紙の本
国を滅ぼすのは国民世論の先導者たち
2017/09/04 10:58
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
国家防衛の考え方について、日本の現状がわかりやすく描かれています。
日本対アメリカ、中国、ロシア、北朝鮮、韓国などとの国際関係は
各国の国家元首やナショナリティーにより変化しますが、
日本の国内世論は、与党、野党、コメンテーター、在日、左翼、右翼など
の言動やフェイクニュースなどで簡単に誘導されます。
日本人は、戦争は起きないだろう。大丈夫だ。
と、防衛に対して真剣に考えてはいません。
この本を教材に、テレビ討論会などをして欲しいと思います。
この本の内容はマンガで表現することができ、小学生から討論に参加できます。
是非、NHK番組でお願い致します。
紙の本
日本を風刺した大人の寓話です
2017/09/04 09:02
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、百田直樹氏の日本の現状に対して風刺した大人の寓話です。国を追われた二匹のアマガエルが放浪の末に楽園にたどり着きます。そこは「ナパージュ」と呼ばれ、「三戒」や「誤りソング」という奇妙な風習によって平和が保たれていました。しかし、そこへ突如、ウシガエルが楽園にやってきて、その土地を占領していきます。一体、ナパージュはどうなるのでしょうか。ここで、「ナパージュ」とは日本を指しているのですが、これはローマ字で書けば、「NAPAJ」となり、「JAPAN」を反対から読んだものです。また、「三戒」は憲法第9条であり、「誤りソング」は「自虐思想」です。本書では、百田氏のユーモアも満載され、筆者自身も物語に登場しています。読者のみなさんには、本書の内容を楽しむだけでなく、その中に隠された百田氏の見事なユーモア謎解きにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
紙の本
若い子にぜひ
2017/12/12 18:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:葉隠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の未来を風刺した作品。
これからの日本を生きる日本人の若者にぜひ読んでもらいたい一冊。
中高生でも読みやすい文になっています。
学校で読むべきだし(無理かな・・)、学校図書館にも置いて欲しい。(無理だよね)
最後、驚きました。イラストは百田さんが描いていたのですね!
何とも味わいのあるカエルの絵で、とてもお上手。
エグい内容と、とぼけたカエルの絵のコントラストが、逆に読者に恐怖感を与えると思いました。
紙の本
皮肉、考えさせられる本です
2018/12/09 23:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
[少々ネタバレ]
あぁ、日本への皮肉だなぁとすぐに感じました。あまり国際情勢というものには詳しくないのですが、不確かなナニカを盲信し、ルールの本当の意味を理解せず、少数派を悪とする。そのようなこれまでの姿勢について、それでよいのかと考えさせられる作品だったと思います。私が読んだのは中学三年生の時で、そのときにも皮肉であると気付けたので難易度的には高くないと思います。また短い本なので、深いところまでは読み取れなくとも、読むだけなら読書好きな小学校中学年でもいけるとおもいます。サクッと読める本なので是非読んでみてください!
紙の本
日本の国防の危うさを巧みな風刺寓話で活写した問題作。
2022/01/29 10:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の国防の危うさを巧みな風刺寓話で活写した問題作。風刺寓話という形式をとりつつも、良く読んでいくと何を擬人化いや擬カエル化してるかが明確に見えてきて面白い。ナパージュ国のツチガエルたちの行動も現代日本人の左右に揺れ動く心情を巧みにすくい上げており、改めてその危うさを思い知らされる。危険な国に三方を取り囲まれた現代日本の国防。戦争は嫌だが、国は守らなければならないし、本当に難しい問題ですね。
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戦後70年、戦争に巻き込まれることなく、今に至る日本。平和は、何もせずに得られるものなのか?はたまたアメリカに頼りきったままで良いのかどうか?拉致されても救出することもままならない日本。ミサイルが上空を通過しても、国連会議にかけることしかできない日本。一方、隣国中国の動きは、さらに強靭・強硬になってくるばかり。そして、韓国との関係も。
さて、どうする?どう考える?カエルの楽園。
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本を読んだら必ず付箋だらけにしてしまう私をしても、一枚も付箋を貼らせませんでした。でもそれは、内容が気に入らなかったというわけではなくて、「どこか一部を切り取って見ても全然意味は伝わらない」と言った方が近い。
物語の全部を読んで初めて著者の言いたいことが伝わる気がする。まさに寓話。
でも読んでいて常に不快感を感じていた。多方面に対して、示唆に富みすぎなんだと思う。
