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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に「世にも奇妙な物語」の原作のよう。というのもそのはず、実際に番組プロデューサーからの提案を受けての書き下ろしとのこと。
映像化はまだ先になるとのことだけど、最終話の「脇役バトルロワイヤル」がどんな事になるのか、今から楽しみであるw
実名に限りなく近い俳優・女優がずらり登場。脇役とはなんたるか、主役とはなんたるかを語りながら主役を目指し、型破りなオーディションに参加する事になるが…。
どの話もゾクッとした怖さがありつつ、ユーモアと社会風刺もあり、そうか、「世にも奇妙な物語」のコンセプトって、こういう事だったんだ、と改めて気づかされる。
それにしても、才能とは恐ろしいもので、若いのになんとも器用な作家さんだなあ、と感心させられた。
後味がいかにも。
2016/11/16 20:13
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルロール前もきちんと作品の一部になっている、まさに文字で読む「世にも奇妙な物語」。
おもしろいけど、クセがあるので読後に戸惑いを感じてしまう。
他の作品が映像化されなくても、最後の一篇だけは映像化希望。
「只者」ではない
2016/01/25 14:45
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編5作。連作ではないが微妙にリンクする。「立て!金次郎」が出色。泣き笑いを久々に体験した。オチが素晴らしい。若くして直木賞を獲っただけに「只者」ではない。「シェアハウさない」も、ラストに戦慄があって良い。「脇役バトルロワイアル」も茶目っ気が盛り込まれていて、なかなか。
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投稿者:はる - この投稿者のレビュー一覧を見る
日経のコラムでリア充裁判に触れられているのを見て、読んでみました。第一話、ほんとにホラー小説だったのは想定外。でも面白くて一気に読んでしまいました。怖い、と思いつつ、コミュニケーションについて考えさせられました。
中学生にはうけるらしい。
2017/12/25 22:56
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投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
世にも奇妙な物語というTV番組をご存知ですか。
わたしは数回見たことがあります。あの独特の雰囲気を
見事に再現した短編集です。
ですので、好き嫌いがはっきり分かれるんでしょうねー
ある意味とてもよくできた作品ですので。
朝井リョウさんといえば、ひりつくような自意識や他人との
距離感を描き、若者の鋭敏さを捉えているところが魅力です。
この作品は、そんな従来の特徴とはまるで違います。
追いかける対象の作家さんなので、そのことを伝えられただけでも
この書評を書いた甲斐があります。
内容を紹介します。五編の短編集です。
物語が展開していき、かなり意外な視点から結末が
切って落とされるスタイルです。
たしかに伏線はあるものの、それってどうなのよという感じに
なります。中学生の意見では、言葉は悪いですが
悪趣味であるとのこと。的を得ています。
さらに、そういった部分が中学生にうけるので、
TVの世にも奇妙な物語が学校では話題になるそうです。
だから、悪趣味だけど面白いと言っていました。
わたしが気に入ったのは三話目です。
「立て! 金次郎」というお話です。
幼稚園の熱血体育会系先生です。理想に燃え、単純を
絵に描いたいい奴です。ところが最近、PTAの評判が悪いのです。
二カ月ほど前から、学年主任の須永のところにクレームがくるように
なりました。金次郎はめげずにいろいろ考えますが、
須永の指導は陰湿になるばかり。
それでもとうとうやり遂げるという成長スタイルにまとまっていて、
読むとすっきりします。すっきりするはずなんです。しかしまあ。
朝井リョウさんは腕を上げていますね。
あえて凡作の作りにしておいて、最後にざっくり切りました。
方向性の好き嫌いはありますが、作風の幅が広がったことは
間違いないでしょう。
次は、もう少し趣味の合う作品が出てくるといいなと思いました。
まあ、勝手な希望ではありますが。
そんなに奇妙じゃないけど…
2018/07/17 11:39
