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太閤検地
2020/10/22 21:32
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書では、太閤検地という観点から豊臣政権の目指した社会のあり方について検討している。取り扱う検地は秀吉が織田政権下で行ったものから天下人となってから行ったもの、秀吉の直轄地から大名領地、朝鮮の占領地など多岐に渡る。
個人的に興味深い指摘としては、各大名に命じた大名領地の検地を天皇に献上するものとして公的性質を帯びさせたという指摘と、豊臣恩顧の大名は父祖伝来の土地を持たないため、配置換えがしやすいというもの。後者は預地思想にもつながるのかと考えた。
太閤検地の意義
2021/11/25 12:35
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
太閤検地によって郡単位で石高が把握され村の境を決めてと近世社会につながる施策がなされていく様が面白かった。
国土の統一的な把握
2019/12/25 19:02
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投稿者:K2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
国土の統一的な把握にとって、画期的な意味を持つことがよく理解できた。その一方で、必ずしも統一的な基準で実施されたのではなく、試行的な実施もあったりして、太閤検地に対する教科書的な理解が一面的であることを教えられた。国や郡の境界の確定、江戸時代につながる村の成立といった点が、個人的には興味深かった。
太閤殿下はいかなる国づくりを目指したか
2020/01/15 15:57
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投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
太閤殿下はいかなる国づくりを目指したか。最重要政策たる太閤検地が丁寧に分析されている。著者は『石田三成伝』でもお馴染み中野等先生。多年地元に根差して研究し、地歴を一体化させた全体像を描く能力を得た碩学(せきがく)が、素人にもわかる著作を書いてくださったことに、深い感謝の意を表したい。国土を全て「国」に帰するため試行錯誤を繰り返しながら行われた検地。秀吉の政権の変遷にあわせて検地の変化して様を追う。村を設定し、村単位での村高を算出することにより石高という生産力を可視化する。国造りの物語として面白く読める。奉行人の働きがしっかりと描かれています。これを読んで太閤検地マスターになれるかも。
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