紙の本
上質な映画を観終わったような気分。
2022/02/06 13:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
細かな風景描写があるわけでない。最小限な中に凛とした世界が広がっている。
むしろ、心の葛藤が浮き彫りにされていく。まるで、告解のように。
スピリチュアルと言うのとは、少し違うような気がする。愛の発見、信仰の発見、回帰、宣言。
キリスト教における母性性について考えさせられるところもある。私自身、何故神に使えるのは男性なのか(荘園時代の資産の確保等といった背景は無視して)、神父様がシスターより偉いのか、プロテスタントでは何故マリア様を大切にしないのか、父ヨセフに対する扱い等疑問に思い始めていたことが、出てきて、アッ!私だけではないんだ等とも思った。
時期をおいて、また読みたい。信仰について考えることの出来る本だと思う。
紙の本
愛と献身とはかくも美しくこっけいなもの
2002/05/08 09:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カレン - この投稿者のレビュー一覧を見る
一度見ただけで忘れられなくなるタイトルだ。
寒風吹きすさぶ誰もいない川のほとりで、地面に身を投げ出して号泣する人の姿が浮かんでくる。
ピラールは同じサラゴサ付近の出身の幼なじみによばれ、北の町に会いに行く。
彼は今や人々を癒す神秘的な力を身につけた修道士になっていた。
少年時代実ることのなかった恋の思い出が、ふたりを近づけるも、ピラールは傷つくことを恐れる気持ちから偽善的でシニカルな言動に始終し、彼も神と民衆のためにすべてをささげる身だった。
見知らぬ町で、彼やその仲間とともにワインに酔い、議論を交わし通りを練り歩くシーンが忘れられない。
恋と祝祭の昂揚感に、読んでいるこちらまで酔ってしまいそうだ。
その晩彼が知られていない歌を歌うのに対して、後でその曲を聴いたときいつも彼を思い出すための選曲だ、とピラールが思うところなんてまさにこれこそ恋でしょう。
これはピラールが自らの半身を見つける旅であり、同時に自己を見出す過程でもあるのだった。
紙の本
スピリチュアル
2018/11/11 18:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
スピリチュアルな物語。
自分の思うままに、信じるように生きていくのはとても難しい事ですが、その先に幸せがあるのなら挑む価値はあるのかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
ピエドラって石って意味なんだそうです。そういえば、はじめの方にそういうこと書いてあります。キリスト教がモチーフになってるけど、あまり関係ない。どちらかというと、つまらないことに気をとられて大切なことを見失うことの恐ろしさ、それを免れることができたときのある成就。
たとえば、キツイ性格であることで自分を維持しようとしている人とか、いい恋愛をするためには相手の条件はこうでなくてはならないと思ってる女性に読んで欲しいと思います。
投稿元:
レビューを見る
とにかく泣いた。信仰と愛と、愛せば愛すほどに思い悩む姿。人をこんなに愛せる気持ちってどこからくるんだろう。でも、ずいぶん前に読んだのであまり覚えてないんですけど。
投稿元:
レビューを見る
なんつーか、深い愛のお話ですわ。なにかと深いんですわ。コギャルに読ませて目からウロコを出させたくなるような一冊ですわ。
投稿元:
レビューを見る
マグダラの書とは違うけど少し似ているお話
愛と真実
その二つが作り出す世界への葛藤・・・深い作品です♪
○
投稿元:
レビューを見る
装丁いいですね。内容は理解しがたい部分もあったけど私が宗教の考え方に疎いからでしょう。本当に純粋な愛は、さまざまな選択に重みが出るものなのかな。
投稿元:
レビューを見る
主人公ピラールが幼馴染と再会し、失っていた宗教観を取り戻していくお話。かなりキリスト教色が強いですが、話のテーマはすごく感動できます。こういう風に人生を捉えられたらすごく前向きになるだろうなと思います。
投稿元:
レビューを見る
大好きなパウロ・コエーリョの作品。
愛というものはいろんな形があると常々思っているけれど、つまらないことを気にしていたり、不安や恐れを抱いてばかりでは本当の愛を見つけられない…という、基本的なことだけれど忘れがち、なことを改めて気づかされるお話。
失うことを恐れてはいけない、大きな愛の力に感動しました。
キリスト教をまったく知らない人には、ちょっと読みづらいかも。
投稿元:
レビューを見る
愛とか信仰(注:信仰イコール宗教に非ず)とかの根っこ・本質は何かしらん?というお話。
1匹のおサルに、食べる前に果物を洗うことを教えると、島に住む他のおサルが見て真似をするようになります。それでその島では洗うおサルがだんだんと増えていくのだけれど、ある程度の数のおサルが洗い出すと、不思議なことに、陸続きではない他の島や大陸のおサルたちまで、洗うようになるのだそうです。根っこのところで、深層心理(フロイトの言う”無意識”)で、つながっているからして、ある程度の数のおサルが変われば、全体が変わるのだそうです。おサルだって人間だって。というエピソードが出てきて、むむむむむぅ、と思いました。本当だといいな。
投稿元:
レビューを見る
ピエールは一人の男に恋をすることによって、
幸せだけでなく、
『不安』『迷い』臆病な自分との『葛藤』
と戦っていた。
恋愛って苦しむことの方が多いのではないか?
私だってそうだ。何をしていたって
忘れることはない。
いつだって頭の中に胸中の人がよぎってしまうし、
すると同時に、自分を律する努力をする。
何も二人の状況は変わっていない時にしろ、
あーでもない、こーでもない・・・
悩んで悩んで悩み抜いて結局答えはでてこない。
暗くなるばかりだ。
そして愛しい気持ちも深まっていく。
ピエールがそうであったように。
どうか恋愛で悩んでいる女性がその先に幸せな
未来があってください。
恋愛で悩み抜くことが、愛の証でもあると思います。
だから、恋愛の苦労は将来の幸せの前払いであって
ほしいと思います。
投稿元:
レビューを見る
パウロが気に入って読みあさった中の一冊。
内容は忘れた。
うーん、多分「11分」よりは下だったんだろうね。。。
投稿元:
レビューを見る
この作者のお話好きです。
好きなんですが、この本は途中で飽きてしまいました。
なんだか、心にひっかかってくれなかったです。
投稿元:
レビューを見る
http://richainwonderland.blog58.fc2.com/blog-date-20090110.html