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カエルの国。見かけは楽園、その実は‥‥。住んでるカエルたちが楽しいならいいのかなぁ。私がその一員だったら??謝り倒して平和を得る、ごめんなさいで済むならすぐに謝っちゃうけど、それで済まないなら怒ったり手を出したりすることも必要だよね。日本の国が国として一つになるために戦があったように、地球が星として一つになるためには戦が避けられないかも。他の星からの侵略とかがあれば話して一つになれるかもしれないけどね。
それにしてもソクラテスくんはずーっと「分からない」ままだったね。
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カエルの楽園
正直に言って、面白くないわけではないが下品だと思った。これは、直前に百田尚樹の新書「戦争と平和」を読んだからということもあるかもしれないが、著者の政治信条が如実に透けて見えてしまい、小説としての、フィクションとしての良さが感じられなかった。作中に出てくる「ハンドレット」というカエルはまさしく百田自身の化身であるのは明らかで、自分の小説に自分を登場させてええかっこしいするのはなかなかサムい演出ではある。しかし、自分自身、百田尚樹の政治信条に関しては完全に反対なわけではないので、小説の様な状況はいずれ日本に起こりうるということは想定できる。結局のところ中止になってしまったが、自分の大学の学園祭に来て、講演することはそれなりに楽しみではあった。それはそれとして、「海賊と呼ばれた男」や「永遠の0」を読んで感動した自分としては、この小説には、小説という範疇としてみれば、少しばかり失望した。自分はジョージ・オーウェルの「動物農場」がオールタイムベストというほど好きではあるが、同時代人にとって動物農場はどのように映ったのかは気になる。時間というフィルターを通さずに読む現代風刺、歴史風刺は、この本で味わったからこそ、それは気になる。
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凶暴なウシガエルにより故郷を追われたツチガエルがたどり着いた場所は、3戒を守ることによって平和を維持していると思われる国。ただ、そこにもウシガエルが押し寄せることに。作者は寓話の形で何を伝えたかったのか考えていたが、日本の武器3原則及び憲法を揶揄したものとの事。平和ボケしていていいのか?の問題を提起している。
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先週(2017.9)上海への出張があり、その飛行機の中で大半を読みました。上海での滞在中も隣国での核実験に関するニュースがあるなか、仕事をしていました。
この本は昨年(2016)に単行本で出されたものですが、恥ずかしながら先日の日経での文庫本化の広告を見るまで知りませんでした。
他国が領土侵攻をしてきたらどう対応すべきか、そのために現在あるもの(米軍の駐留=日米安保条約、戦争放棄=憲法)をどうすべきか(維持するのか、変えるのか)を考える良い機会を与えてくれました。
難しい言葉で解説された本よりも、今のまま何もしなければ(しているようでも、現状を守ることに固執していれば)どうなってしまうのかを想定するのにとても良い題材でした。
数々の本を読んでみて分かったことですが、太平洋戦争で戦った米国との関係も、戦前は少なくとも民間レベル(経済面)ではとても良いもので多くの人が交流していたようです。現在の中国と日本との関係もそのような状態にあると思います、国の運命・行く末を決めてしまうのは、政治や外交です。日本の政治家達も頑張ってほしいと思いました。その点、安倍総理は頑張っているんだなと改めて感じました。
20179月10日作成
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政治に疎いが、現在の日本の立場が分かり易かった。
ただ、善悪関わらず強迫的な意思を感じてしまい、結局決めるのは自分だと思えた。
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もっと軽い話だと思って、薄いし(笑)
百田さんだしで間違いはないだろうと購入。
結構考えさせられる内容でした。
日本の本質を描いたと帯の裏に書いてあったわ。
今のこんな感じ アメリカとか・・・・・ね・・・・
の今だから特に怖いわ~と。
カエルでそんな話になってると思わないでしょ。
まぁ例えも、私カエル苦手なので・・チョイきもかったですけど(笑)
周りに流されないでしっかり自分で考えながら生きて行かないと
危ないなと思いました。
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日本人として何とも居心地の悪さを感じる作品だ。
日本の置かれている状況とりわけ安全保障に関わる状況が物語の中で巧みに描写されていて、これから日本人が成すべき事や考えを変えていかねばならない事が示唆されている。
この物語のアマガエルの様な世界的な見聞を持つ事やバランスのとれた情報、そして色々な角度から物事を考察していく力を持つ事の大切さを痛感させられる。
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こんなに衝撃的な本に出会ったのは久しぶり。今までの考え方を180度変えてしまった。
面白く、そして恐ろしい。