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投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです!どの短編もラストが印象的ですね。短編の順番からひと言ですますなら、ほう!、ふむ!、なぬ!、怖っ!、やっぱりね!という感じの印象かな。(あくまでも個人的な見解ですので、ツッコまれると泣きます)『世にも奇妙な物語』を好きな方、あるいは1度でも見ている方は、脳内で映像が浮かぶと思いますので、サクサク面白く読めると思いますね。どの短編も良かったですが、個人的には、『13.5文字しか集中して読めな』が、ラストシーンが衝撃的で好きかな。
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投稿者:なな - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビの世にも奇妙な物語みたいなストーリーを期待して読んだのですが、文章の構成がワクワクできず、1話目でもう眠くなりました。
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個人的にかなり面白く読んだ。私自身そこまで世にも奇妙な物語のファンではないんだけど、放送してるとついつい見てしまう、昔から。
五つの短編全部それっぽいんですよ。
第1話「シェアハウさない」は一番ホラー要素があった。世にも奇妙な物語でも一番はじめはちょっとゾッとするものが多いですよね。性の嗜好が偏っているひとたちのシェアハウスにまざるライターの重たい過去を持った女の子の話。
第2話「リア充裁判」ありえないけどありそうな変な話。SNS中毒な世界、コミュニティ依存に陥ってる世界の中でいかにコミュ障に制裁を与えるか。
第3話「立て! 金次郎」幼稚園で働く金次郎のモンスターペアレンツと戦いつつも、自分の意思を貫いて園児に接するなかで、裏で動かしてたのは…!?
第4話「13・5文字しか集中して読めな」皮肉ね。うまい! 絶妙。今のウェブ記事を、テレビ見てそのまま記事にしてるような薄っぺらいニュースサイトを皮肉りまくってる。これが一番わたしは読んでてうわーってなりました。あの黒板に張り出されたあれをみたときにね。
第5話「脇役バトルロワイアル」第1話から第4話にうっすらと出演されていた名脇役さんたちの、主役へのオーディションの戦いです。どこかで聞いたような名前の俳優たちがオマージュされており、コミカル。
どれも、世にも奇妙な物語すぎて、新しかった。本当に朝井くん好きなんだなーとひしひし伝わってきました。
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面白かったー。
どれだけ「世にも奇妙な物語」っぽいのかと思っていたら、1話から4話まではいつも朝井さんの作品で普通に引き込まれたけど、ラストはやっぱり「奇妙な物語」でなるほど!これでこそ「世にも奇妙な物語」なわけだと納得。
1話目から怖いし、2話もこんな世界やだ!と思うし、5話もなるほどの展開で朝井さん、よくこんな話思い付くなーとひたすら感心。
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第1話 シェアハウさない
貧乏学生や恋愛目的の若者が住む形態が多いだろう。だがフリーライターの浩子が知り合ったシェアハウスの住人達は、20~40代までの定職についた大人たち男女4人。
彼らがシェアハウスに住む理由とはー?
1話目から怖いよ~!住人達の真相を知った時のゾワゾワ感・・・
ちょっと気になる表記が「住ませて」の箇所。「住ま”わ”せて」じゃないのかな?誤植??
第2話 リア充裁判
20××年4月、「コミュニケーション能力促進法」成立。18歳以上の就労前の市民が無作為に「能力調査会」=リア充裁判の対象者に選ばれる。
かつて勤勉だった姉がここで不合格となり、ハロウィンコスプレ・サンタコスで鍋パ・ユニフォームを着てスポーツバーで試合観戦…「コミュニケーション能力」向上のための強制追試を受けさせられて、その後変わってしまった。
そんな姉と同じく勤勉に生活してきた妹・知子の元にも遂にリア充裁判の参加ハガキが。
こんな制度あったらイヤだなぁなんて、誰もが一度は妄想したことあるんじゃないだろうか。
知子が最後に訴えてハッピーエンド、ではなかった。オチはやっぱり世にも奇妙な~、だね。
FacebookもInstagramもやってない。twitterも呟かずに情報収集利用、LINEとmixiしかやってない私は間違いなく裁判にかけられてしまう。。。恐怖!!
