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自分だけは大丈夫、って思ってしまうんです
2022/09/27 21:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KeiM - この投稿者のレビュー一覧を見る
事故を体験した人たちを取材した話あり、もう事件のことは思い出したくないと拒否された話あり。どれも事件を改めて調べ直して述べられています。
台風や悪天候、雪崩、落雷。きちんと装備して朝早く出発しても、自然を前にすると人は儚いものだと思い知らされます。
「十大事故から読み解く山岳遭難の傷痕」などですでに語られた話もだぶっていますが、詳細よりも要点が絞ってあり、文章的にも読みやすいです。
事件のおおまかな流れと、当事者の方がどう思ったのか、理解するにはいい本だと思います。
「こういう事故を繰り返さないためにも」
その思いが込められた一冊でした。
紙の本を持っていましたが省スペースに
2018/07/20 14:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄梅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
電子書籍版をみつけたのですぐ買いました。文庫版の電子書籍化で、てもとの初版からさらに文庫版あとがきつき。遭難ケーススタディシリーズのうちでもこの気象遭難が一番読むのがしんどいかも。亡くなるお話が多いので。
危険なのは山よりもそもそも天候の急激な変化!
2018/06/30 15:17
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
7件の気象遭難(予想できない急激な天候の悪化)事故を取り上げ、実際の出来事を当事者から聞き込んだ事故までの流れと原因の究明と検証。
どこかのんきだった『道迷い遭難』に比べてこの本の空気は重い。気象遭難は大規模遭難を引き起こすことが多いから。実際、これまで読んできたシリーズの中でも死者の数は多い気がする。なんでこんなにやりきれない気分になるのに山岳遭難本を読んでしまうのだろう、やっぱり根本的に理解できない何かがそこにあるとしか思えない。
2002年の7月に起きたトムラウシ山での遭難事故は、この前読んだ2009年7月の大量遭難事故のルポをまた読んでいるような気になるほど類似点が多い。
筆者が『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』の中で何回も痛恨の極みを見せていた理由がわかった、7年前の教訓が何一つ活かされていないからだ。
北東北もわりとそうだけれど、北海道の山は標高に関係なく日本アルプス等の本州の真ん中あたりにある山とは空気が違う。そういうことを知らない登山者・・・恐ろしいとしか言いようがない。
最後の剱岳での遭難の話、どこかで読んだことがあるような・・・。
やはり“遭難”というのは非常事態だからなのだろうか、それとも常にそういうことを念頭に置いて登山部やら山岳会に所属している人たちは行動しているからなのか、体験談をこうやって読むと「あ、もう駄目だな」と仲間の死をあっさり受け入れていることが多いんですよね・・・その感覚が、わからない。
自分自身が生命のやりとりをするような仕事でもないし趣味もないから、と言ってしまってはそれでおしまいですが、この本に登場する人々は別に登山は仕事ではないわけで、「なんでわざわざ?」という気持ちを消し去ることができないのです。
「山をなめるな」とか「山は恐ろしい」とか言われますが、ほんとに恐ろしいのは“天候の急変”なわけで、山はその急変する兆候が平地よりはるかに読みにくいし何か起こったとき逃げ込む場所がないという意味で「なめてはいけない場所」なわけです。
天候に問題なければ全然普通の場所だったりするし。だからこそ、天候の異変を感じ取る力をつけたものしか登ってはいけないし、引き返すという瞬時な判断ができる人じゃないと無理、ということになるんだと思う(それでも遭難することはあるのだから人間の力なんてちっぽけです)。
そして後付けではあるのだが、遭難して亡くなってしまった人について「なんとなくいつもと違う感じがした」と直前に会った人や生存した同行者が証言していることが多い感じ。違和感に自分で気づいたら強行しない勇気、もしかしたらこれがいちばん大事なことなのかも。
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