引き込まれます!!
2021/01/23 23:00
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投稿者:しろくまたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間関係を送るという難しさと苦い恋の物語でした。途中でハラハラして、最後はどうなるのだろう??という所もあって、読み応えがとてもありました!!
これだから三秋縋は…
2018/10/25 23:47
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投稿者:レイユ - この投稿者のレビュー一覧を見る
三日間の幸福から全て読ませていただいてるのですが、この話は僕にとって、どの話よりも「美しい」と思えた本でした。毎回思うのですが、三秋縋の作品はどれも「美しい」んですよ。弱く、社会に溶け込めない人間が一つのきっかけから、美しくも心開いてゆく、そんなところです。やはり素晴らしい。
これだから三秋縋は、やめられないんですね。
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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
寄生虫の知識が得られます。ストーリーの展開が全く読めないし、突拍子もない設定なので面白かったです。三秋さんの本4冊目ですが、他の本も読もうと思う。
ああ三秋縋を読んだ
2021/11/17 20:42
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投稿者:うーよー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「三日間の幸せ」に続き、また人生の最後に訪れる最高の一瞬が描かれていました。読む側としては、胸の締め付けられ方が同じだから、ああ三秋縋を読んだんだという気になります。主人公が無職的な状況なのも同じだし。・・・無職の状況の精神的な辛さは想像に難くないけれど、職に縛り付けられる身としては、その自由さには羨望します。
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の心は自分のものだと思っているが化学物質や細菌そして寄生虫によって操られている、心とは恋とはなんだろう・
と 考えさせられた作品。
それだけに終盤のバタバタしたまとめ方はとても残念。
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投稿者:ナナカマド - この投稿者のレビュー一覧を見る
実在する病気を、
実在しない寄生虫にリアリティを持たすために使っている事に怒りを感じます。
強迫性障害は寄生虫が引き起こす病気ではありません。
私は当事者ですが、
この病気にかかると、
人との関りが難しくなるので(実際作中でこの病気を患っている主人公も、
当初は引きこもっています)、
寄生虫の宿主同士が関わるようになる可能性はかえって低くなると思います。
著者は「欠落」に惹かれるそうですが、
強迫性障害患者には何かが欠落しているわけではありません。
どちらかというと、
私は「過剰」の病気のように考えています。
そもそも物語に味付けするために、
安易に病気を使う事自体、
良いことだとは思えません。
私には、
この小説に星は一つもつけられません。
不愉快です。
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寄生虫というキーワードから、よくここまで恋バナに持って行けるもんだと思う。少し強い強迫観念を持ってる方にはちょっとキツイ小説かも。
寄生虫が魚や動物を操ることは知識としては知ってるけど、そうなると人も例外ではないよね。そう考えるとちょっと怖い。ちなみに寄生虫がテーマではありますが、虫そのものが大きく登場するわけではないので、虫がダメでも大丈夫だと思う。
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心の底から辛い………
辛い…………最近某青春映画に甘やかされてたから余計に辛い…………
最後誰の心情を考えても「辛い」にしかたどり着かない………… 久しぶりに心にズドーンと刺さった…………… もう三点リーダしか打てない………… !!!とか?!?!とか絶対無理……… 無理…………好き…………… なんなん…………………
偉そうなこと言うけど三秋さんほんと文章上手になったね……………
サイン本買う……………
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あとがきにあるように、「前作が肉体的欠陥の物語とすれば、今作は精神的欠陥な物語」。日常からあるひとつの事象を変えただけで三秋さんらしいおだやかな幸せを作りだすことができています。結末には賛否両論あるようですが、わたしは2人に訪れる結末として順当な答えと思え、三秋さんの作品では最も好きな作品になりました。
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もし頭の中に寄生が住んでいて、君は操り人形だったとたら…なにを思うだろうか?ぼくは恋ぐらいは自分の意思としておきたいと思えるような作品でした。
