過酷な環境の中での医療と人間の生命について奮闘する人々を描いた一冊です!
2020/06/24 09:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『推理小説』、『アンフェア』、『チェケラッチョ!!』などのヒット作を発表され続けている秦建日子氏の作品です。同氏は、作家としてはもちろんですが、演出家や脚本家、映画監督としても大活躍されています。同書の内容は、北アルプスに夏の間だけ開設される診療所が舞台として繰り広げられる物語です。40年前、「山で亡くなる人を見たくない」とその開設に奔走した山荘の男と、その思いに応えようと山に入った医師の熱い思いが描かれています。同書を読むことで、過酷な環境の中での「医療とは何か?」、「命とは何か?」ということを考えさせられます!
読みやすく面白い作品
2016/05/15 09:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
北アルプスの稜ケ岳の山荘で働く人々。
そこへ登山に訪れたうちの少なくない人たちが
事故や病気に見舞われ命を落とす。
その中には地上の設備の整った施設であれば
救えたかもしれない命が多くあることに
彼らは山で亡くなる人を一人でも減らそうと
山荘のそばに診療所を設置し運営していくことへ
情熱を傾けて挑む物語です。
著者の秦氏の作品はいつも面白いのですが
表面だけを撫ぜているような少し物足りなさを感じてしまいます。
末尾に掲載されているこの物語のモデルとなった
医師の方の一人が文を寄せられていますが
本編以上に私には訴えてくるものがあり
興味深く読ませていただきました。
サマーレスキュー天空の診療所
2013/05/28 07:55
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichi - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白い。
もう少し臨場感や迫力がほしい。
2015/11/08 17:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
山の診療所がテーマ。山でなくなる命を何とか減らしたくて山にも診療所をつくろうとる山小屋の主の奔走から始まり、実際にそこの医療に携わるようになった医師の姿を描く。
こういう活動は実際には素晴らしいことだと思うが、小説にされると妙に軽くなってしまうところがある。作者の力量にもよるのだろうが、この小説もあまり充分とはいえなかった。医師の葛藤や大病院とはちがう場所で手術する試練は描かれているけど、迫力が足りない印象を受けた。
投稿元:
レビューを見る
今やってるドラマの原作かと思ったら、原作というより『原案』という感じだった。
ドラマのノベライズとかやればいいのに……と思ったのは私だけ?
投稿元:
レビューを見る
三代にわたって描かれる山のドラマ。
どうしようもない頼りない若い医者が変わっていく様が
格好良くて、そして泣けた。
最後の話はあまりに哀しくてちょっと読むのが辛かった。
ドラマのフィクションということだけど、そういう設定、イヤだな。
向井理だと、格好良いなぁ~で終わっちゃいそうなので、
ドラマは見ないことにした。
投稿元:
レビューを見る
ドラマは2話までしか見てませんが、あの診療所はこうして出来たのか・・・!
第1話に繋がるストーリーが語られ、ドラマをより楽しむには良さそう。
山を甘く見てはいけませんね。
投稿元:
レビューを見る
何世代にもわたる山岳診療所に携わる医師の話。
やはりどんな高度な危機で治してもらってもそこに医師の心がなければ、患者さんはさみしく思うのかもしれない。逆もしかり。結局医師という立場は、心を癒すことを大前提とした人間なのだろう。一生懸命向き合って、助かって欲しいと思う。生きていて幸せだったなと思ってもらいたい。そのために私は精一杯寄り添う医師になりたい。出来るだけたくさん会いに行こう。はやく働きたいな。勉強しよう。これから出会う人々に失礼にならないように。
投稿元:
レビューを見る
TVドラマの脚本を小説にしたものです。
実在する人物を元に登山者に対する救命医療を題材にしています。以下抜粋
「山を嫌いにならないで欲しい」
山をナメてもらっては困る(怒
危険があると分かっていながら登る奴が悪い?
誰にでも登山する権利はあるはず!
投稿元:
レビューを見る
ドラマを見ている。もう終盤というところで、フィクションであることにきがついて、原作を読んでみる。
ドラマでは、原作?原案?から時が流れている。新人がベテランになり、根本的な問題は未解決のまま、ドラマでは、どのようなかいけつになるのか?こちらを最後まで読んで、ドラマの終盤を迎えよう。
投稿元:
レビューを見る
ドラマの第1話より手前のエピソードがメイン。ドラマのプロローグだと思って読むべき。完全に好きな俳優に肩入れした意見になるが、ドラマの方が、治療シーンの緊張感や感情の臨場感や風景の雄大さを感じられて格段に良い。やっぱり、私は先に映像を見ると、原作に良い感想をなかなか持てないみたいだ。(もしくは、今回の場合はキャストの影響が大きいのかも?)本書の話も感動的ではある。
投稿元:
レビューを見る
ドラマの脚本をもとに書き下ろされたオリジナルストーリー。
山の診療所にかかわった主な医師のストーリーを並べた、といったらいいのか。
「小説」としては、「切って張った」印象。
それぞれのストーリーを短編小説としてみても、ちょっと読み応えがなかったな。
とはいえ、
登山をする私にとっては、
どれも、いつか自分の身に起こるかもしれない物語。
けして他人事ではないお話であるだけに、真剣に読みました。
投稿元:
レビューを見る
原作と思って読んだのに、ノベライズに近かった。
モデルになった山岳医療に関わる医師の解説は
読む価値があると思います。
投稿元:
レビューを見る
ドラマの脚本の書き下ろしなので仕方がないか。山の診療所が出来た経緯と、そこに携わる都会から来た医者と現地の人。山を甘く見てはいけないというのもその通りだし、いくら発展した現代医療をもってしても山では何が起こるかわからない。絶対無理だけど、大学病院での過程で山や過疎地、島嶼部での医療経験を積ませればいいと思った。
医療ドラマだったので、観れば良かったかなとか思った。
投稿元:
レビューを見る
ドラマの小説化か。道理で短い。遭難者の死亡を少しでも減らそうと山荘に医師常勤の診療所を設けようとする山男。来た医者は大学病院変り種らしい医局員。
面白いのはこの変り種が何をどうしたか教授になって医局員を毎年送り込む。大学病院で診療マシンとなりつつある医者たちが、国境なき医師団の医師のイメージ並に逞しく、人間に戻っていくのが、実話を元にした話とはいえ真実なら素晴らしい。
ちらっと、ツアー登山の弊害に触れている。診療所が忙しい大きな要因だろうからもっと突っ込んでくれても良かった。