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雷の季節の終わりに みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー108件

みんなの評価4.2

評価内訳

108 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

怪談が苦手な人のためのホラー風作品。

2017/05/19 23:14

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

私は怪談がすこぶる苦手である。
どれくらい駄目かというと、TVドラマはもってのほか、小説なんかの
不気味な扉絵も直視不能、有名怪談の名前だけでも口にすると
気になってしょうがなく、いったん頭にキーワードが浮かぶと、
鏡を覗き込まないのは当然のこと、お風呂で頭を洗う時に
目をつぶるのが嫌になるほどである。

子どもの頃は、よく洗髪をパスしたものである。
一人で寝るのはもちろん論外。
いい年になっても改善される見込みはない。

そんな小学校低学年なみの私でも、なぜだか怖い話は
気になり、そして無性に見てみたくなる時がある。
誰かこの謎を解明して欲しいものである。

それはさておき、そんな私にも読める作家さんが恒川
光太郎さんだ。怖い話を克服した気になれるので、
同じ境遇の人がいたらお薦めである。

草祭に次いで二冊目の読了である。
本の背表紙が、黒地に白抜き文字、表紙には誇らしげに
角川ホラー文庫の表記。少し暗めの装画は、私レベルでは
ほぼ許容限界である。
著者の評判を知らなかったら、開くことはないと思う。

雷の季節の終わりには、穏(オン)という架空の隠れ里を
舞台にした物語だ。農家の軒先、貧しい家と豊かな家、
古風な装束。
昔がたりから抜け出てきたような里は、草祭でも見せてくれた
恒川ワールドそのものである。
古くからの因習に縛られ、人々はひっそりと暮らしている。

穏には季節が五つある。
春夏秋冬、そして冬から春につながる神の季節である雷季。
この季節は二週間ほど続き、無数の雷が降る。
人々はほとんどが家から出ず、じっとやり過ごす。
すると雷季に古い世界が浄化され、雷が去ったあとの春が、
一年の始まりとなる。

もうひとつ、雷季には、鬼が歩き回るという言い伝えがある。
悪い子をさらっていくのである。そして穏の里からは、
雷季に本当に姿を消す人が、ぽつりぽつりといるのである。

雷季の伝説、穏という隠れ里の不思議、下界である私たちの
世界との接点などが、丁寧に描かれていく。

ホラー文庫となっているだけあり、殺人シーンもあるし、幽霊や
幻獣なども登場する。しかし、不思議と読む進めることが
できるのである。怖い描写はあっても、残忍性をあおるような
表現がないことが、最大のポイントであろう。
リアルな怖さはなく、郷愁に誘われる不可思議な物語なのである。

前半、中盤と非常に丁寧に作られているだけに、終盤の駆け足の
展開が実に惜しい。みなさんの書評と同じ評価である。
出版社からの枚数制限が厳しかったのだろうか。
だからといって、読む価値がないということではなく、高評価から少し
割り引くという程度ではある。
ホラー風作品を読めたという満足が、私には最大の魅力である。
スプラッタみたいなものが好きな人は、刺激不足かもしれないけれど。

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紙の本

ホラーファンタジーにやや残虐さが

2023/05/02 08:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

同じ作者の「夜市」や「夜行の冬」で際立っているリリカルで繊細な雰囲気がこの作品全体にも漂っている。ただ他の作品と比べるとむき出しの暴力や殺人が描かれていて、私として今ひとつしっくりこない。やはりこの作者は、長編よりは中.短編で余韻を持って話をまとめたほうが落ち着きが良いのではないかと感じた。

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電子書籍

怨念が動かす並行世界へようこそ

2019/08/12 03:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ようこそ、無数の分岐と異界をつなぐ”道”が作り出す世界へ。
ここでは生者も死者も見えるものも見えないものも同列に存在しています。
道を進むも戻るも、全てあなたの選択次第です。
選択によっては不死の肉体すら得られるかも知れず、対極は鬼かも知れず。
全てはあなたの選択の結果、しかしそれがどうしても受け入れられず逆恨みして鬼になってしまったら…。

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紙の本

2016/12/10 01:57

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Arika7 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ずっと読まずに
積読しておりましたが
やっぱり好きです
恒川光太郎さん
読み始めると
胸をがっしり掴まれて
ラストまで”読み切る”と言うよりも
”駆け抜ける”と言う言葉がバッチリ合います

人間界からは見えない
”穏”と言う小さな村に存在する
”雷の季節”から始まるお話し
懐かしさを感じる情景と
見えない何かへの恐怖

油断してのんびりしてると
不思議な世界へ引っ張り込まれて行きます

主人公とそれに取り憑く”風わいわい”との
繋がりと、理由

370ページを読み終えた
喪失感と共に
胸に残った物は
無我夢中で駆け抜けた
10代の頃を想う気持ちに
少し似ていました。

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紙の本

美しさと痛み

2015/11/13 23:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る

恒川光太郎さんの作品は、例えば、いつも通っている道に、あるはずのない曲がり角があって、その先に進むと、、、という「異界」への魅惑に満ちています。
本作は、かくれさと穏(おん)を舞台とした長編。美しい文章で紡がれますが、ザラザラとした感覚が残ります。しかし、ぜひ読んでみていただきたい一冊。トバムネキの印象が強烈です。

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紙の本

この方の作品が好きで、読みました。

2014/10/24 21:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:shingo - この投稿者のレビュー一覧を見る

この方の作品が好きで、読みました。
異世界と現世界の話。文章が幻想的で、読みやすく、うまいです。

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2009/09/07 15:58

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2009/09/12 00:14

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2010/01/24 02:42

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2009/10/28 16:52

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2009/12/03 12:29

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2009/12/25 23:22

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2010/02/25 09:29

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2010/03/27 06:48

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2010/04/21 21:53

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