紙の本
確かに、思い当たる
2022/01/29 22:38
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初に、一定の刷り込みというか、情報を与えられたり、自分で設定すると、それがアンカーとなって、以後の判断基準となってしまう。確かに、思い当たることが多いです。
なんか、合理的に判断をしていくというのは難しいですね。でも、そういう自覚や傾向を知ること、意識していることが大事だと、本書で語られています。
モーゼの十戒を思い起こすだけで、その後の不正が減る、というのは、本書にもあるように、いろいろなところに応用が効く気がします。
行動経済学っておもしろそうだなということが、わかりやすく紹介されています。
紙の本
理性的で合理的であるという錯覚。
2021/06/14 21:36
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投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済学は人間が合理的であり、情報を最大限に活かし計算を行って、自らの利益を最大化するよう行動することを前提としている。
一方の行動経済学は、人間が実際に取りうる不合理的で感情的な行動や、周囲の環境に影響されやすいといった行動性質を基盤とする。
つまり、経済学は人間の理想像を分析し、行動経済学は人間の不合理な行動とその裏にある規則性を分析する学問だと言える。
本作では、様々な実験を通じて著者が知り得た、人間の持つ不合理な行動に隠された規則性を分かりやすく説明してくれている。
相対性や先入観、社会規範と市場規範、自制心や所有意識など、私たちの日常に潜む人間の持つ不合理さが次々と明らかになっていく。
そしてそれら日常に潜む人間の持つ不合理さを、「プライミング」や「アンカリング」、「プラシーボ効果」など専門知識や図解を交え、誰にでも非常に分かりやすく提示してくれるのが本作の魅力と言えるだろう。
また、本作はユーモアに溢れ、軽妙洒脱な文体なため非常に読みやすい。
読み物としても非常におすすめだ。
人間がいかに不合理であるのか。
本作を読めば、そのことが嫌というほど突きつけられる。
しかし、私たちにとって最も大切なのは不合理であるということを知り、自覚することだ。
本作は私たち自身をより深く知り、改善していくための一助となる行動経済学入門編として、うってつけの作品と言えるだろう。
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金が絡むと人が変わる
2020/04/06 16:49
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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
「行動経済学」という、ちょっと難しそうな学問を、分かりやすく・面白く解説してくれている。
「タダほど高いものはない」とか「金の切れ目が縁の切れ目」とか、昔の諺は、まさしく行動経済学の結果を表したものなのだと理解できる。
お金とプレゼントの違いとか、社会規範と市場規範の話とか、どれもとても興味深く拝読した。
この理屈でいけば、あの大ヒットドラマ『逃げ恥』の将来は、あまりハッピーなものにならないのではと心配してしまう(給料をもらっていた偽装の妻から、給料がない本物の妻になるという展開)。
何故、このような行動をとってしまうのかといった解説も面白かったが、それを証明するための実験もとてもユニーク。
よくこんな実験を思いつくもんだと感心する。
ところどころアメリカ特有の背景や比喩(例えがNBLだったり)があって、日本人の私にはちょっとピンとこないところもあったが、翻訳モノとしては、とても読みやすかった。
電子書籍
思わず膝を打つ納得感
2019/01/13 08:29
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
語り口も軽妙で行動心理学の啓蒙書・入門書として好適だと思います。引き合いに出される例も身近なので、解説がいちいち腑に落ちます。
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読み物としてお薦め
2016/10/31 23:16
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投稿者:しょひょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
知人からの推薦で購読。
豊富な具体例を基に人間がいかに非合理的か、ということを分かりやすく紹介してあり、自らを省みても納得できるところが多い。
翻訳本ならではの、日本語のぎこちなさは多少あるが、楽しく読める。
