to be or not to be
2019/02/10 22:08
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
to be or not to be のセリフで有名なシェイクスピアの名作、ハムレット。私が読んだ小田嶋氏(私がシェイクスピアを読むのはいつも彼の翻訳)では「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」となる。だから「生きるべきか、死ぬべきかそれが問題だ」というより、(父の)復讐をはたすべきか、そうしないべきか」という意味合いが強い訳になっていると思う。シェイクスピアの悲劇では主要人物がことごとく死んでしまう(リア王とその家族、ロミオとジュリエット等)ことがあるが、このお話もほとんどの主要人物が殺されるか、自殺してしまう。シェイクスピアの悲劇はこうあらなくてはいけない
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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。」という言葉を初めて聴いた時、何故そんな疑問を抱くのかそれ自体が分からなかった。自分の気持ちが分からないなんて事があるのだろうか。英語で聞いて。自信の願望というより、他にとっての自身の存在は在るべきか否かという質問らしい。そんな事、悩むより周りを見れば判りそうなもの。判らないというより判った答えを認めたくないという事かな。こういうの苦手だ。
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ハムレットには名言が沢山あります。その言葉の1つがあなたの生き方を変えてしまうかもしれないほどの力を持っています。
人間の汚い感情が前面に出ていますが、主人公の悲しい最後には心打たれました。
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名前はもちろん知っているけど、実は悲劇って事以外の内容を知らない。。。というわけで、読みました。
なるほど、こういうお話だったのかと思いつつ、、何かモヤモヤが残る話でした。
ハムレットの友人のホレーシオが好きかな。
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"To expostulate why day is day, night is night, and time is time/ Were nothing but to waste night, day, and time./ Therefore, since brevity is the soul of wit,/ And tediousness the limbs and outward flourishes,/ I will be brief." So, I just say Hamlet is Hamlet.
読むたびに印象が違う。昔はものを思わざりけり。
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シェイクスピア劇の傑作として第一に挙げられる『ハムレット』。シェイクスピアの影響は日本映画界の巨匠・黒澤明にまでも及んでいる。シェイクスピアのような古典中の古典となると、読むことに敬遠する方も多いのではないだろうか。そうした偏見は先に挙げた黒澤明映画を観るのでもいいから、様々な媒体を通してシェイクスピア作品を知って欲しい。けして難解だから知識層に読まれているわけではないことは簡単に分かるだろう。
『ハムレット』は主人公ハムレットの苦悩を巡る悲劇である。その苦悩の内容は深遠で、ときに自意識を感じることもあるが、その抱えた疑問は私達にも必ず存在するものであることはシェイクスピアの語りを通して分かる。シェイクスピアは台詞回しとシナリオ面での構成によって物語のプロットが既存のもの、つまりデンマークの故事より引き出されたものであるにも関わらず、素晴らしい語りを実現した。
登場人物の写実性も見事なもので、けして絵空事のようにステレオタイプのキャラクターをなぞったものではない。実際にこのような人物も存在する心理面での描写の説得力もシェイクスピアの見事な点であろう。
是非「歴史的名作」の先入観を捨てて、『ハムレット』を手に取って欲しい。いつの時代にも言える一貫した作品像がシェイクスピアを通して分かってくる。「古典」とは「神話」であり、我々共通の精神性を現代において実体化させたものなのである。
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シェイクスピアで最も有名な戯曲。学生時代に読んで以来、久し振りに読み返してみた。
ハムレットのストーリーはよく知られていて、映画やオペラにもなっており、この戯曲について書かれた本も多い。初めて読んだ時は新鮮で面白かったが、改めて読んでみると話の展開にスピード感がなくて、イライラするような独白や会話が延々と続く感じがした。おそらくストーリーが判っているので、そう感じたのかもしれない。ハムレットは優柔不断で悩み多き王子で、様々な言葉でその時の気持ちを表現する。それが多くの箴言となり、欧米人がよく引用する。最も知られた”To be, or not to be, that is the question."という独白の言葉だが、これは学生の頃、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」と習った記憶がある。小田島訳では、「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」となっている。確かに文脈から読むと、そのほうが自然でわかりやすいと思う。ちなみに以前読んだ彼のエッセイに、この一文の過去の翻訳が記載されていた。過去に遡ると、
昭和46年 木下順二訳「生き続ける、生き続けない、それが難しいところだ」
昭和43年 小津次郎訳「やる、やらぬ、それが問題だ」
昭和35年 三神勲訳 「生きる、死ぬ、それが問題だ」
昭和24年 市川三喜訳「生きるか、死ぬか、そこが問題なのだ」
昭和10年 坪内逍遥訳「世に在る、世に在らぬ、それが疑問じゃ」
明治27年 岩野泡鳴訳「死のか、死のまいか、一思案」
明治7年 イエロー・ヨコハマ・パンチ 「アリマス、アリマセン、アレハナンデスカ」
ハムレットの言葉は易しいが、訳すのが難しい。翻訳家の先人達の苦労が偲ばれる。ハムレットを読むと、少し自分が賢くなったような気がする。(気のせい?)
