紙の本
何故罪人は裁かれるのか
2022/07/23 06:57
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
罪を犯した人は裁かれ罰を受ける。
それは何のためだろうか?
犯罪を防ぐためなのか?
それとも被害者のためなのか?
そして罪を犯した人に責任を自覚させるためだろうか?
本作は、父親が被疑者の弁護をして被害者の母親に殺害された娘が主人公になっている。
娘は、罪を犯した被疑者には誰も味方がいないと言って弁護をしていた父親を理解したく、父親と同じ刑事弁護人を目指す。
現役の警察官がホストを酒瓶で殴り殺すという事件が発生。
持月凜子は、被疑者垂水涼香の弁護を同僚の弁護士西と引き受ける。
西は元警察官で、何故弁護士になったのか?
弁護士、警察官、検察官がそれぞれの信念に燃え事件の真相を追いかける。
いろいろな伏線を複雑に組み合わされていて、最後まで面白く読める。
紙の本
刑事事件の弁護
2022/06/24 19:42
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
刑事事件の被疑者・被告人の弁護を行う立場の刑事弁護人が、特殊な状況いや多々ありうるかもしれない刑事事件の渦の中に巻き込まれる。検察官は罪を犯した者を追求する。裁判官は審理して判決を言い渡す。しかし罪を犯した者に贖罪の気持ちをもたらすのは、弁護人かもしれない。この物語の刑事被疑者は、思いやりがありすぎて自己犠牲をしがちなのかもしれないが、哀しい立場の女性だ。彼女に知らずに寄り添うようにして読んでしまったが、それでよかったのか。
紙の本
薬丸岳さんの渾身作!
2023/03/23 09:45
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
薬丸岳さんの渾身作は500頁を超える大作で読み応えがありました。前半はなかなか事件の真相に近づいていかず、凛子とともに読者ももどかしさを感じましたが、中盤以降一気に引き込まれました。メインキャストの凛子と西はもちろん、証言を求められる匠海の苦悩等、脇役たちも丁寧に描かれていました。若手の弁護士という設定ですしシリーズ化にも期待したいです。
電子書籍
三者三様
2022/12/20 19:44
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
弁護士と、検察官と、警察官。しかし、加害者の弁護をして、被害者の身内に殺されたのでは、誰も弁護をやらなくなります。背景には、幼児への性的虐待、残忍な誘拐殺人事件などなど。深いです。
紙の本
確かにね
2023/02/26 10:56
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
おそらく犯罪者であろうと思われる人の弁護って、違和感あるよね。
しかも、それで評価されたり、名声を得たりする弁護士もいるし。
今作の犯罪者である女性の心理には共感できないな。
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっと読み終わりました。薬丸岳さんの才能は評価していますが、本書は長く、ストーリー展開もタイトルも凡庸な一冊と思います。残念ながら。
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読み応えある内容を さすがの筆運びでグイグイ引き込んでゆく
ボリュームは かなりなものだけど 長さを感じさせない
少し あれこれ 詰め込みすぎかなと思うようなエピソードもあったけど 気にならず ラストまでどっぷりハマり込んで読みきりました
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2022/03/19リクエスト 7
実の父親を、逆恨みで殺された持月凛子。
当番弁護士に指名されたのは、埼玉県警の現役女性警察官・垂水涼香が起こしたホスト殺人事件。
凛子は同じ事務所の西と弁護につくが、加害者である垂水にされた供述は全くの嘘だった。
弁護士は世間から見て、悪者の弁護をすることもある。
父親は、誰もする人がいなければ、その人に自分が、なるまでだ、と言っていた。
凛子はそれができるのか。
犯罪自体は、こじつけ感を感じた。
垂水は警察官であり、子を亡くした母親でもあり、自分も娘として育てられた。そして息子の響が亡くなってから歪みか出てきたとはいえ、夫もいる。
そこで、仕事で関わった女性にそこまで肩入れするか。
親だからといって、加納の親のことまで心配するか。
夫が今後の仕事に差障りがでるのでは、とそれを気にするのか。
話が二転三転して、通勤電車で読むには適さなかった。
今までの薬丸作品のほうが好きかもしれない。
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❇︎
刑事弁護人
読み応え充分の全504ページ。
人は嘘をつく、その嘘に隠された真実を
追い求める物語。
ーーーーーーー
人権派弁護士事務所に勤める持月澟子は、
ホストを殺害して逮捕された垂川涼香の
弁護を引き受けることになる。
でも、最初の接見に赴いた澟子が聞いた
涼香の供述は検察側の主張とは正反対だった。
重大な刑事事件の弁護に携わった経験のない
澟子の協力者として所長の細川が白羽の矢を
当てたのは同事務所の西弁護士だった。
独特の戦法で異端児の西と組むことになった
澟子は、西に反発しながら涼香を救う方法を
徐々に見つけ出していく。
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分かりやすいこともあるがボリュームの割には一気に読めた。警察官を弁護するという新しい発想。
その犯罪を犯したと思われる警察官のさまざまな背景に迫りながら正しく警察官を追い込み、最後には…
とよく考えられたストーリ。
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話が進むにつれて真実は何??って気になってページ数多かったけどすらすら読めちゃった!
