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みんなのレビュー591件

みんなの評価3.5

評価内訳

583 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

そうかこれが19歳の芥川賞か、綿矢りさ「蹴りたい背中」。

2011/05/18 18:33

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 19歳で芥川賞を取った、綿矢りさの「蹴りたい背中」。なるほど、こ
ういう話なのかぁ。内容をまったく知らなかったので勝手に韓国映画の
「猟奇的な彼女」みたいな女の子が主人公かと思っていた。けっこう元
気がいい感じの。蹴りたい、というタイトルだけでそう思ってしまう単
純さ、困ったものだ。さて、主人公の「私」だが、あまり元気ではない。
クラスでは完全にのけ者状態。理科の実験ではグループに入れない。暴
力でいじめられてるわけではないが、なんだかみんな遠巻きにしている。
それは結局、本人が知らず知らずのうちにバリアを張っちゃっているか
らなのだが…。ちょっとひねくれ者の彼女は、そういう状況で寂しい思
いをしながらも周囲に対して、ふん!、なんて思っている。このあたり
の表現に自分を見たり、共感する読者は多いのではないだろうか。

 そして、もう一人、クラスの余計者になっている「にな川」という男
の子。オリチャンというモデルの熱狂的ファンである彼は、おたく風で
外見からしてさえない。この2人が互いの孤独をなめ合うように恋にで
も落ちれば「常道」なんだろうけど、そうはならない。そのかわりと言
ってはヘンだが「私」は「にな川」の背中を蹴りたいと思う。「この、
もの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたい」と。2人の奇妙で微妙
な関係、そのどんよりした感じがとてもいい。こういう関係を非常にデ
リケートな言葉で表現する綿矢りさもなかなかだ。この小説、けっこう
好きだな。

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紙の本

一体、誰を蹴りたいか?

2015/10/04 18:58

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者、綿矢りささんがこの作品で芥川賞を受賞されたときは19歳。
見た目もアイドルみたいで、おおいに騒がれたものです。
フランソワーズ・サガンが『悲しみよ、こんにちは』を書いたのは18歳だといいます。
リアル10代の女の子は視線が厳しくて、自意識過剰で、わがままで。
誰もが通ってきた道だと後になって思う訳ですが、当時はわかりません。
主人公の長谷川という女の子は、「自分は人間の趣味がいい」と言い切って
しまうような、群れを作らず孤立した高校生の女の子。

そんな長谷川と同じように孤立しているクラスの男の子がにな川。
ただ、にな川は密かにアイドルに熱中しており、疑似恋愛体験真っ最中。
クラスで孤立しても長谷川ほど、自意識過剰ではありません。
アイドルというはけ口があるから。

そして長谷川と中学の時は仲がよかった絹江という女の子。
今はグループ行動しており長谷川とは距離を置いています。
群れを作るのが当然と笑っていられるような女の子。

この3人は、10代高校生のある典型3パターンを見事に体現していたのだ
と後になってよくわかってその構成に感心してまいました。

長谷川はアイドルに夢中になっているにな川の「背中を蹴りたい」と思う。
痛い目にあわせてやりたい・・・それは絹江に言わせると
「恋愛」なのだそうですが、恋愛以前のある気持でしょう。
私は、自戒を込めて自分をまざまざと思い出す長谷川の背中を蹴りたいと思ったり。
10代の自分には戻りたくない。あんなキリキリ舞いはしたくない。
蹴り飛ばしてしまいたい。

芥川賞受賞作となると「純文学」という冠を無理矢理かぶせられてしまいます。
そのことをうるさく言う人が必ず出て来ます。
私には純文学が何であるか、はっきりと答えられません。
あえて言うなら、この小説の冒頭、

「さびしさは鳴る。」

こういう感覚をあまり振り回すと陳腐になるのですが、
この小説はきちんとした着地を見せます。
こういうのを純文学って言うのかな、とぼんやり私なんかは考えるのです。

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蹴りたい背中って

2020/01/31 18:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る

印象的なタイトルで、冒頭の理科の授業中の場面の文章もユニーク。クラスから浮いた陸上部の女子と、「オリちゃん」というモデルを追いかける男子。その不思議な交流が、この年頃に特有のサディスティックで繊細な感性を滲ませる。蹴りたい背中とは、女子の愛憎がない交ぜになった微妙な心情の対象。上手いなと思う。

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電子書籍

息苦しい教室を抜け出して

2019/11/16 07:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

周りを気にすることなく、自分の好きなものを追い求めるにな川のキャラクターが新鮮でした。風変わりなクラスメートに戸惑いながらも、少しずつ共感していく初実も微笑ましかったです。

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2004/03/23 23:56

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2010/05/01 00:35

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2007/04/30 11:46

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2007/05/04 19:57

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2007/05/07 00:38

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2007/09/08 01:19

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2007/05/28 23:28

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2007/07/11 22:26

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