行動経済学の専門ではないので、学術書としての価値は分からないが、知的好奇心を満たしてくれる読み物としてはお薦め。
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文字たっぷり
2016/01/23 22:29
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投稿者:うどん99 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を開いたときの文字がびっしり。
読み応えがあります。
行動経済学についてストーリー風に書いてくれていて、読み物をしてとてもとっつき易い。
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行動経済学の面白さがわかります
2015/09/09 00:15
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投稿者:ねったいぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
行動経済学の中では抜群に面白い本なのではないでしょうか。ただ、実際のビジネスの現場で応用できるかどうかは微妙なところです。消費者は賢いですから、心理的な手段を講じても成果が上がるとは限りません。
作者は実際に実験をして研究しており、とても誠実だと思います。文章もおもしろいですから、楽しんで読むことができました。
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人間とはいかに不合理か
2015/08/31 02:33
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投稿者:ほん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分は合理的に考えれると思い込んでる人こそ呼んだ方がいいかも。
行動経済学の本では1,2を争う良書。
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本書はベストセラー行動経済学入門に、新たに2章を書き下ろし、旧版刊行後の反響を受けた考察を追加した増補版であります。量的なものと、中に書かれている事例の豊富さに圧倒されてしまいました。
本書は以前から気になっていたので、手にとって読んでみることにいたしました。本書が刊行されて以来、『行動経済学ブーム』だったのだそうです。ベストセラーとなった本書が増補改訂版として、新たに書き下ろされた2章と、刊行後の反響を受けた考察を追加して再登場したものであります。量的な分厚さと、内容の濃さに思い出す際にげっぷをしそうになりながら、キーボードをたたいております。
さて『これまでの経済学では、人は合理的に行動するものと考えられてきた。だが、本当にそうだろうか』という前提で、詳細な実例を元にそれを検証していきます。本当はおなじ味でも、雰囲気のいいカフェのコーヒーにはファストフード店のコーヒーより高いお金を払っていないだろうか?これは本書の中でも取り上げられておりますが、スターバックスに入ってコーヒーを飲んだことを思い出し、コーヒーそのものに加えて、あの『サードプレイス』と呼ばれる『空間』作りにあの会社はあの手この手を使っていたなぁということを思い出しました。
また、上等の靴下が必要だったのに、一足ぶんおまけされていた安物の靴下を買ってしまったことは?ということに関しては安物の靴下しか僕ははかないのでそれはよくわかりません。とにかく、人間は経済合理性とはかけ離れた行動を往々にしてとる場合が多いのだ、ということを本書は教えてくれます。その不合理さを研究、解明するのが、行動経済学という新しい学問の分野なのだそうです。
ここでは、個性的かつ詳細な実験を重ねることによって、人がどのように不合理な行動をとるのかを系統的に予想することが可能になっている。と説いております。そこまで予想されるとこっちとしてはなんだか気持ち悪くなってしまいますが…。
そして、行動経済学の原理を応用することによって、、「おとり」の選択肢や、価格のプラセボ効果、アンカリングなど、人の理性を惑わす要素を理解するときに、ビジネスや投資、政治の世界でも、驚くほどのチャンスを我々にもたらしてくれるのだそうで、優れたテキストはいくつもの読み方ができる、というのが定説ですが、たとえばここに書かれている知識を応用して多大な業績を上げて立身出世を目指すのか?それとも経済的に仕掛けられた様々なものから自分を守るための『盾』とするのか。それはその人次第です。
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人間は不合理な存在である。行動経済学の分野からその行動を説明している。人間の不合理性を理解すれば、よりうまく世の中の流れを掴める気がした。
