる西尾維新にしては、非常に簡潔で読みやすい文章で初心者にオススメです。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です

