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動物裁判
2020/02/27 09:15
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
12~18世紀にかけて、人間に危害を加えた動物を裁判にかけるという行動について取り上げた本。裁判と言うことで、一方的に断罪するのではなく、弁護人もいて、時には動物に一定の権利を与えることもあったと言うのがおもしろかった。
動物をただ排除するのではなく、なぜ裁判という手続きを踏まなくてはならなかったのか、様々な説を取り上げつつ、論理的に考察している。
祓魔
2020/03/14 22:14
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中世の西欧で行われていた動物裁判、例えば人間の子供を殺した牝豚への裁判と処刑などについてコンパクトにまとめた一冊。動物のみならず、虫や氷河!まで裁判にかけたそうです。
日本人とは異なる精神世界、という感じがします。
ヨーロッパ文明の再認識
2002/07/13 12:08
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投稿者:ベリ太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
当たり前のことと思い込んでいることが、
当たり前でないと言う事実の認識は、
個人の中での文明の衝突のような戸惑いを与える。
動物と人間がある時は加害者対被害者になり、
獣姦罪のようにある時は共犯者という関係で
裁かれ刑を執行されるという文明の違い。
読みながら感性での根本的な齟齬が伴なう。
豊富な歴史的資料をコンパクトにまとめ、
一般読者が面白く読めるようにした工夫は、
その配慮に感謝するとともに、
改めて著者の該博な知識に感嘆する。
今昔物語の動物話を拾い読みすると、
また一層、ヨーロッパ文明の
本質の一つを再認識できるであろう。
森の中に入る
2020/06/15 16:51
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
バッタやミミズまでもが裁かれていたという現代人には信じられないような法慣行の深層を文化や自然に求め、さらに日本と西欧の動物観や環境保護にまで踏み込んで考察している、今でなければ手にしなかったであろう書。
今では理解出来ないこと
2019/03/08 12:34
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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
動物が裁判にかけられるという、今の時代で考えるとちょっとよくわからない事例について考察している本。
前半部分では主に実際の資料から読み取れた実例を挙げていて、ちょっとだけどの様な説が唱えられているかというのの解説が入る。
後半部分では中世から近世にかけての西洋の技術や文化、思想の移り変わりとそれらの関わり方を交えて、動物裁判が行われていた当時のことが考察されている。
最後の方に日本と西洋の自然への関わり方の差についてちょっとだけ触れていて、場所が違えば思想は変わる物だなぁ。という感じになる。
自然を法の下に置く
2000/11/30 22:15
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投稿者:sfこと古谷俊一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯罪(人殺しや農地荒らしなど)を犯した動物を、通常の裁判制度にのっとって判決を下し、絞首刑する。涜聖を侵した動物や昆虫を、宗教裁判で破門や火刑に処する。12世紀から18世紀のヨーロッパに広く存在した、そのような動物裁判について、事例を紹介し、その背景となる心理を探るという本です。
冒頭、人間の子供を食べてしまった豚のシーンあたりは、たいへん印象深いかと思います。当時の豚は猪に近いですし、猪はたいへん危険な猛獣ですから、理解はできるのですが。そういうことがありうるのだ、というあたりにまで、なかなか気が回らないんですよね。
自然を人間の持つ法体系により処分する、祭儀体系により悪霊として処理するというのは。著者の言うほど中世ヨーロッパ特有の現象でもないとは思いますが。そういった考え方が過去にあったというのは、興味深く読めると思います。
動物に??
2022/03/26 21:53
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初、意味がわかりませんでした。動物を裁判にかけてー。どうなるの?って感じだったのですが?しかし、ヨーロッパでは過去に行われていたのですね