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大胆な仮説と妄想の奔流
2022/06/29 22:25
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
SFで泣きそうになる感動を覚えるなんて。大胆なSF的仮定、アイデアが多くつぎ込まれ、ビートルズをはじめポップカルチャーの話題がつぎ込まれ、エイリアンとの友情が詰め込まれ、飽きることなく最終章へ。複雑極まる問題と解決策の一つ一つを検討するうちに、子細なディテールに重大な問題があることを生み出すプロットに感服する。前編では黙示録の世界の到来を予感してしまうが、災難を乗り越え強く生き抜いていく世代が育つよう期待する主人公の姿がまぶしい。次世代が引き継ぐ混乱してしまう世界をきちんと受け止められるよう育てなくては。
下巻も飽きさせず面白かった!
2023/11/22 15:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公がロッキーと呼ぶことにした異星人との交流と協力により、幾度も問題に直面しながらアストロファージへの対策を見つけ、地球もロッキーの故郷も救うだけの結果を得る。
さらにロッキーの提案によって片道切符だったミッションが帰還の可能性まで出てくる。
少しずつ忘れていた過去を思い出し、自分がどうしてクルーになったのか知った。
そして最後の大きな問題に直面した時の彼の決断は。傑作SF下巻。
最後まで飽きさせない展開と、ロッキーとの交流、機知に富んだユーモラスな会話、主人公の葛藤と、あらゆる失敗と成功。すごく楽しかった!
戦争に行く兵士達が、自分の命を賭けても最後まで戦えるのは祖国のためだとか家族のためだとかではなく、共に戦う戦友のためだ、という話を思い出した。
死にたくないから死出の旅であるクルーには絶対なりたくないと抵抗した主人公が、最後ロッキーのために死ぬ覚悟を決めたのは本当に良かったよね。
ロッキー達エリディアンが決して地球人とは相容れない生育環境なのに、二人が唯一無二の親友になったのが、何よりの奇跡だったと思うよ。結末も満足。
できればその後の地球の様子が知りたい。
ロッキーに地球の知識でいろいろと説明するの、例えがとても上手くて、主人公が教職だったのは天職だったんだなぁと思う。
ヘイル・メアリーはアヴェ・マリアが語源で、アメフトの試合終盤に劣勢チームが起死回生で放つ一発逆転のロングパスに由来する。
プロジェクト・ヘイル・メアリーはイチかバチかの計画。
タイトルへのこだわりは面白い。
最終章の数字がエリディアン語になっているのもとてもユーモアで素敵だ。
文句なく面白かったです
2022/07/24 06:59
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投稿者:ひね - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初から最後まで予測ができない大展開でした。素晴らしい小説が読めて幸せです。
ラスト
2025/04/21 00:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねま - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒険譚というものは「行きて帰りし物語」だという思いがあったので、一度目に読み終えたときにはラストにちょっと不満を感じました。
そこは地球に帰って、失ったもの(教え子たちとの平凡で平穏な日々!)を取り返し、それ以上に名誉を得ようよ!それを見せてよ!と。
でも読み返すうちに、グレースにとっては上記のすべては今のラストで満たされているのだなと思うようになりました。
グレースがアストロファージに立ち向かう行動のきっかけや目的でもあった地球の教え子たちは、もうみな大人で、教える任は不要。
むしろエリドで、これからの発展をになう子どもたちに自分の知識を教えることが、銀河系にいきる生物としての益にかなう仕事であり、これからでもできること。
さらに、名誉という点でも、地球に戻るよりもエリドでのほうが英雄扱いかも。自分の命をなげうってまでエリドを救った異星生命体ですから。
それに何より地球に戻ったとて親しい友達や家族もいなかろうところ、エリドには心をかよわせた親友がいる。
唯一、地球に帰るべき未練があるとすればストラットへの文句が言えないことぐらいかも笑
でももうもはや、ストラットに文句を言ってやる、という気持ちも薄れているんじゃないかなぁ
今の教え子たちやロッキーを置いていくほどストラットへ文句を言いたい、そのためだけに老体に鞭打ってでも地球に帰りたい、とも思っていないでしょう。
それに、あのストラットが地球にいたからこそ、ビートルズが帰るまでヘイルメアリーを信じて準備を整えて人類のために待つことができたと思うと、ストラットを許しはしなくても、グレースとストラットはロッキーとはまた別の意味で目的を一にする遠く離れたバディだったとも言える。
ということで、二週目を読み終えるころには、地球にいないラストも、もしこのままエリドに骨を埋める形になったとしても納得かなと思いました。
とはいえ、グレースの気持ちになれば、地球の住み慣れた環境や食事への未練はあるかもしれない。分からない。
まぁ、納得とはまた別に、読んでいる自分の個人的な思いとしてはやっぱりストラットには文句の一つぐらいは言いたい笑
ラストページのその後に、十一年後の地球で老境のストラットがはるか光年の先からモールス信号を受け取ってもいいかも。「あんたが地獄行きをまぬがれそうで残念だ!あなたが殺したはずの人間はここで楽しくやってるからね」とか。
しあわせ!しあわせ!しあわせ!
2024/04/22 21:13
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投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかくロッキーに尽きる。
いや尽きないんだけども(なぜならロッキー以外の何もかもも面白い本だから)、上巻はとにかくロッキーの登場でものすごくびっくりした。異星人とエンカウントする話だと思ってなかったから。てっきり『火星の人』と同じで、また宇宙でひとりぼっちの話なのかと…
でも科学の知識は皆無の読者としては、『火星の人』以上に面白い!好き!となった最大の魅力はやっぱりロッキーである。白状すると、主に『三体』の後遺症で、わりと最後の方まで本当に味方と思っていいのか疑っていました。ごめんロッキー、ごめんエリディアンの皆さん。
あとロッキーが出てきた時点では、なるほどこのための記憶喪失設定だったのか~時系列通り話を進めていたらロッキーが出てくるの遅くなっちゃうもんねえ、などと思っていたが…!
ストラットさんは正直ひどいが、グレースはちゃんと仕事をするはずという読みは当たっていたのだからすごい(といっても二人死んでる上に、ロッキーとキセノナイトなしでは完全に詰みだったのだが…)
科学の知識が皆無なので、最後の最後までどういう結末になるのか読めなかった。あれ、科学の知識があれば予想できるのかなあ?本当に面白かったです。映画楽しみ~!
勇気と友情を感じるSF名作
2024/03/22 18:12
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投稿者:Mako - この投稿者のレビュー一覧を見る
弟に勧められて、母と読みました。老若男女に楽しめる作品だと思う。科学的なことがめちゃくちゃ出てきますが、本質は善性であり、苦難を乗り越える努力とガッツ。そして、バディとの友情もの。何度も涙しながら読み終えました。文字数がすごいので、なかなか時間がかかりましたが、終わりも満足感で満ちた良い読後感でした。
オデッセイを映画館で観たことがありましたが、同じ作者さんだったんですね.火星の人ってタイトルの本で気付きませんでした。
こちらも映画化されるとのことで楽しみです。
SF
2023/06/21 02:28
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり読みやすい方になります。自分が海外ものを嫌いなのは、翻訳口調が気になったり、カタカナ文字の名前が覚えられなくて、登場人物がごちゃごちゃになり、結局……。が、これはかなり翻訳の方がお上手!