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極度な潔癖症故に世間に馴染めず孤立していたプログラマの青年が、不登校の高校生の女の子の世話を頼まれる。
2人の心の交流は、不器用でいて、ゆっくりと距離が縮まったようでいて…
その中で、徐々に見えてくる「彼女の真相」とは。
「セカチュー」的な基本構造に加えて、ミステリてしても捉えられる徐々に真相が見えてくる部分、生物学的な知識の深みと「寄生虫」という生々しさから来るホラーめいた部分、虫が騒ぐ、虫が悪いといった慣用句から着想を得たんだろうなという発想、後半部の人間ドラマ、などとにかく様々な要素を取り入れたんだなという読み応えがある一冊。
書きようによっては、鈴木光司系の完全ホラーものになっていたのかもしれない。
潔癖性、寄生虫、対人恐怖、といった、一般的には背筋がゾワゾワしそうな内容が散りばめられているのにトータルで、ものすごーくピュアで独特の美しさを持った仕上がり(寄生虫が画として出てくるのが、ピアスとしてデザインされる美しい形である部分くらいにしかないからかも)なのが凄い。
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私の頭の中にはどんな「虫」がいるのだろうか、そう考えさせられる作品でした。
私たちが生きている現代、特にスマホの普及によって誰もがインターネットに接続できるようになったここ数年は人と人との繋がりが変わりつつあると思います。そんな中、人嫌いというかたちで高坂と佐薙は、そんな社会と距離を置いています。人はつながりを求め、つながりの中に身を置くことで自分の価値を見出す生き物です。その性質から離れた2人はある意味、人らしくないと言えます。そんな2人(もしかしたら佐薙は違うかもしれませんが)は、社会復帰をして人らしい生活をしようとします。しかし、そんな2人こそが私には人間らしく思えました。社会復帰を目指して行動していく中で、心の深いところで繋がっていく2人は、現代の上部だけの人間関係を気づいている人々よりも、よっぽど人らしいと思います。
私には2人が羨ましく思えます。上部だけの人間関係、それから離れて1人になれたら、どれだけ幸せでしょう。しかも、そんな状況下で何も変えがたい大切なものを見つけられたら、どれだけ幸せでしょう。しかし、そんなことはできない。2人のように1人になる理由もなければ、私たちは繋がりが消えることが怖い。そんな風に、2人の物語を読みながら、自分自身のつながりについて考えていました。難しい問題でしょうし、答えなんてどこにもないことは分かっていながら。
私の中の「虫」は捻じ曲がっているに違いありません。でも、「虫」と生きる以外に道はないのでしょう。
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ロイコクロリディウム、って何かというとカタツムリを宿主とする寄生虫のこと。
わざと鳥に食べられやすいように、よく見えるところに移動する。
もしくはトキソプラズマ。
ネズミに感染すると、猫を怖がらずに逆に近づいていく。
寄生虫が宿主の行動をも支配する、それは動物に限った話ではない。
人間にとっても、その行動を変えうる。
過剰なまでに潔癖症の高坂は、その症状ゆえに社会から隔絶した生活を送っていた。
プログラマーだったころの経験から、コンピュータウィルスをプログラミングしてばらまき、鬱屈した自己主張を続けていた。
ある日、インターホンが鳴る。
玄関先に立っていた男は、高坂の悪行をネタに、あることを強要する。
それは、不登校の少女と友達になり、その理由を聞き出すこと。
その少女、佐薙ひじりは病的なまでに他人の視線を恐怖と感じていた。
潔癖症と、視線恐怖症。そんな二人が社会復帰を目指していくうちに、恋に落ちていた。
しかし、その恋は。
虫の居所が悪い、虫の知らせというように、人間の性格、行動を「虫」に例える言葉がある。
虫が行動や性格を捻じ曲げているとしたら。
それでも人の感情は根源に残っているのだろうか。
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よくも悪くも『寄生虫』が密接に関係する話なので、虫嫌いには好まれないだろうし、読み手を選ぶ作品。好みがあると思われる。
私的には、「こういうこともあるかもなぁ」とじんわり腑に落ちた。
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超絶的に面白い。この人の小説の舞台は、現実世界をベースとしながらも少しだけフィクションを含んだ世界なのだけれど、今作はこのフィクションの部分の設定をうまく利用した伏線が強烈で、恋の行方のみならず主人公やヒロインの人生まで左右する展開に読者は圧倒され続け、伏線が明かされるたびに「そうきたか・・・」と頭を抱えて唸ることになるだろう。
ラストの終わり方は、主人公たちにとって幸せなのか、という点も含め、人によって意見がわかれるだろうが、自分は単純な終わり方よりも、ラストについて考えさせる余地があることで物語の余韻が感じられてとても気に入っている。
主人公が強烈なコンプレックスを持っていることも手伝って、万人向けとは言えないが、はまる人は本当にはまるだろう。