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紙の本
天才
2006/01/04 11:29
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
山内千代という人は、芸術面にも才能のあった人らしい。なんでも布のあまりの切れ端を寄せ集めて着物を作り上げ、しかもその着物が今も残っているという。内助の功といい、こういう才にあふれた人もいるのだなと我が身と照らし合わせてため息が出てしまう。しかし、神は才能のありすぎる人間がはびこるのをいやがるのか、千代と一豊の間には子供ができず、唯一できた女子も地震で建物の下敷きになって死んでしまう。やはり、天は二物を与えぬものなのか。
紙の本
伊右衛門と千代を今に重ねる・・・
2006/10/24 21:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:edamame - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊右衛門が黄金10枚で名馬を買ったところから始まる第二巻。千代が貯めていた黄金でこの「名馬」を買い、山内一豊と言う名が知れ渡ったという。山内一豊にとって、生涯のクライマックスといえる場面をいきなり冒頭で出してしまってどうするの?と思ったが、著者の視点はそこではなかった。
第2巻は、一貫して千代の内助の功に視点が当てられている。千代が、内心思っていることをそのまま言動には出さない。一豊に対して、マイナスのイメージを持ったとしても、いかにそこから良くなるかということを考えながら接している。もちろん男のプライドも考慮に入れながら。
その姿に、現代の親子のあり方を重ねることができるような気がする。親が子どもに対し、「まだできないのか」と心で思いつつも、その子が成長できるように励まし、できた時は、その子の自信につながるように接する。
千代の言動一つ一つに、今の親子のあり方について重要なメッセージが込められているように感じる。自分も子どもに対して、接し方を考えよう。そう思わせる一冊である。
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立身の人生もいいことばかりじゃない
2015/08/25 00:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の一生が常に順風満帆とは限らない。50石の貧乏侍から一国一城の主にのし上がった山内一豊も例外ではなかった。少ない恩賞、娘の死・・・それでも生涯の伴侶・千代とともに苦難を乗り越えていく。
紙の本
これは戦国時代の話だけれども、すごく地味だ
2006/08/27 00:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
第2巻は、本能寺の変から秀吉が天下を取り栄華を極める当たりの話だ。
主人公であるはずの山内伊右衛門と千代は、決して歴史の表舞台にいるとは言い難いのがわかる。千代という人がどれだけ才覚があったのかわからないが、この話に出てくるような人物であったとしたらやはり、伊右衛門は千代あって歴史に名を残したのだろうと思えて仕方ない。あるいは運が良かったと言うのか。
情けないというわけではないけれども、現在の私たちが想像するような戦国時代の武将とはずいぶんイメージが違う。それに、面白いエピソードも少ないのだろう。
と言うわけで、司馬遼太郎の語りもついつい秀吉の天下取りの話になってしまって、誰が主人公なのかわからなくなってしまうようなところもある。