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紙の本
薄さにびっくり!
2019/08/14 03:19
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初、本屋さんで『鬼』を見かけたときは、「おお、ついに京極夏彦がラノベのレーベルから出る!」と衝撃を受けました。
それが四月下旬ぐらいのことでしたかね・・・気づけば違う出版社から三か月連続三作刊行、主な視点人物は中禅寺敦子さんだという!
えっ、百鬼夜行シリーズなんですか?! じゃあ読まなきゃ!
扱いとしてはスピンオフのようですが・・・帯には<百鬼夜行シリーズ>と書いてます。
『姑獲鳥の夏』以降数作ぐらいのときは<京極堂シリーズ>と読者に言われ、作者が「その呼び名は好きではない」的なことを言ったとかで<妖怪シリーズ>と言われたこともありましたが、いつの間にやら<百鬼夜行シリーズ>という名前で固定化されたようです。
というか、今のところシリーズ本伝の最後って『邪魅の雫』よね・・・もう何年も前ですよね、微妙に忘れてるんですけど・・・。
昭和29年3月、連続通り魔事件・<昭和の辻斬り事件>が発生。 級友が被害者となってしまった呉美由紀は中禅寺敦子に相談する・・・という話。
章のはじまりが同じ言葉(いう人が違うけど)で始まるとか・・・民話っぽくもあり落語っぽさもあるかな、と(それはこの三作全部に共通)。
でもこんなに文章は短かったっけ? こんなに改行が多かったっけ?
そこはやはり若い読者向けにしているのかな、と。
呉美由紀さんは『絡新婦の理』に出てきた女子高生。
京極堂やらメインキャラクターはあえて登場しませんが、噂話として存在は感じられ、過去の事件の話についても言及があるので「あぁ、あれはあの話か・・・」と記憶が掘り起こされるのがうれしい。サブキャラの中では私は青木さんが好きなんだよなぁ、とか思い出したりして。
とか思っているうちにあっという間に終わる・・・270ページくらいで700円以上とるなんて、ひどいわ!
日本刀の話と新選組の話が出てきますが、私は森雅裕の『平成兜割り』や『鉄の花を挿す者』を思い出しちゃいました・・・。
紙の本
ファンとしては物足りない
2019/07/18 20:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
京極さんの巧さは今更私などが言うまでもないわけですが、
京極さんの作品にしては雰囲気が無いとまでは言いませんが薄いとは思いました。
取り上げられた妖怪がそもそも「鬼」というのもその理由の一つでしょうか。
百鬼夜行シリーズで取り上げられてきた妖怪はある意味その個性と言うか、
定義が狭く限定されたものであったぶん踏み込んだ解釈を京極堂がすることで、
最後の祓で読者までもが憑き物を落とされたように感じたと思うのですが、
その点「鬼」と言う妖怪は定義が広範で多様性があり過ぎてこの紙幅では表現し切れないものだったように感じました。
そして今更のように気がついたのですが「関口巽」と言うキャラは非常に優れた狂言回しであったのですね。
この作品を読んでいて、
「中禅寺秋彦」や「榎木津礼二郎」の不在は許容できたのですが、
「関口巽」がいないのは寂しいなぁとずぅーっと感じておりました。
そんなこんなでなんとなくもの足りなく感じてしまうのですが、
そもそも百鬼夜行シリーズの新作に対する飢えとも言えるような欲求が私の中にあったからなのでしょうね。
新作が読みたい読みたい読みたいと事あるごとに思っていただけに、
これだけではとても満たされないものがあるのでした。
紙の本
レンガ本よ再び!
2019/05/14 20:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねず - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりの百鬼夜行シリーズ。ずっとあのレンガ本を読んでいたので薄さにビックリ!語り手は京極堂ではなく妹のあっちゃんなので文体も柔らかい。時代のニーズなのかな?私はあのガチガチに硬い論詰が好きですよ。時系列的には絡新婦の理の事件後。事件に関わっていた女子高生に相談され、世間を騒がせている辻斬り事件追うことになる、というストーリー。絡新婦…読んだのはいつだったか。内容を忘れたので読み直します。
紙の本
敦子より・・
2019/08/20 13:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
京極堂の世界にいる・・というか、文体とか確かにそうなんだけど、やっぱり敦子では主役は無理ですね。なんだかんだ言って最後のおいしい場面はさらわれてるんだもんなぁ。