プロとしての信念に心打たれた。。
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500P超。分厚い!笑
面白かった。涼香が真実を話していないことは明らかなのだが、何を隠したいため、何を守りたいためなのかが、なかなか分からず。1つ見えてきても、また1つ疑問が出て来る。興味深く読み進められた。
しかし、その読みごたえに反し、最後に真実が分かった時に、納得感が薄かったような気がする。
ただ、私自身は母親になったことがないので、母親の気持ちを察することができない部分があるのかもしれないが。。それを明かさないために、ここまで真実を隠していたのか?と。
とは言え、この長さの小説を中だるみすることもなく、読み切れたと言うことはすごいな、と。
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久々に集中して一気に読み。
適度なスピード感で伏線が回収されていくので、
一緒に事件を追っているようにも思えて心地良く。
謎が解けても簡単に「逆転無罪」ということではなく、
同じ命題となる話が巡っていくあたり、深いなぁ…と思わされるラストでした。また読みたい作家さんでした。
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久しぶりの図書館本です(嬉泣)。
500p超の単行本だったので座って読んでいたら腰痛気味になりました。
主人公の持月凛子30歳は刑事弁護人です。
事件の被疑者に付く弁護士です。
相棒となった西大輔37歳は以前は警察官でした。
凛子たちが弁護するのは垂水涼香33歳で殺人事件の容疑者です。職業は警察官でジャーナリストの夫がいて子どもの響を4歳で亡くしています。
死んだのはホストクラブに勤める元バンドマン、前科のある加納怜治。22歳の時窃盗で逮捕されています。
涼香は加納の自宅マンションで加納を酒瓶で殴って死亡させています。
涼香は加納の客であり性的暴行を加えられそうになりとっさにそこにあった酒瓶で殴り殺すつもりはないのに死んでしまったと供述しています。
西は、加納が窃盗で逮捕された警察署が以前に涼香が勤務していたのと同じ警察署だったことから以前から涼香が加納と知り合いだったのではと疑い涼香に尋ねますが涼香はホストクラブで初めて会ったのだと言い張ります。
涼香の言っていることは本当なのか…?
嘘だとしたらなぜ嘘をつくのか…?
そして涼香は本当に加納に殺意はなかったのか…?
凛子は父もまた、刑事弁護人であり、弁護した事件の被害者に逆恨みされ殺されています。
事件がだんだんに解明され凛子と西には真実が見えてきます。
それは涼香にとって非常に不利なものでした。
でも最後まで凛子は涼香に殺意はなかったと信じて公判に挑みます。
刑事弁護人である凛子の優しさと、最後まで心を折る事なく、周囲の人々の為に真実を語った涼香、どちらも素敵でした。
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事件の真相が次々と明かされて行く過程が面白い。裁判シーンも決して劇場型ではなく本来はこういうものなのかなぁと想像しながら読んだ。