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良い本です
2024/02/28 12:49
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は太刀まわりはあまりなく、心に滲み入るような話が多かったです。恋がテーマになっているのでしょうか。
シリーズ屈指の名作
2021/05/08 20:17
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作「白萩屋敷の月」がとても美しく切なく、しみじみとした読後感で良かったです。今まで読んできた中でも一番好きなお話。
宗太郎さんが好きです。
2018/12/20 07:29
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
何年かを隔てて読み返すのが楽しいシリーズです。
ただ、私は主役級の東吾とるいよりも、脇役の面々にたいへん魅力を感じます。
通之進さんも香苗さんも長助親分も…脇役あっての「御宿かわせみ」ではなかろうかと思うのです。
そんな中で、私にとって最も光るのが麻生宗太郎さんです。
まだ天野宗太郎さんの頃の話であり、寒井千草と名乗って初めて出てくる「美男の医者」を読みたくて、書棚から引っ張り出してきました。
東吾に思いを寄せていた七絵は、やがては本所の家を襲った賊に父や息子とともに殺されてしまいますが、東吾を婿にするよりも宗太郎に来てもらって幸せだっただろうと思います。
なにしろ表題作が素晴らしい。胸にぐっとくる名品です。
2004/12/17 16:52
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投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸は大川端の旅宿「かわせみ」の女主人るい、るいと恋仲の神林東吾(かみばやし とうご)、東吾の親友で八丁堀同心を務めている畝源三郎(うね げんざぶろう)、「かわせみ」の女中頭のお吉(おきち)ほか、彼らの心が通い合う姿をあたたかく描き出した「御宿かわせみ」シリーズ。今回は表題作を再読したくなり、手にとりました。
本巻には、「美男の医者」「恋娘」「絵馬の文字」「水戸の梅」「持参嫁」「幽霊亭の女」「藤屋の火事」「白萩屋敷の月」の八編が収められています。なかではおしまいの二篇が良く、とりわけ表題作の切なさが身に染みてぐっときました。
「白萩屋敷の月」……東吾の兄で、南町奉行所の与力を務める神林通之進(みちのしん)。彼から使いを頼まれて白萩屋敷へ行った東吾は、屋敷の主で今は御後室になっている女性・香月と言葉を交わすことになります。その話の中から浮かび上がってくる恋の想いの切ないこと。月光が夜の庭を照らす中、白い萩の花が咲きこぼれている光景の美しいこと。久しぶりに読み返して目頭が熱くなり、胸が詰まりました。
なんでもこの作品、「御宿かわせみ」の読者アンケートの人気投票で第一位になったのだそうな。匂やかで切なく、神々しい気品すら漂わせたこの話は、まこと、シリーズ作品中の一番人気に値する名品。今回再読して、話の美しさと切なさにあらためて感じ入った次第です。
それから、こうしたシリーズものは出来るだけ刊行順に従って読んでいったほうが、味わいもひとしおなんですよね。「かわせみ」シリーズもそう。話が進んでいくなかで、登場人物が結婚したり、子供が生まれたり、さらにその子供たちが主役になって活躍したりするようですから、私のようにつまみ食いのようにして読んでいくのはお薦めできません。
それでも、さしあたってまず、シリーズ作品のなかでも読みごたえのある話を読んでみたいという方には、著者が選んだ傑作選集『初春(はる)の客』をお薦めいたします。収録されている「白萩屋敷の月」や「源三郎祝言」「岸和田の姫」といった作品は、一読忘れがたい余韻を心に残してくれますよ。何か切なくて、心をあたたかなもので満たしてくれる、そんな話に触れてみたいと思っているあなたでしたら、ぜひ御一読を。そこからさらに「かわせみ」ワールドの奥へと入っていく……。そんな楽しみ方もまたあるでしょうから。