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電子書籍
結婚相手は70点
2023/04/15 11:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:naonao - この投稿者のレビュー一覧を見る
傲慢と善良。架と真美。
それは結婚前の僕と妻の関係とそっくりでまるで、自分の昔をドラマで見ているような感覚に陥った。
僕は架のように、上から目線で妻と付き合った。
妻は真美のように真面目な素朴な人だった。
結婚後、すべてを妻に見抜かれた。あなたは傲慢だった、と散々攻められた。
その後四半世紀が過ぎた。
今は何事も無かったように普通に暮らしている。
傲慢と善良は、決して現代の婚活だけの話ではなく、90年代の自分にもあてはまる、共通の物語だと思う。結婚前の男女の心の内面を非常に丁寧に、かつ共感しやすい話を書いていると思う。
すっかり中年になった自分が、この小説を読んで、昔の自分の傲慢さを思い出し、少し恥ずかしくなると同時に、なんだか切ない気持ちを思い出させてくれた。
妻は妻で、後に私にも傲慢な部分はある、と言っている。
人は傲慢と善良の間、完全にそのどちらでもない、微妙な狭間で揺れ動く。そこにドラマがある。それが若さなのだ、と50歳を過ぎて完全に頭が固定化した今になって、強く思う。
良い小説であった。
紙の本
結婚観のそれぞれ
2023/09/03 16:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚したいと考えている人にお薦めです。
結婚の相手として人を見たとき、
この人は運命のひとではない。
なんかピンとこない。
などと考えて結婚に踏み切れない人や、
出会いを求めて婚活を始めた人などに
読んで欲しい作品です。
この本を通じて自分自身の結婚観の多くを問われるでしょう。
また、既に結婚してる人は、結婚に行きつくまでの
思い出や、何故、この人を選んだのかを振り返ることが
できるでしょう。
婚活中の諸君、頑張って良い人を見つけて下さい。
頑張れ!頑張れ!
紙の本
人間の値踏みや自意識について考えさせる
2023/03/27 19:32
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
『高慢と偏見』を意識したタイトル。中身は、大まかにジャンル分けすれば、恋愛小説のようでもあり、結婚小説、婚活小説とも言えるのだろう。
しかしこの小説のすごいところは、物語性ではなく、婚活に限らず、人間関係につきまとう相手への(相対する誰かへの)値踏みやマウンティング、自意識といったものが、絶妙に表現されているところだろう。
読んでいて「あるある」がとても多く、自らを省みて恥ずかしくなるような場面も。
誰もが何かに思い当たるからこそ、ここまでヒットするのだろう。
結末に納得できるかどうかは別として、それの含めた自意識について、考えさせられた。
紙の本
どっち?
2022/12/16 17:38
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投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
紙一重なんですね、傲慢さと善良さは…
改めて考えてしまいました。
誰でもどちらにもなっているのではないかと。
紙の本
自分の物語
2022/12/02 16:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自己評価は低いが自己愛は強い居心地がいい現状と仕事に余裕ができた時に失ったものの大きさに気づく結婚観。女のうそと男の無神経さを通して悟る男と女の心の機微。辻村さん、お見事。
紙の本
抉られる
2022/11/15 10:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mii - この投稿者のレビュー一覧を見る
辻村さんの小説を初めて読みましたが登場人物の心理描写がとても細やかで
びっくりしました。なかなか真相に辿りつかず途中もやもやしましたが
その描写のおかげで、架が真実の生い立ちやその上での善良さ、傲慢さを知ることが
出来たのがよく分かりました。
婚活の大変さ、人間関係など色々気持ちを抉られましたが
何より架の女友達がきつかった。
電子書籍
おもしろい
2024/05/07 12:50
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
辻村深月さんらしい話の展開が面白くて、一気に読むことができました。作中人物の造型が、素晴らしかったです。
紙の本
見えない部分を見せつけられる
2024/03/28 10:23
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投稿者:amami - この投稿者のレビュー一覧を見る
お互いの普段なら見せない、見ないで済む心情や考えの部分をこれでもか!というくらい細かく丁寧に描写していて、人との付き合い方や婚活について今後どうしようと考え出すと気持ちが重くてなる。
でも、普段知ることのできない他人の心の中や考え方に触れる事ができるため、怖がりつつも楽しめた。
色々あるけれども、架と真実はお似合いだと思う。
電子書籍
自分の心の闇を再認識させられました
2024/02/19 20:07
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投稿者:計算の苦手な金融マン - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚前の男女の内面を丁寧に描いた作品だと思います。
結婚を目前にして突如、姿を消した婚約者を探す男性。探していく中で見えてくる真実と、避けていた見ようとしなかったことを直視することの心の動きは共感がもてました。
後半は女性の物語ですが、考えさせらたり、気づかされたりすることが多かったです。
最後は、自分としてはちょっと、、という感じでしたがそれはそれで一つの終わり方かなと思っています。
「ピンとこない、の正体は、その人が、自分につけている値段です」という言葉は心に残りました。
紙の本
読みやすい、没頭しやすい、面白い、でも。。。
2023/12/12 08:28
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投稿者:どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
先に『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』を読んだせいか、ストーリーがオーバーラップする事が多々ありました。 何気なく使っている、ピンとくるには、気づいていなかった傲慢な思いが反映されていたのだなと、身につまされる思いがしました。
紙の本
ズルい。お為ごかし系残念な女。
2023/12/01 21:05
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投稿者:恵恵恵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレ
面白かった。でもイライラした。架がイケメンだった。ウェントワース大佐にちょっと似てる。でもヒロインがだめ!
行動がおかしい。かまってちゃんすぎる。と思ったけど切羽詰まるとそうなるのかもしれない。
真相が広まったとき、怒ってる見放される呆れられるとか考えてるシーンがあって、いやいや怒るとかじゃなくドン引きされてメンヘラ認定縁切り存在抹消だろって思ってイライラした。
でもあの独り言のところとかは結局誤魔化して全ては言わないとおもう。だからまだ引き止められたと思う。俺たちの問題じゃない。普通に地雷女。母親とかカースト上位の女たちもタチ悪いクズだけど主人公も大概。でも20すぎたらすべて自己責任て言うし。結局自分のせいにしたくなくて薄いメッキでぜんぶギリギリを湾曲する人。田舎ってやだ!狭い世界でプライドだけ一丁前になっちゃって。学歴もキャリアも金もない35歳。
でも顔面が表紙の子なら全て許せる!でも違うよね?
紙の本
少し長いみたい
2022/09/22 06:45
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投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一部が少し長すぎるように思えた。第二部からようやく話が動き出す感じがするが、男性主人公と女友達の関係はどうなったのか。