傷だらけのカミーユ みんなのレビュー
- ピエール・ルメートル, 橘明美・訳
- 税込価格:897円(8pt)
- 出版社:文藝春秋
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紙の本
壮大な伏線回収
2016/10/15 11:44
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
部下に裏切られ、妻を殺されたカミーユ警部事件簿最終巻です。
今作では強盗犯を目撃した恋人が命をしつこく狙われます。「その女アレックス」に比べると展開にキレがないですが、それでもどんでん返しと細かなカミーユの心理描写は健在でした。事件当日を含めてわずか3日間しか描かれませんが、警察の動き・常に裏をかいた犯人の行動・カミーユの焦りと苛立ちが入れ代わり立ち代わり描写され、息つく暇がありません。そして何より主人公と女性の絡め方が巧くて、伏線回収もかなり大規模。今年読んだミステリ小説の中では一番良かったです。
電子書籍
なぜカミーユばっかりこんな目に!?
2017/01/25 05:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
とてもよかったけど、感想を書いたらネタバレになりそうで難しい。強いていえば、なぜカミーユばかりこんな辛い目に合わなければいけないのか、と腹立たしくなってしまった。作者はかなりサディスティックだとおもった。相変わらずよくできている。
紙の本
凄い本を手にしてしまった...
2016/11/14 01:17
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栞理 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『その女アレックス』は,読後すぐに,また1ページ目から読み返した。
『悲しみのイレーヌ』は,「途中」で1ページ目から読み返したくなった。
そして本作を読了後には,3部作を初めから順に読み返したくなった。
それぞれが,人生初と言ってよい,強烈な読書体験。
3冊とも未読の方には,まず『アレックス』か『イレーヌ』を先に手にすることを薦めます。
電子書籍
一度読み出したら止まらない牽引力をもつ名作
2018/12/07 02:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『悲しみのイレーヌ』のすぐ後に、シリーズ3作目で最終巻の『傷だらけのカミーユ』を読んでも殆ど違和感はありません。イレーヌの事件から5年後という設定で、彼の現在の?付の恋人アンヌが武装強盗事件に巻き込まれるところから始まります。
『悲しみのイレーヌ』はもっぱらヴェルーヴェン警部視点で語られていましたが、『傷だらけのカミーユ』では視点がヴェルーヴェン警部と誰だかわからない「おれ」、そして時としてアンヌに交代しながら話が進行していきます。
強盗は本来ヴェルーヴェン警部の管轄ではないはずなのですが、大事に思っている女性が巻き込まれたことを放置しておけず、捜査権を無理やり自分に引き寄せ、規則違反を重ね、捜査1日目、2日目、3日目と、どんどん窮地に追い込まれていきます。
前2作にあったようなまさかの衝撃的大転換はなく、意外性は普通のミステリーの範疇に収まるように思いますが、それでも話の行き着く先はなかなか見えず、大けがを負わされたアンヌがなぜか強盗犯にその命を狙われていることで、いやおうなしに緊張感が高まっていきます。
そして最後の方になって、「おれ」の正体がようやく明らかにされます。
決してハッピーエンドではなく、まさに「傷だらけ」のカミーユ・ヴェルーヴェンだけがあとに残される、というような悲哀漂う物語です。あまり家庭運に恵まれていないようですね。
一度読み出したら止まらない牽引力をもつ名作です。
紙の本
カミーユシリーズ第3作
2016/11/19 20:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近人気のピエール・ルメトール作のカミーユシリーズ第3作
前作で結果としての友の裏切りにより裏切りにより最愛の妻を無くしたカミーユ。やっと立ち直った彼の前に現れたアンヌ。しかしそのアンヌががで強盗事件に巻き込まれ、又しても大きな怪我を負ってしまう。
犯人を捕らえようと奮闘するカミーユ。しかしそれは巧妙に仕組まれた罠だった。
結局カミーユとアンヌはどうなったのだろう。
紙の本
狙われたのは……
2017/12/14 22:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
カミーユの彼女が強盗と鉢合わせして重傷を負わされる。カミーユは怒りのあまり警察の規定を無視して強引な捜査へと走るのだが……。割と早めの段階から何かがおかしくてモヤモヤとする。そのモヤモヤがページをめくる原動力になってくれる。三日目の早い段階でそのモヤモヤが解消され、新しく表れた謎にカミーユが取り掛かってからスピード感もサスペンス性も増していきます。
紙の本
一気読みでした
2016/12/05 17:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:川越ながちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
これでシリーズ3作目ですが、すべての作品が高評価なのもわかります。とにかく面白く読めました。
紙の本
またまたしてやられた
2016/11/24 10:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:camecame - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすがのピエール・ルメートル。アレックス、イレーヌに続いて読み進めていくうちに裏切られる。しかも気持ちよいほどに。
紙の本
窮地に追い込まれていく警部。こちらも面白い!
2016/11/01 04:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『悲しみのイレーヌ』のすぐ後に、シリーズ3作目で最終巻の『傷だらけのカミーユ』を読んでも殆ど違和感はありません。イレーヌの事件から5年後という設定で、彼の現在の?付の恋人アンヌが武装強盗事件に巻き込まれるところから始まります。
『悲しみのイレーヌ』はもっぱらヴェルーヴェン警部視点で語られていましたが、『傷だらけのカミーユ』では視点がヴェルーヴェン警部と誰だかわからない「おれ」、そして時としてアンヌに交代しながら話が進行していきます。
強盗は本来ヴェルーヴェン警部の管轄ではないはずなのですが、大事に思っている女性が巻き込まれたことを放置しておけず、捜査権を無理やり自分に引き寄せ、規則違反を重ね、捜査1日目、2日目、3日目と、どんどん窮地に追い込まれていきます。
前2作にあったようなまさかの衝撃的大転換はなく、意外性は普通のミステリーの範疇に収まるように思いますが、それでも話の行き着く先はなかなか見えず、大けがを負わされたアンヌがなぜか強盗犯にその命を狙われていることで、いやおうなしに緊張感が高まっていきます。
そして最後の方になって、「おれ」の正体がようやく明らかにされます。
紙の本
できれば順番に読まれることを
2016/10/31 18:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品を全部余すところなく楽しんで欲しいので、一切内容の紹介はしません。
解説はもちろん裏扉の紹介も目にせずに本文から読まれることをお勧めします。
そしてできるなら「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」本書の順番で読まれると120%増しで堪能できると思います。
もちろんこれだけ読んでも最高の一冊ですよ。