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行動経済学の本は新書で十冊くらい読んでみたが、本書は最高ランク。人間がいかに不合理なのか、しかもランダムに不合理なのではなく特定の傾向に偏って不合理なのかを、おもしろたのしく教えてくれる。考えさせてくれる。
わからなかったのは、アンカリングと慣れの関係。アンカリングとは、あることを直前にインプットされると、(本人の意識と無関係に)その後の判断が左右されてしまう現象のこと。例えば、自宅の電話の下二桁を想起してもらってからワインを試飲してもらい「いくらなら買いますか?」と聞いた時、電話番号の数字が小さい人は安く、電話番号の数字が大きい人は高く値付けするということがわかっている。えー、そんなバカなと思うが、手を替え品を替えての実験で同じ傾向が観察され、確かなことらしい。十戒を思い出してからカンニングし放題のテストを受けてもらうと不正が減る、など。
このアンカリングを聞いて私が思い出すのは、従業員が朝礼で一斉に「ありがとうございます」と唱和させられている風景。あれ、効果があるんだろうか。店に行くと、店員が顔も見ずに反射的に大声で叫ぶ「いらっしゃいませ」とか。
本人の意識と関係なく効果を発するんだろうか。それとも慣れてしまって効果がなくなるんだろうか。
わからない。
このように、行動経済学の知見は、とても面白いがいつどこまで他の事象に当てはめていいのかわからない。研究者でない身には実験もままならない。
というわけで、行動経済学の本が出ると買わずにいられない。
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タイトルに惹かれて購入しました。
非常に興味深い内容でした。
アンカリング、現在バイアス、所有効果、プラセボ効果、
などなど人間がいかに不合理に選択する生き物なのか、
ということが膨大なサンプル実験で明らかにされていきます。
ただ、ちょっと冗長でしたねぇ・・・
正直、解説を見るだけでも十分かも?などと
不謹慎なことを考えてしまうくらいに、
若干クドイ本でした。
あ、でも面白かったですよ。それと読みやすいです。
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読みやすいと聞いたので購入。TEDというサイトで著者であるダン・アリエリーさんのセミナーも合わせて観るとかなり頭に入るし楽しめます。
読み終わりました。
カテゴリごとにわかれて色んな実験をもとに分かりやすく解説があり飽きない!
特に気に入ったのは社会的規範と市場的規範についてで、例えば手を貸してくれたお礼を表すとすると、
社会的規範⇒プレゼントでお礼をする
市場的規範⇒時給(現金)を支払う
という事。
なんとプレゼントでお礼をする方が相手も喜ぶし効果的だと言う事実。
最近アグリー・ベティという海外ドラマを見ています。
ファッション雑誌を取り扱う出版社で働く女の子が主人公のお話。
持ち前の行動力と知性で大仕事を次々とこなす彼女に感謝している上司は本人が忘れた頃に彼女や彼女の家族の為にファーストクラスの飛行機チケットをプレゼントしたり、クリスマスツリーをプレゼントしたりします。
でも物語の中で彼女は上司にお給料上げて欲しいと言っているシーンがあります。
本人は昇給や昇格を希望しているのになぜプレゼントを贈るのか謎だったのですが、丁度並行して読みすすめていたこの本で理由が分かりました。
感謝を表しつつ最高のパフォーマンスと忠誠心を引き出すために上司は市場的規範ではなく社会的規範を適用したのですね。
実にアメリカらしい^^
日本の会社ももっと見習うべきだと感じました。
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最後まで読んで、あー、なるほどね、だから入門書。要は、人間特有の主観が入るからそう上手くはいかないよ、とゆー事例が馴染みある社会事例で書かれておりました。で・も!だから、どうなるの?は入門書だから書いてなくて、ちょっと消化不良。。でも、行動経済学があってこその、マーケティング/ブランディングの活躍の場があるってことはわかりました。理論経済だけじゃ出番なし♡٩꒰′ ̫ ‵๑꒱۶不規則の癖、みたいなものですね。
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TEDを観てからずっと読みたかった。
予想に違わず面白かった。
ダン・アリエリー氏の聡明さに惚れる。
ただ。
ハヤカワ文庫さん、
文庫サイズを変えないで。
文庫を持ち歩くときに使っているカバーに入らなかった。
加えてサイズが違うのに気づかないで
無理に入れようとして表紙に皺をつけてしまった。
どうしてくれる。
もーハヤカワってこういうところ嫌いだ。