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hontoレビュー

憑神 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー255件

みんなの評価3.8

評価内訳

255 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

憑神?

2021/07/30 10:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る

貧乏御家人の別所彦四郎は蕎麦屋で勝安房守、榎本釜次郎が参って出世したといわれる三廻神社の話を聞く。ある日彦四郎は酔って川沿いの場所に小さな祠を見つけ神頼みをする。なんとそこに祭られていたのは貧乏神であった。そこから彦四郎の波乱の生活が始まった。最初に貧乏神、次に疫病神、そして死神まで登場だ。世の中は戊辰戦争が始まり不穏な空気が漂う中、彦四郎と3神はどのようにのりきるのか?

発想がよかったし内容も面白かった、と同時に武士道を感じた。

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電子書籍

語り口がいい

2021/07/14 12:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

少し苦いユーモアをたたえた浅田次郎らしい江戸言葉の語り口がとてもいい。ストーリー内容以前にこの語り口に惹きつけられてしまった。ユーモアに満ちたファンタジックなストーリー内容にも感銘を受けた。とくに3人目の貧乏神がとってもいじらしい。ただ締めくくりだけはピンとこない。

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紙の本

最後に背負ったものは

2017/08/19 20:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

神に憑かれて しょうもない目に合う男の物語…途中までそうだった。最後の最後になって主人公は侍の時代の終焉を背負いこむ。本当はそれをすべき人が逃げ出したためにだ。侍の時代を美しく終わせるための覚悟を決めた主人公の姿は美しかった。

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紙の本

憑神による苦悩の中に見いだす限りある命を持つ人間の輝き

2009/12/24 19:03

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

<あらすじ>
江戸末期、御徒士組の別所彦四郎は不遇に喘いでいた。
別所家の次男である彦四郎は、より良い婿の口をと文武に精を出し、念願かなって三百俵の井上家へ婿入りしたものの、男子を授かったとたん祖父母小姑からのいびられ、やがて勤め不行き届にを理由に井上家を追い出されてしまった。
さらに出戻った別所家では兄や兄嫁に冷たくされ、同じく兄嫁にいびられていた母と離れで暮らしていた。

ある夜、彦四郎は眠れずに訪れた蕎麦屋の親爺から、旧知の榎本が三囲(みめぐり)稲荷を拝んで出世した話を聞いた。
冗談半分に聞いていた話だったが、川の土手下で朽ちかけた祠を見つけた。その名も三巡(みめぐり)稲荷。
字は違うが分社なら大助かりと彦四郎が手を合わせると、大店主人のような貫禄のある憑神が現れるようになった。

<感想>
元々不遇だった彦四郎は、次々に現れる憑神によってさらに不幸を被り、そのことによって悩み、苦しみ、考え抜くにことよって、最後には人間の命の輝きを見いだす物語。

裏表紙にある概要には「とことん運に見放されながらも懸命に生きる男の姿は、抱腹絶倒にして、やがては感涙必死」と書いてある。
しかし読み終えると、裏表紙の説明通りであるものの、ユーモアと懸命に生きる姿がうまく融合できずにバランスの欠いた作品のように思えた。

憑神と彦四郎たちのやりとりはユーモアそのもので軽快である。
それに比べ、彦四郎が苦悩し最終的に「輝き」を見いだす哲学的な重さが極端で、読み手の意識が重さと軽さを行ったり来たりしてしまう違和感を感じた。

また人物像が急に変わってしまう違和感も感じた。
読み始めでは、「より良い婿の口をと精をだした結果、文武に秀でたが、ついていない彦四郎」といったものだった。
しかし、読み進めるに従って、子どもの頃から「神童の天才」と言われた人物になっており、また武士道にこだわる彦四郎になっている。
彦四郎の兄も同様で、意気地が無く怠惰な性格だと思っていたら、御影鎧番が中身無き役目だと達観していたり、最後まで登場人物たちが生き生き動きだしはしなかった。

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紙の本

神頼みも、ほどほどに

2007/10/14 22:24

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 背表紙の「抱腹絶倒にして、やがては感涙必至」という紹介文を読む限りでは、もっと軽妙な人情噺だと思っていた。江戸を舞台に、今ひとつパッとしない男が主人公で、人ならぬものが出没すると言えば、ありがちな設定。軽い気持ちで手に取ったのだが、前半はともかく後半は軽やかどころの噺ではなくて、ズンときた。

 なんと言っても時代が重い。主人公彦四郎は貧乏御家人で時代は幕末、しかも彼の家は代々、徳川将軍の影武者を勤めるのがお役目なのである。「明治維新万歳」とはいかない。
 文武に秀でながら、運に見放され、人の悪意に陥れられ失意の日々を送る彦四郎は、酔いに任せた神頼みで、なんと貧乏神に憑かれてしまう。しかも彼が手の合わせたのは「三巡稲荷」であり、貧乏神の次は疫病神、さらに……と踏んだり蹴ったりなのだ。


 彦四郎が憑かれてしまったのは、邪神であっても神は神。人間には太刀打ちできない圧倒的な力を持っている。倫理も情も、人間のそれとは違う。何とか己に降りかかる不幸を防ごうと足掻く彦四郎は、彼らにしてみれば玩具のようなものなのだろう。神を相手にした時だけでなく、時代の奔流に対しても、人間は無力で小さい存在だと思い知らされる。
 だが、最初は不幸から逃れよう(出来ることなら他人にそれを押し付けてでも)とばかり考えていた彦四郎が、何とか踏ん張り、自分なりの生き方を全うしようと心に決めてからは、物語は俄然、面白くなってきた。終盤の彦四郎の毅然とした態度は、人はこれほど変わるものかと瞠目する。まさに「人間、侮れん」という感じである。


 この話、リアルな時代小説としても描けた筈である。そうしていればもっと重厚で格調高い話になったかもしれない。しかし作者はあえて、極めて人間臭く擬人化された神というファンタジーを取り入れた。三人(?)の神たちの登場順及びキャラクターは、まさにこれをおいて他はなし、という絶妙さだった。
 身を粉にして働いてる邪神と、怠惰に太平を貪る人間。己の務めに誇りを持っている邪神と、意義を失い迷う人間。現実ではあり得ない出会いがあり、葛藤と救いがある。これも、ファンタジーの妙である。

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2007/05/01 02:32

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2007/05/05 11:23

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2007/05/26 17:49

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2007/05/21 09:14

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2007/06/01 13:16

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2007/06/04 20:53

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2009/03/10 22:20

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2007/06/14 21:28

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2007/06/15 16:27

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2007/08/09 21:19

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