あ、でももう三十路だから大丈夫か;
第3話 立て!金次郎
向き不向きは関係なく、すべての子どもが平等に輝けるようにポジションを分け与えるべき。金山孝次郎が務める幼稚園には、PTAからこのような考えが寄せられ、教師陣は年間行事に頭を悩ませる。中には自主的に一覧表を作成して、自分のクラスの子どもたちを平等に割り振る先生も。
若くて希望に満ちている孝次郎は、この風潮に疑問を持ちながら自分なりのやり方を貫くが、どうやらあの一覧表を使っているのは保護者も同じのようで…。
本を読みながら歩くのは危ない、なんて理由で二宮金次郎像を座らせてしまったクレームに笑った。どんだけ屁理屈なのw
幼稚園は子どもが初めて家以外の場所で社会生活を学び、成長を促す場所。いつから保護者の都合のいいようにあるべき場所になってしまったのか。モンスターペアレントは怖いな。
第4話 13.5文字しか集中して読めな
13.5文字のタイトル、3行の要約文、その後ニュース本文へ。ニュース配信会社で記事を担当している香織は、小学三年生の息子・直喜からも尊敬されている。「今度の授業参観、将来なりたいものについて発表するの。お母さんの仕事の話するから絶対に見に来てね」
一方、育児を手伝ってくれている夫の浮気を疑っていた香織。そんな母親の姿を直喜は授業参観でー。
ブラックユーモアが効いたラスト。子どもは本当に純粋なのかな~?
第5話 脇役バトルロワイアル
有名演出家の舞台、最終選考オーディション。主役オーディションのはずなのに、集まっていたのは脇役を務める俳優だけで年齢も性別もバラバラ。選考会場には演出家らは現れない。今日の審査方法ってー?
実在の俳優名が並び、読みながら彼らが頭の中で動き回っていた。「脇役っぽい動きをしたら即、不合格」法則に気づいた淳平が、あらゆる場面で先回りして考えていたのが面白い。頑張ったのになぁ…。ラストの台詞を言うのは悔しかっただろうに。
1~4話までの流れも汲んだ上での5話、朝井氏面白いよ~!
是非、本家でドラマ化を。
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割と紙がかっしりしているので、見た目よりも分量はそう多くなく、1日で読めた。世界はまさしく世にも奇妙な物語のように、終始暗い話から、ウケ狙いの話、ちょっと感動を呼んでみたりとバラエティに富んでいて、どの話もテイストが違うので気分が変わって集中力が途切れなかったし、オチも世にも奇妙な物語のようなオチで、ドラマを見たような充足感を味わえた。最後の章はわざとなのかもしれないが、実在の芸能人に名前を似せてあって、それは個人的にあまりいただけなかった。
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本当に世にも奇妙な物語を読んでるような感覚だった。
短編になってて読みやすいし面白いしちゃんと「奇妙な」物語になっている。
最後の「脇役バトルロワイアル」では前話との繋がりがあったり、登場人物が実在する俳優に完璧合致したり入り込みやすかった。まぁ、最後のオチはちょっと物足りないではありましたが。
⭐︎4.4!
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笑いながら一気に読みました。
世にも奇妙な物語が好きな作者が世にも奇妙な物語に採用されたい、と言う事で書いた小編達のまとめ、だったっけ。
いかにも世にも奇妙な物語っぽい、世にも奇妙な物語らしい、奇妙な世界。小説ならでは、って言うのは脇役ってことなのかな。脇役バトルロワイアルは細かいところまで気を配ってドラマあるあるをまとめてくれて、とても面白かった。
あと、結局妄想世界っぽい落ちになったリア充裁判は、姉の境遇がなんだかとてもエロくて、気になってしまったよ。
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世にも奇妙な物語の朝井リョウ版五編。若者の著者ならではの視点がユニークでかつウイットがあるお話はむちゃ面白い。最終章の展開がお見事。著者の観察力や洞察力には感嘆するばかり。秀逸なエンタメ作品。これぜひ映像化してほしい。
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すぐにでも本家世にも奇妙な物語で映像化できそうなものばかり。
ゾっとするもの、感動的からの皮肉オチものなど、いかにもという感じで楽しめました。
「仕掛け」も面白かったし、最初から読み返すときにはキャスト固定になっちゃうの必至です。