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シェイクスピアの4大悲劇の一つであり、多数の名台詞があるとされる『ハムレット』。戯曲ということもあり、非常にすらすらと読めますが、その真意はなかなか掴みづらい印象を受けました。
ハムレットの復讐は最終場面において成就しますが、それ以前にも殺せる機会があったにも関わらず、何故ずるずると自らの死を迎えるまで実行しなかったのでしょうか。「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。」というように、ハムレットの心には不決断が渦巻いていて殆どの行動は極めて中途半端に終わっているように思えます。また、母である王妃に対する姿勢も曖昧模糊としており、ハムレットの本心が謎というベールに包まれていると感じました。
だからこそ、ハムレットやその他登場人物の心情を理解したくなるし、理解出来れば人間とは何かというテーゼの答えを知ることができるという点で評価が高く、是非実際に劇を見てみたい作品です。
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2016/06読了。先日読んだマクベスに続いて挑戦。マクベスに比べると長いが、ストーリーに起伏があって面白く読めた。しかし、最後には主要な登場人物ほとんど死んでしまうし、あまりにあっけなく殺したり殺されたり。。。一番あわれなのはやはりオフィーリア。オフィーリアだけでも幸せになればよかったのに。
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"To be, or not to be, that is the question."(「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」<本書訳、以下同>)、"Get thee to a nunnery." (「尼寺へ行くがいい」)、"Frailty, thy name is woman."(「心弱きもの、おまえの名は女!」)など、数々の名台詞で知られるシェイクスピア悲劇。
デンマーク王子、ハムレットは憂えていた。偉大なる父王が突然の死を遂げ、次に王位に就いたのは王の弟でハムレットの叔父であるクローディアス。高潔な兄に比べ、(ハムレットの目から見ると)卑小な弟。王と呼ばねばならぬことさえ苛立たしいのに、あろうことか、前王の死後、二月足らずで母王妃は現王に嫁した。悲嘆と憤怒の只中にあるハムレットの前に、父王の「亡霊」が姿を見せる。亡霊は弟に謀殺されたと告発し、ハムレットに敵を討つよう命じる。ハムレットの深い煩悶は、周囲を引きずり込みながら、破滅へと雪崩れ込む。
結末では、主要登場人物のほぼすべてが死んでしまうという一大悲劇である。
ハムレットの人物像に関しては、古来、議論があるようだが、読み返してみても、すっとは呑み込めない「わかりにくさ」がある。
叔父が父を本当に殺したのであれば、さっさと皆に疑いを明らかにして、裁きの場に引きずり出せばよいではないか。気狂いの真似をするのが有効な手段とはあまり思えない。
「生きるべきか、死ぬべきか」とも訳された"To be or not to be."の"be"は何を指しているのか。
ハムレットの逡巡は、確かな証拠がないことによるのか。叔父の自白を待っているのか。
八つ当たりのようにかつての恋人オフィーリアに冷たく当たり、彼女の父を(過失とはいえ)殺してしまってもあまり後悔の色もない。
とはいえ、父王を殺され、母が邪悪な男の手に落ち、恋人も失い、ついには絶望のうちに自らの命も失うのだから、悲劇の中心人物であることには違いはない。
この話、周囲の人々もそれぞれに悲劇を抱える。
兄の死後、王位に就いたクローディアス。
自ら兄殺しに触れるのは、中盤を過ぎたあたりの傍白部分が初めてである。前半だけだと、気難しいうえ、おかしな想念に取り憑かれた義理の息子を扱いかねているようにも見える。
一応、前王殺しの犯人ではあろうけれども、何だかこの人も謎が多い。美しい兄嫁が好きだったのならば、なぜもっと早く手を下さなかったのか(それこそハムレットが生まれる前に!)、面倒くさい義理の息子を早いうちに片付けなかったのか、いろいろすっきりしない。穿った解釈をすれば、「兄殺し」は、例えば兄が倒れていたのを見つけたのに適切に助けなかったといったような消極的な意味と受け取れなくもない。そうなると、亡霊の告発を聞いているのはハムレットだけなので、すべては難しい年頃の青年の妄想だったという可能性もなくはない。クローディアスは最終的には汚い手でハムレットを陥れるわけだし、さすがにそれはないかとは思うのだが。
