一豊は伊右衛門と呼ばれている
2006/08/26 23:57
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHK大河ドラマ『功名が辻』で見る千代があまりに仲間由起江しているので、私の今まで読んだことのある司馬遼太郎作品のイメージとかけ離れているような気がしてならなかった。同じ大河ドラマでも『国盗り物語』とか『花神』とか、歴史を比較的忠実になぞり日本を俯瞰するような話にこそ司馬作品の特徴があると思っていた。だから、「ああNHKも、ここまで視聴者に媚びた大河を作るようになったのだ」と思うと同時に、「原作はこんなはずではないだろう」と思っていた。
ところがなんと、もともと『功名が辻』とはこんな話だったのだ。いやあ、知らなかったなあ。
もちろん山内一豊とその妻千代の一代記なのだが、忍者は出てくるは、話はあっちへ行くはこっちへ行くは。一豊と千代の会話は、現代の夫婦のようであったりして、これなら仲間由起江であってもおかしくないという感じだ。
司馬遼太郎も最初から有名な歴史もののような書き方をしていたわけではない、ということを思い出させてくれた。
第1巻では、一豊(と言うより、この話では伊右衛門)と千代の婚礼から始まり、あの有名な馬を買う話までが収められている。一豊が織田信長に仕え、そこから秀吉に仕えていくところ、長篠の戦いをへて信長が天下を握っていくあたりの話だ。
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大河ドラマ「功名が辻」の原作です。
山内一豊とその妻千代が仲良く、土佐一国一城の主になるまでを描く、戦国時代の物語、はじまりはじまりです。
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真面目で律儀なだけが取り柄の山内一豊が、賢い妻千代の内助の功で出世していく話。物語性も高く、面白く読めた。
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来年度大河です。
大好きな司馬作品でしかも大好きな上川隆也氏主演と、全録画の勢いです。大河始まる前に一読を!!
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2006年に大河ドラマで始まるのですが、千代と仲間由紀恵の演技がシンクロします。内助の功というより夫を操ってるところが策氏です。
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『夏草の賦』に続いて手に取ったのがこれ。長宗我部氏の後、土佐の国主となる山内一豊とその妻千代の話ですが、まぁ山内一豊の凡人っぷりと来たら・・・その凡人を土佐一国の国主にまで作り上げたのが千代なんですが、凡人・一豊はそれに見合った人格になることもなく、最後には超凡人っぷりを発揮してくれます。読後感はあまり・・・でもそこまで成り上がって行く様は痛快です!
(1)から(4)までございます。
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来年の大河ドラマにちなんで買ってみた一冊。先に本を読んで、ドラマではどう脚色されるのかを比較して楽しもうと、計画中です☆
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今年の大河ドラマの原作です。
主人公は土佐24万石の祖、山内伊右衛門一豊、
と思いきや、彼の奥方の千代なのですね。
うだつの上がらない伊右衛門に嫁いできた
才色兼備の千代。
千代のさりげない後押しと応援で
大手柄はなくとも、
一歩一歩出世していく一豊。
と書くと、
しっかりものの奥さんと
尻に敷かれただらしない旦那
のように見えますが、
そう単純に行くものでもありません。。。
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豊臣秀吉が憎めないキャラでかわいい。司馬さん作品の中ではかなり読みやすい部類に入るのでは?(『菜の花の沖』は説明が多くて個人的に読み辛かった)
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2006年大河ドラマ『功名が辻』の原作小説。ドラマ第1話は原作とはちょっと異なる内容だったので、ドラマを見ても読む価値ありです。
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歴史の大文豪に失礼なんですけど、こうやったらうまく男を操縦できますよ、みたいなマニュアルが書けちゃうんでしょうかね。融通利かない一豊と変幻自在の千代の出世物語、現代にも何やら通じそうな話です。
あ、だから大河の原作になるのね。
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(1)織田信長編(黄金10枚名馬買い)(2)豊臣秀吉編(3)徳川家康編(4)山内一豊一国一城主編(土佐高知城主)2006年MHK大河ドラマが決まりミーハーで手に取る。夫の働きを内で支える妻(内助の功)の美徳はいまどきではない、と反発しつつ完読。●実力はなくてもなんとなく出世気分を味わいたい人へ●実直で無能な男を自分好みに育てたいあげまん女子へ
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今年の大河ドラマの原作。大大大好きな上川隆也さん出演のドラマなのだけど、仕事で一度もon airを見れません。。せめて小説だけでもと、久しぶりに司馬遼太郎氏の小説を読みました。
こんなに氏の小説は読みやすかったっけってくらい、テンポがよく、話に引き込まれます。本を読みながら大笑いしたのは久しぶり。登場人物の人間臭さが生々と描かれていて、これをどうドラマで表現しているのかとても気になってしまいます。時代描写は映像を見ずとも映画を見ているような気分になります。4巻のうちの第一巻ですから今後の展開も気になります。それは山内一豊という歴史上の人物について全く知識がないためだけではないと思います。改めて、氏の歴史小説の奥深さを感じたのでした。(06/2/25)
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仲間由紀恵さんと上川隆也さんのコンビに惹かれて毎週見てますよ。原作の一豊は相当凡庸に描かれていて才気溢れる千代とのコントラストが面白い。男としては羨ましいなぁ。
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この手のもの書かせたら司馬遼太郎って本当に上手です。無駄な箇所は省いてるけど要所はきちっと書けてて、それで流れのリズムがとっても良いので読み易いのです。