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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
この話を読んで思った事は、どの話から読んでもそれなりにおもしろいのだろうなあということです。そうはいっても、私も含めてほとんどの人が初めから順番に読んでいくのだろうと思いました。
720通りの物語
2022/02/19 15:51
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
6編の短編集、読む順番はどこからでも読める。
最初にそれぞれの章の冒頭の文章が載っていて、選んで読む、また戻って冒頭の文を選んで読む。
それぞれの章の繋がりを無くすために、上下逆に印刷されている。
それぞれ面白く読め、登場人物たちがリンクするので連作短篇の物語のようにも読める。
面白いのは順番を変えると違った感想になること。
しかし正直上下逆な本は読み辛い。
物語に入り込めなかった。アイデアは面白いが、私には合わないと感じた。
試みは面白いのだが
2022/09/18 00:32
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投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
全6章で構成されており、「どの順番から読んでも良い」小説。章毎に上下逆さまに印刷されている点は面白いが、肝心の小説の中身は、よくある「薄い繋がりを持たせた連作短編集」であり、物語そのものには特筆すべき点がないように感じた。『最後に読む章を固定して、それまでの章を読む順番で、ラストの解釈がガラッと変わる』とかだともっと良かったのに、、と勝手な事を思ってしまいました。
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投稿者:ミオ - この投稿者のレビュー一覧を見る
凡庸な短編を6つ読んだ感覚しかない。
つまらない短編をどのように組み合わせても、面白くはならない。
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
わざわざ面倒な装丁をしなくていいのに。
そんなにするほど、各話に繋がりがあったとは思えないし。
これくらいの話なら、ほかでもいくらでもあるでしょ。
ただの話題作りとしか思えない。
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私が最初に読んだ順番
名のない毒液と花
落ちない魔球と鳥
眠らない刑事と犬
笑わない少女の死
飛べない雄蜂の嘘
消えない硝子の星
まず最初は掲載順に読んでいこうと、名のない~から落ちない魔球~と読み終わり、もうここで気持ちかき乱され、、冒頭の各章の書き出し部分に戻り
1番気になった眠らない刑事と犬へ、
そこで繋がりとあるひとつの事実を、知り
もう心が混迷。
消えない硝子の星の前に笑わない少女の死を読んだのはよかったのか悪かったのか、、どちらも悲しいけど美しい話。ずっと心に残ると思う。
飛べない雄蜂の嘘は最近読んだり見た中でもダントツのラブストーリーでした。
どんな残酷な人生にも前と後で幸福だった時間もあり、無慈悲に理不尽に悲しいことが起こりこの世界に取り残された人にも微かな希望の光が照らされていて欲しい。読み終わってそんなことを考えていた。今も考え続けている。
道尾秀介さんはやっぱり稀代のストーリーテラーだった。
また順番を変え、読んで行きたい。
720通りの私だけの物語を味わい尽くしたい。
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なんだろうこれ実験的なものなのかな?
たしかに読む順番で印象が変わるし斬新だけど、
初めの一回だけな気が…。二巡目って私はしないかな。
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確かに順番を変えて読めるというコンセプトは面白いけど、それによって物語として良くなったかはよくわからない。むしろ最後の章だけでも決まっていたほうが、きれいな終わり方をしたと思う。
でも道尾秀介さんの本は、いつも新しい可能性を試しているようで新鮮。順番選ぶのは楽しかった。
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作者の意図通りに読者に読ませるのではなく、読者の自由に物語を選び取らせるという斬新な試み。
普通だと、順を追って解き明かされる謎的なものが、ある作品を読んだか読んでないかで解釈が変わるものもある。
章ごとに逆さま印刷なのも目から鱗。
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「読む順番で世界が変わる」というキャッチフレーズに惹かれて購入。
順番はあえてバラバラに読んだが、どの章も綺麗な終わり方だったので、どの順番で読んでも楽しめるだろうなと思った。
章ごとに上下の印刷が逆になっているのも斬新でよかった。
最初に各章ごとの文頭を読んだ時点で、薄々この本自体の仕掛けには気付いたのでどんでん返しや叙述トリックを期待しすぎず読むのが良いと思う。
読み進めると、自分の想像以上に各章の登場人物が他の章の話と絶妙に絡んでいて全く違う6つの話なのに一つの長編を読んでいるような気分になった。全体を通して個人的にはとても好きな作風だった。
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笑わない少女の死→消えない硝子の星→飛べない雄蜂の嘘→眠らない刑事と犬→落ちない魔球と鳥→名のない毒液と花
の順で読了。ダブリンを舞台にした最初の2篇がよかったので、後半やや失速したように感じてしまった。自分で読む順番を選べるというのは面白い読書体験だった。一章読む→あらすじから関連しそうなキーワードを探して選ぶ、という過程が楽しい。
「笑わない少女の死」と「消えない硝子の星」はどちらを先に読むかでかなり違う印象を受ける。笑わない〜から読んで少女の死という結末を知っていると、消えない〜で奇跡を見出すくだりも物哀しい。
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六篇の短編からなる連作短編集。
読む順番によって物語が変わるという作品。
自然数=Nとすると、パターンの数はその階乗でつまりNが六の場合は六×五×四×三×二×一で七百二十通りの読み方ができるというものです。
私はよくわからないので、前から順番通りに読みました。
一編ずつ互い違いに上下逆さまに組み合わされている何とも不思議な作りの本。
何か必然性があったのでしょうか。
世界を広げるということなのかな。
登場人物の一人とか二人が、また違う作品に同じ役柄で再登場して巡り巡っています。
全体的にミステリーというより純文学のような雰囲気があったように思います。
特に「笑わない少女の死」「消えない硝子の星」。
事件がどういう数奇なものだったかというより、その事件が起きたときの人物の気持ちに重点をおいているように感じました。
その中で「飛べない雄蜂の嘘」は、ちょっと昭和の匂いがして今は亡き作家連城三紀彦さんの『戻り川心中』を何だか連想したと言ったら褒めすぎでしょうか。
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どこから読んでも良いという試みが面白かった。順番通り読んでもなあと思って、バラバラに読んでみた。
それぞれの物語に数人ずつ同じ人の違う場面が出てきて、リンクし合ってるのが面白かった。これを書くのは大変だったろうなあ。
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連作短編集だけど読む順序を読者に委ねることで時間を遡って空想する楽しみがある。メビウスの輪のようにどの話が起点でどれが結末なのかわからなくなった。相関図を書きながら読むといいかも。
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一つ目、二つ目ではよくわからなかった話の繫がりが三つ目あたりから繋がりだして面白かったー。途中から思わず繋がりを紙に書き出して整理してしまった!
飛べない雄蜂の嘘が1番好きだったかな。
笑わない少女の死は最初に読んだけど、これが最後じゃなくてよかったーと読了してから思った。
それぞれの話を振り返ることも多々あったから上下を逆にした製本はなくてもよかったかも…。でもこの作品に興味を持つきっかけにはなったんだけれど。
読む順番によって話がより切なくなったり、人物の捉え方が変わったりすると思う。最後の締めくらいは決めて欲しいなと思ったけど、それさえ読者に委ねられているのがこの本の醍醐味なのかなぁ。