となると、息子を愛する王妃を慮るばかりに、冷酷非情に徹しきれなかったところが、この人の「悲劇」といったところか。
極悪非道というよりは、小人物の趣である。
王妃ガートルード。
前王��愛していたとはいうが、死を悼む涙も乾かぬうちに、弟と結婚する。
この人が兄王、弟王をそれぞれどう思っていたのかもすっきりしない。王が突然死に、外国との間も平穏無事というわけではない。そうであれば、年若い王子よりも、それなりに分別のある年頃の王弟を王に迎え、王国の安泰を図るのも1つの手だろう。弟王が狡猾で邪悪だと知っていたのならともかく、そうではないとすると、「事件」の様相はがらりと変わる。息子が再婚相手を嫌い、わけのわからぬ因縁をつけてくる。気がおかしくなってしまったと悲嘆にくれても無理はない。
恋人オフィーリア。
この人こそ、罪科がないのに巻き込まれてしまった悲劇の人だろう。
前王殺しにもまったく関係がなく、邪淫に堕ちたわけでもない。ハムレットが何に悩んでいるかも明かしてもらえぬまま、一方的に冷たい言葉を浴びせられ、父親も殺されてしまう。ショックのあまり、本当に気が触れ、最後は命を落としてしまう。気が触れてからのオフィーリアが発する、辻褄は合わないながらも断片的に鋭い洞察を秘めた台詞は味わい深い。
ジョン・エヴァレット・ミレーも描いた、悲しい美しいオフィーリア。
「尼寺に行け!」と言われたときに、本当に尼寺に行ってしまえばよかったのに、と思わぬでもない。神はハムレットのようにひどい仕打ちはしなかったろう。
その他、ハムレットの忠実な友人であるが、ともに死ぬことを許されず、語り部となることを強いられたホレイショー、阿諛追従の徒ではあるが、悪意のないポローニアス(オフィーリアの父)など、いずれも幸せにはならない登場人物たちも、鮮やかに描き出される。
シェイクスピア作品は、概して、堅牢にがっちり作られているというより、どこかいびつであったり、「隙間」が残っているような印象も受ける。
ただそれはすべてシェイクスピアが意図したというよりも、成立の事情も絡んでいそうだ。ハムレットには、Q1、F1、Q2(Qは四折本、Fは二折本の意)という3つの版が知られており、各版間で、台詞の有無、場面の移動・カットなどがある。一般的には、F1版を元本とすることが多い(本書も含む)。*光文社古典新訳版はQ1を元にしているので、読み比べるのもおもしろいかもしれない。
どれがオリジナルに近いかは議論があるようだ。戯曲というものの性質上、演出者や出演者の判断で元の脚本に手を加えられることもあったろう。
いずれにしても、さまざまなエピソードに「穴」や「引っかかり」があることで、読み手・観客の想像をかき立て、物語の中に引き入れ、何度鑑賞しても飽きさせない、そんなマジックが効いているようにも思う。
恐るべし、シェイクスピア・ラビリンス。
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ひっさびさに沙翁読んだけど、(ていうか戯曲も久々)なんてーかこの前時代的思想・・・みんながみんな仲悪い雰囲気・・・飛び交うハイセンスすぎる罵詈雑言・・・思い込みの強い登場人物たち・・・シェイクスピアだなあ・・・
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戯曲を初めて読んだ。
ジョン・エヴァレット・ミレーのオフィーリア を模写するので、読んだ方がいいかなと。
戯曲はセリフだけなので、入り込みにくいかと思ったけど、大丈夫だった。
でも、小説の方が情景描写もあり、好きだな。
これは、演劇、ミュージカル、映画で観た方が入り込みやすいのかな。
バタバタ死んでいってしまうけど、それぞれの悲しみがあっさりしている。
とりあえず、オフィーリアがどのように死んだかわかった。
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「演劇論」の課題。改めて読むと、先王の妻、ハムレットの母の再婚は性急で、不倫の匂いがします。ハムレットが見た亡霊は妄想でしょう。マザコンの彼は母の再婚が認められなくて都合のいい物語を語らせたと思います。オフェーリアは父兄に忠実であり狂乱に至るのは不自然に思えました。時間をおいて読むと登場人物の印象が変わりますね。
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5幕もあるお芝居だ。有名なセリフは意外とシレッとあらわれて下手をしたら気づかないくらい。こう、いろいろ地口みたいなのがあって工夫を凝らして訳されているものと思う
ピンと来ないといえば来ない。また舞台で見ると違うのかしらね。解説によれば読むもので演じるものでないとする評者もいるようだが