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「その後」が知りたくなるような一冊
2005/06/27 22:06
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うさしー - この投稿者のレビュー一覧を見る
連続爆弾犯の一味と見られる男が逮捕された。名前は鈴木一郎。
もう、この段階で楽しくなってしまった。
なんで「脳男」?いろいろ想像をかきたてられるシンプルなタイトルだけでもたまらないのに、「鈴木一郎」なんて!
記入見本でよく見かけるこの名前。他の登場人物が茶屋(ちゃや)さんだの空身(うつみ)さんだの入陶(いりす)さんだの難しい名前の人がいるのに、物語のキーパーソンが鈴木一郎。最高です。
そしてこの鈴木さんが心のない謎の人ときている。医師の鷲谷真梨子は、鈴木の正体を明かそうとするが、探れば探るほど謎に包まれていく。そして爆弾犯の犯行は続く。
鈴木さんの正体は?という推理小説の面白さと、連続爆弾犯とのスリリングな展開、最高に楽しめました。
イメージと異なる内容
2013/05/11 17:20
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MUNINN - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画見に行けそうになかったので原作読みました。想像してたのと全然違った。「脳男」自体がもっと凶悪な、大犯罪者なのかと思っていた。 話の展開としては、「脳男」よりも精神鑑定を依頼された女医が、徐々に彼の真実を探っていく、というような内容でした。タイトルの印象から結びつくグロテスクさもないし、映画見に行けばよかったなぁ。 終わり方がまだ微妙に続くようなニュアンスを残しているけれども、これ以上は続けないで欲しいな。 (映画とか人気出るとどんどん続編作っちゃうけどさ)全てが明かされるよりも、to be contenueで終わった 方がいい物語もあるよね。
映画が楽しみ!
2012/12/24 11:16
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画の予告編で観て気になっていた一冊。
江戸川乱歩賞受賞作品で読む前から期待が膨らむ。
連続爆破事件と心を持たない鈴木一郎の真実を探る展開に引き込まれる。
鈴木一郎は何故生まれたのか、そして心を持つ事が出来るのか?
映画になる本の魅力を痛感
2020/11/28 13:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あかぴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は小説からではなく、映画から入った口です。映画ではちょっと近未来的なSF感、ミステリー、アクション、はたまたハードボイルドな感じも味わえるハラハラドキドキのストーリーでした。
映画を観賞後、やっぱり原作を読んでみたいと思い、読了。
僕はよく小説などの世界観を想像する一要素として天気をよく想像するのですが、終始どんより深めな曇天といった具合でした。もちろん悪い意味じゃないです。
鈴木一郎という主人公のことが読み進める度に気になって気になってあっという間に読めてしまいます。しかもその曇天模様が鈴木には似合うんです。
最後まで気が抜けない、やっぱ映画になるだけの小説って面白いよなって思わせてくれました。比べるべきことじゃないかもしれませんが、僕は原作派になりました。
今読んでも面白かった
2017/03/21 18:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
再読です、変なもので細部は結構憶えていたのですが結末は全く憶えていませんでした。そのおかげで最後まで楽しんで読めました。
江戸川乱歩賞とこのミス大賞の受賞作は出来不出来の差が大きいと私は思っているのですが、この作品は上出来の方です。
物語も時代に影響されるものに頼っていないので、この先さらに時間が経っても読む人を一定以上の満足させられるでしょう。
ミステリーとしての犯人探しや犯行方法などの謎解きはありませんが、主役の脳男のありようはとても面白く楽しめました。作者はこれがデビュー作なのを考えると上手いなぁと思います。久しぶりに再読して、これ以降の作品も手に入れて読んでみようかなと思っています。
複雑。。。
2013/01/27 01:40
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:P - この投稿者のレビュー一覧を見る
感情があってこその人だと思う。
犯罪者をどう扱うべきか?立場によって違う考え方に考えさせられた。
疑問とアプローチ
2004/04/05 13:12
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏川 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜ彼は社会正義実現のために暴力的手段を用いたのだろうか?
そこが読み終えてから感じた最初の疑問だった。
祖父に言い聞かされた言葉の影響だろうか?
それとも、数々の事件に巻き込まれた記憶がそうさせているのだろうか?