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ホスピスで最期を迎えること
2024/04/14 11:57
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生の最期を迎えるとき、ちゃんと自分の身の回りを整理しておきたい。でも、どんな過ごし方をするかを考えたことがなかった。死を前にした人の話だったけど、明るく読めた気がする。
精一杯 生ききる
2023/10/01 00:10
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投稿者:タカミー - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに おやつ の文字があり、ほんわかした話と思いきや、ホスピスに入ってからの話だった。 具合が悪くて 自暴自棄になって腹を立てたりしてしまうが 心を決めて
ホスピス病棟に行き 出会いがあり恋をして2人でドライブし おやつを美味しいと思いながら食べて・・・・しかし終わりがやってきてしまう。ずーんと悲しくなった。この主人公の生い立ちを知って さらに悲しみが増した。 こんな苦労した人に 神様はなんでって思ってしまう。 最後は主人公と関わった人たちの思いが語られて ちょっと落ち着いた。死による別れは誰しもが経験する事・・・悲しいけど心に残るお話でした。
おやつ
2023/03/11 00:13
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投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の命には期限がある、その期限を宣告された人達が過ごすホスピス。リアルなホスピスを知らないので、こんなにも穏やかな時間を過ごせるの?と思いながら「ライオンの家」雫をはじめ他の住人達のように、死を受け入れながらも、まだ生きたい、死が怖い、そんな気持ちを吐き出せる、吐き出させてくれる、そして住人達の身内も包み込んでくれる、いつのまにかマドンナ達に感謝していました。
ファンタジーじゃない
2022/02/04 20:00
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい情景と優しい筆致で、
なんて穏やかな週末なのか、
ファンタジーじゃないか、と一瞬思ってしまいますが、
病状が進行してできることは減っていくこと、
麻薬で痛みのケアをするようになること、
意識が混濁していくこと、
覆らない死の決定がちゃんと描かれています。
最後にお父さんに会えてよかった。
とても切ない!
2020/11/04 19:29
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投稿者:まだ、なりたての小川糸さんのファンです。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一日で、一気に読み上げた!
とても切ない内容だった!
今を大切に、しっかりと生きていく。
いろんなことに惑わされずに、心の中心に『生かされていることの感謝』を持って、命尽きる時迄、生きていくことの大切さを学んだ。
重いテーマだったが、『前向きに、生きることを受け入れる』『素直になること』『なることに身を任せる』『あるがままに生きる』『今が幸せなら、それでいい』『気付いたら、改めればいい』『変わるチャンスはある』心に触れる多くの言葉があった!
いい作品だった!
小川糸さんの本を、もっと読んでみたくなった。
『ライオンのおやつ』~祝2020年本屋大賞2位~
2020/04/13 10:30
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投稿者:うりぼう - この投稿者のレビュー一覧を見る
『つばき文具店』が2017年の本屋大賞候補にノミネートされたとき、自分のなかでは一押しだったのですが、結果は残念ながら4位でした。今回の意欲作『ライオンのおやつ』こそ、大賞1位にと念じていましたが惜しくも2位、1位はBLの世界を取り上げた『流浪の月』で432点、『ライオンのおやつ』は380点、3位は327点だったので、叩かく評価されたことは間違いありません。
瀬戸内海に浮かぶ小島にあるホスピスを舞台にしたこの作品を読み進むにつれ、奇妙なブックタイトルに託した作者の思いがじんわりと伝わってきました。死を受け容れた者だけが受け入れられるホスピスという最期の居場所は、紛れもなく非日常の世界。余命数ヶ月をどう生きるかという難しいテーマに取り組んだ作者の目論見は、心温まる佳作に昇華されていて、読者に静かな感動をもたらしてくれます。
生きることは、詰まるところ、衣食住なかでも食に収斂するものなのだとつくづく思いました。余命宣告を受けた33歳の主人公海野雫は、自暴自棄になりそうな時期を克服して、クリスマスの日にスーツケースひとつでホスピス<ライオンの家>にやって来ます。暖かい場所で海を見ていたいという動機からでした。ホスピスの代表マドンナは、快く彼女を迎え入れます。
このホスピスのメインイベントは、毎週日曜日の15:00から始まる「おやつの時間」。くじ引きで選ばれたゲストのリクエストに従って、至福の思い出が詰まったおやつが振る舞われます。ゲストが何故そのおやつを選んだのか、マドンナがリクエストの理由を朗読で披露することになっています。登場するのは、カヌレ、牡丹餅、豆花、ミルクレープ・・・・・
ホスピスの朝食では様々なお粥が供されます。お粥には「粥有十利(しゅうゆうじり)」と呼ばれる10の効用があるのだとマドンナは諭します。こうして、ゲストは食べることに生きがいを感じるようになり、「おやつの時間」はゲストにとって希望の時間となるのです。
チューブやウィッグから解き放たれた海野雫は人生を味わい尽くそうと、<私、まだちゃんと生きている>という確かな手応えを感じながら、日々新しい出会いや発見に胸を躍らせます。ホスピスに来なければ実現しなかった六花という名前の犬との触れ合いや、島でワイン作りに励む同世代のタヒチ君との出会いが生きる上で大きな支えになっていきます。看護師でありカウンセラーでもあるマドンナは、優しい眼差しで海野雫を見守ります。
さりげない日常がかけがえのない貴重な時間だということを、ホスピスにやって来た海野雫を通して、痛いほど思い知らされます。そして、人は生きているかぎり変われるチャンスがあるのだということを、ホスピスのゲストが身を挺して教えてくれます。誰しもいずれ死と向き合わなければなりません。にもかかわらず、人は死を遠ざけるどころか忘却の彼方へと追いやりがちです。逆説的ではありますが、今日この日をどう過ごしたいのか、生と真っ直ぐ向き合うことの大切さを教えられた気がします。もう少し敷延するとすれば、スティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学の卒業式スピーチで語ったように、なすべきは「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていることをするだろうか」と自問自答してみることなのかも知れません。
『ライオンのおやつ』を読み終えて、真先に頭に浮かんだ言葉はメメント・モリでした。次にぼんやりと像を結んだのは家族で囲む食卓でした。作者は、いずれ訪れる死という確かな現実から目を背けるなと<ライオンの家>のゲストに託して、優しく語りかけてくれたのです。
行ってみたいところ
2020/03/03 01:37
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投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホスピスの話なので、少し恐れる気持ちで、読み始めました
自分が、思っていた以上に、生と死にについて真っ正面から描かれていましたが、最後は読んで良かったなあとページを閉じました
小川糸さんの作品は、いつも、丁寧に生きるということと、食べる事を大切にすることが、描かれていますが、今作もタイトルに「おやつ」とある通り、美味しそうなものが沢山登場します
死ぬのが怖くなくなる物語
2019/12/28 07:03
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰にでも訪れる「死」。作者の小川糸さんは不治の病の母親が「死」の恐怖に苛まれないような作品を目指したそうです。
生きること=食べること
2019/12/28 06:56
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
33歳の若さで余命宣告された主人公、雫。主人公が終の棲家に定めたホスピスでの数少ない楽しみ、日曜日の「おやつの時間」がタイトルの由来です。「最後の食事」も大切ですが、確かに「最後のおやつ」はなかなか決められないですね。
心に残るおやつ
2019/12/09 09:01
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
おやつは、生きるために体に必須のものではないけれど、心の栄養になるかもしれない。生きるということは、誰かの光になることだという。ろうそくの炎のように、自分自身の命をすり減らすことにより、他の誰かの光になる。そのご褒美として、心に残るおやつがあるのかもしれない。私にとって、心に残るおやつは、なにかと考えてみる。