2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ禍以前の東京の、友情とフェミニズムのお話。映画は観ていませんが、とても楽しく一気に読めました。男性も楽しめる内容だと思います。
ネタばれ含む、感想です
2021/05/06 13:09
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sankaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
お金持ちや高学歴など、社会的な身分の高い人たちの世界も、なかなかつまらない、ということが分かった。
有名な映画「タイタニック(1997)」にも、上層階級の世界はあまり面白くない、という表現があったと記憶している。
主人公の華子さんが鳴り物入りで結婚式を挙げたのに、すぐに離婚してしまったのは、かなりのありゃりゃりゃ感があった。
この小説はそんな世界を非常に上手く描写できていたように思う。
しかし、「終章 一年後」では、主人公たちが自分に合った生き方や仕事を見つけ、とてもいい感じに人生を送れている様子が窺えた。
【私たちは、自由な場所へと向かって歩き始める】
隣町の大きな映画館でこの作品を知りました。
映画の方はまだ観ていないけれど、DVDやブルーレイが発売されたら、是非入手したいと思います。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りりあ - この投稿者のレビュー一覧を見る
20代女子の間のギャップが面白く、読みやすかったです。たくさん悩んで喋って行動に移していく登場人物を客観的に見て、女子最高!と思いました。
女性なら同感できる言葉が必ずある
2020/03/01 14:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京生れ東京育ちのお嬢様華子が周囲が結婚していく現状に焦り、婚活を始めるところから物語が始まる。彼女はお金も美貌も持っていたが、世間知らずで男性にすぐに飽きられてしまう。
一方で東京の大学への進学を機に地方から出てきた美紀。学費を稼ぐために始めた夜の仕事にはまり、大学を中退。
そんな全く境遇の異なる女性たちがある1人の男性をきっかけに出会うことで、互いの人生を見つめ直し強く生きようとする物語。
分かる分かると共感できる言葉が沢山あって、一気に読めた。女の義理について華子の友人の逸子が例に出す、心中天網島という近松門左衛門の話もとても印象深かった。
この物語では自分の当たり前が他の人にとっては当たり前でないこと、私達は限られた世界の中で限られた人の価値観の中でしか自分を見れていないことに気付かされた。
婚活や結婚、そして女同士の友情を通して、力強く生きていく登場人物たちの幸せを願うとともに、改めてみんなそれぞれに違った幸せがあり、誰とも比べる必要なんてないんだと思った。
こちらも一気読み。
2020/09/25 19:06
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
ものすごくおもしろかった。そして、共感できました。どの女性も私とは違うけれど、いい感じでステキ。山内さんのデビュー作は辛かったけど、この話なら好き。
投稿元:
レビューを見る
自分は完全に美紀側の人間で、東京育ち且つ自分の世界がそこだけだと思ってる華子には序盤これだから自分が恵まれてることにも無自覚な金持ちは…とか思っちゃったけど、誰にも自分の出自は選べない。けれどどう生きていくかは選択する自由がある。ほんの小さな勇気を心に。
これだから東京出身のボンボンは!という書かれ方がされていないのもよかった。彼女たちには彼女たちの大事なコンプレックスがある。与えられたレールの上を疑いなく歩いてきて気づけば何にもない人間になってしまったことへの焦燥感。妙齢にて未婚であることのプレッシャー。身に覚えのある感情たち。
結婚に拘って慣れない婚活に心身ともに憔悴していく華子も痛々しかったし、慶應内部生コミュニティに憧れてながらも地方出身という引け目もあり結局学校に馴染めなかった美紀、両方に感情移入できた。相楽さんはナイスな友人だった。結婚もいいけど、結婚以外にもその人が輝ける転機はきっとある。
雨宮まみの書評が解説として掲載されているのが切なかったなあ。
投稿元:
レビューを見る
途中モヤモヤしたけど、読後はすっきり。
この人の作品でなにが好きって、
押し付けがましくないとこ。
幸せの形は人それぞれでいい。
投稿元:
レビューを見る
あぁこの妙な口に残る苦味というか、喉に小骨が刺さったかんじ、すごく山内さんらしいなぁ。
正直、登場人物の誰にも共感はできないのだけれど、こういう女いる!というリアリティはさすが。
そして、幸一郎みたいな男も然り。
女の人って、女同士で仲良くできないようにされてるんだよ。
その一文に、背筋がのびた。
それでもわたしは女でいることをやめられないし、友は大事にしたいのです。
投稿元:
レビューを見る
文句なしに面白かった〜暫定2019年No.1です!笑
女対女かと思いきやそんなことはなく。帯に書いてある林真理子さんのコメント通り、自分らしく生きることの大切さを凄く感じた。
華子みたいなお嬢さんですら、婚活は大苦戦していて自立している女友達からの紹介のいわゆる【良い男たち】は家事手伝いの華子に引いてる感じが、今の時世をきちんと反映してるなぁと。笑
そして、最終的には華子も美紀もきちんと自分の足で自立していて、それが女友達との縁での仕事なところが上手いなぁ〜と。
映画化するみたいなので、これも楽しみ^^
誰が演じるのかな…全然検討もつかない。笑
投稿元:
レビューを見る
とても救いのある本だと思う。
女性誰しもではないと思うけれど、クローズドな世界に生き、憧れたことのある女性には、突き刺さる本だと思う。
華子の気持ちも、美紀の気持ちも、つい共感してしまうこの作品。
まるで華子を現実にしたような人に、どうか救いがあって欲しい。窮屈で、心理描写を見ていて、こちら側が辛くなる。世界を知らないことは、それだけ思考の幅の狭いことに繋がる。
自分を自分1人で支えるという意志をもてるようになったらいいのに。皮肉にも、この種の女性達は、こういう限られた世界をふと客観視できる程には、つまりそこにある価値観に縛られる”自分”の哀しさを理解できてしまう程には、賢いから...。
投稿元:
レビューを見る
華子…甘えてると思う、あまり共感しない
美紀…自立した女性
全体的に、結婚の話題、あまり興味のない境遇だったけど、
最近のドラマになりそうな話だと感じた。
投稿元:
レビューを見る
ジェーン・スーさんつながりで初・山内さん。
この本で一番よかったのは、女たちがいがみ合っていないところ。
男に対して共同戦線をはっているところが、まーこんなこと滅多ねーけどな、とは思いつつも小気味よかった。
女は変化に順応できる生き物。
男は変化が苦手な生き物。
投稿元:
レビューを見る
わたしのなかでかなりトレンディな内容だった。
(女の)幸せとは、自分らしく生きるとは。
私も見つけていきたい
投稿元:
レビューを見る
結末がすごくよい。これが十年前ならこうはいかなかったかも。ある意味すごく女性らしい女性の、決断の物語だとわたしは思う。与えられた場所で、ただニコニコしていればよかった今までの人生から脱した華子の、自分で選んだ自分のやりたいこと。人から求められることのやりがいや喜びが、生き生きとして伝わってきた。
投稿元:
レビューを見る
この国は階級社会であるということは非常に共感しました。
しかし、筆者自身が地方出身者であり、所謂上流階級の人たちに対して誤解しているからかリアリティに欠けている部分も多々感じられてそこが残念でした。
主人公が成長していくので読んでいて元気がもらえました。