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「あ〜あ、クリスマスになんの予定もないよ、仕事でもするか」という人にはぜひ、約束のある人にも贈りたい
2006/12/05 14:49
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けい - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう二週間ほど前からお店はクリスマスセールが始まり、近所の家では電飾が夜毎きらめいています。過剰と思えるほど日本にも浸透してきたクリスマスなる文化。幼い頃、とても楽しみでした(今はそうでもない)。クリスマスツリー、チキン、プレゼントとカタカナばかりのキーワードに、この季節だけ外国の映画やお話にでてくる世界が、暖炉はないけれど仏壇はある我が家にも訪れたような気持ちでいたものです。
本書の舞台は大富豪のお屋敷。この今となっては古臭く感じるほどミステリではお馴染みの場所もまた、小さい頃、お話のなかでしか出会えない(今も縁はないですが)憧れでした。
莫大な財産をめぐっていがみあう人々が集まったお金持ちのお屋敷で、殺人事件が起こる。これぞ古きよき推理小説。質を落とさずに一定以上の作品を残し続けた偉大なミステリ作家、クリスティーの作品のなかでもオススメの作品です。舞台や設定はいかにもなミステリであり、数々の問題作を残した著者ならではの味わいもしっかり用意されています。
クリスティーの作品が万人に受け入れられるのは、誰しもが持っている「正義」が描かれているからだ。そんなことをどこかで読んだか聞いたかしたおぼえがあります。名探偵の登場するミステリの一つの型は<一人の人間として、頭脳一つで、正義を拠り所に闘っていく>ではないでしょうか。本書でも事件を解決するのはお馴染みエルキュール・ポアロ。警察ではありません。クリスマスという信仰に関わる題材を扱っているからか、本書では特に一人の人間に宿る正義を<信じる>ということが描かれています。後の作家・作品にも影響を与えたミステリの<伝統>をクリスマス・シーズンにぜひどうぞ。
クリスマスにクリスティーを
2018/12/25 15:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリスには「クリスマスにクリスティーを」という言葉があるそうだ。
アガサ・クリスティーがその晩年、作品の発表時期がクリスマスの頃と重なったため、出版社が考えだしたキャッチフレーズだと言われている。
今も昔も出版社は大変だ。
それでも、クリスマスになれば多くの人がその作品を読んでくれるなんて、アガサはなんと仕合せな作家だろう。
この作品はズバリ「クリスマス」と付けられていて、原題の直訳である。
1938年に発表された「ポアロもの」の長編小説で、まさにアガサがもっとも脂の乗り切った頃の作品といえる。
それだけに面白い。
なんといって巻頭の献辞にこの作品の面白さの秘密が隠されている。
宛先は義兄のジェームズ。そこに彼女は「それが殺人であることに一点の疑いをさしはさむ余地のない殺人を!」と記し、その言葉通りに見事に「密室殺人」を仕掛けることに成功している。
そして、この作品ではその殺人の謎解きだけでなく、犯人さがしの面白さ(というより、どのようにして犯人となりうるか、その構築の出来)も見逃せない。
しかも、この作品はそのタイトルが示すとおり、クリスマスイブの12月24日に惨劇が起きるのだが、物語はその2日前の22日から怪しい男女の登場、前日の23日には登場人物の人柄や背景が説明されているなど、実に手際がいい。
そして事件は28日までにすべて解決してしまう。
読者にとって小気味いいとしかいえないし、それは逆に一気に読んでしまわないと落ち着いて眠れない作品でもあるということだ。
そう来たのね!
2022/08/06 13:15
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
まったく、この人の頭の中は一体どうなっているのかしら?と思うくらい、思いもよらない犯人でした。
なのに、あとから「そういえばあそこで、ちょっと引っかかったな」というのがあるのがにくいところ。
おもしろい。
2022/01/27 09:18
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投稿者:ちゃこみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
意外な真犯人でした。おそらくこうなのかなあ、と思いながら読み進め、最後にすごく意外な結末でおもしろかったです。
いつも
2024/06/28 21:10
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもポアロさんと一緒に推理しながら読むのですが、犯人が当たったことがない。
「当たる」という発想自体、灰色の脳細胞を使っていない証拠ですが。
クリスマスにはクリスティーを
2019/09/24 19:43
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
兄弟間の確執、性格の違いなど本当に面白いです。ポアロがジョージに、「あなたは少し馬鹿ですよ」なんて言う所が好き。そして犯人の最後の叫びが印象的です。
毎年12月に読みたくなる本
2015/08/28 09:42
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投稿者:panda - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近のクリスマスの喧騒からタイムスリップして、ポアロの時代のクリスマスにひたれるので毎年12月に読みたくなる本です。意外性を見破るポアロの手法も堪能できます。