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みんなのレビュー18件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (10件)
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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
18 件中 1 件~ 15 件を表示

時代に先んじた数多くの独創的業績ゆえに「予言者」と呼ばれた南部の生誕100年を記念した本格的評伝

2022/08/18 17:06

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

南部陽一郎は、素粒子物理学における対称性の自発的破れの研究に対して、2008年にノーベル物理学賞を受賞した。これだけでは何のことやらわからないが、単純に言えば、物質になぜ質量があるのかという根源的な難問に答えを出したのが彼である。ノーベル賞委員会に早すぎたと言わせた天才、南部の一生を物理や社会、周りの人々と色々な角度から調べまとめた本だった。弦理論、量子色力学、自発的対称性の破れの破れ等、現代の素粒子だけでなく理論物理学全体に大きな影響を及ぼしたアイデアはいかにどんな背景で生まれたのかがよくわかった。後半では晩年に熱心に取り組んだ流体力学の問題の話にも触れられていた。細谷さんや江口さんなど、南部の影響を大きく受けた人々のインタビューもあり、読み応えバツグンだった。文体も読みやすいのでスイスイと読むことができた。日本生まれで物理学の歴史をかえた天才がいたんだな、とより多くの人に読んでほしい。

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24時間考えつづけた物理学者の一代記

2021/11/21 22:09

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者は日本経済新聞社で科学技術担当編集委員、ナノテクノロジー専門誌『日経先端技術』編集長などを経て、現在はサイエンス作家として活躍している。素粒子物理で史上最高レベルの理論を打ち立てた南部洋一郎の伝記がほぼ皆無であったことが、本書を執筆するきっかけとなったらしい。しかしながら、南部洋一郎という人物が、伝記の主人公になりにくいことを著者は痛感する。その理由は、◆南部の理論は非常に難しい。プロの研究者でも理解に苦しむ基礎的で抽象的な理論であった。◆南部は米国在住で、取材を受けることを好まなかった。◆研究を離れれば、優しすぎるほどの好人物であるから、強烈な個性が感じられない。ということで、このタイプの人物は、そうそう簡単に物語の主人公になりにくいと著者は記している。「対称性が自発的に破れたときには、その乱れを回復させるために南部ゴールドストーン粒子という質量ゼロのユニークな粒子が発生する。この粒子は南部理論の核心に当たるもの。」というのが、南部が打ち立てた新理論の一つである。本書を読めば、「対称性の破れ」については、理解できるが、それ以降の理論については、著者の座右の銘「難解な科学をやさしく解きほぐす」をもってしても凡人にとっては、やはり難解である。南部とほぼ同時代の米国の理論物理学者が、「南部の研究はつねに我々より10年先んじている。そこであるとき、南部を理解すれば他人より10年先んじられる、と思いついた。しかし南部をやっと理解したと思ったらもう10年の時がたっていた。」と述べているのだから一般人が理解できなくとも気に病むこともあるまい。本書はこうした難解な物理学の解説とともに、南部の幼少時代から晩年まで家庭でのほほえましいエピソードなどを交えた一代記である。かくも抽象的・難解な理論を世界に先駆けて考え出した日本人がいたことを知らしめたいとする著者の心意気が伝わってくる一冊である。

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日本にこんなすごい科学者がいた!と改めて実感できる評伝

2024/10/07 17:39

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

2008年ノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎さんの評伝です。受賞テーマは「自発的対称性の破れ」だったのですが、当時いくらニュースでかみ砕いて説明を聞いても良く分かりませんでした。そのテーマを正面から扱った本を読破する自信がなく、南部先生の評伝なら何とかなるかなと思って読んでみました。
「自発的対称性の破れ」に関しては結論としては理解できなかったのですが、南部先生という人が物理学界でいかに突出した存在であって、本来ならもっと早くノーベル賞を受賞すべき存在であったことが良く分かりました。また、実績を上げるまでに大変苦労をされた経緯や、自らの功績を論文で発表する前に公表してしまい、その功績が他の研究者の功績とされてしまった失敗談など、南部先生の人間臭い一面も描かれています。
南部先生は1960年代~80年代にかけて主に業績を上げられていますが、その間に南部先生が関わりをもたれた研究者として湯川秀樹、朝永振一郎、アインシュタイン、オッペンハイマー、小柴昌俊、益川俊英、小林誠、などなど錚々たる顔ぶれです。
南部先生が取り組まれた素粒子物理学の研究内容を理解するにはいくらブルーバックスでも1冊では無理だと改めて実感。そこの理解は諦めて、日本にこんなにすごい研究者がいたのだ、ということが感じられれば良しとするならば一読の価値はあると思います。
科学ジャーナリスト賞2022 優秀賞 受賞作品です。

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貴重な伝記

2022/09/28 13:21

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る

これまで本格的な伝記はなかったのには二つの理由があるという。一つはその理論が難解であり消化しづらいこと。もう一つがノーベル賞受賞者といえば奇人変人も多いが、とりたててエキセントリックなエピソードなどがないせいもあったようだ。とはいえアメリカに移住し独創的な理論を生み出しながら危うく埋もれかけてしまったことなど、やはりその人生には山あり谷あり。その理論が理解できなくとも評伝として興味深いところも多い。

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日本にこんなすごい科学者がいた!と改めて実感できる評伝

2024/02/21 17:30

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る

2008年ノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎さんの評伝です。受賞テーマは「自発的対称性の破れ」だったのですが、当時いくらニュースでかみ砕いて説明を聞いても良く分かりませんでした。そのテーマを正面から扱った本を読破する自信がなく、南部先生の評伝なら何とかなるかなと思って読んでみました。
「自発的対称性の破れ」に関しては結論としては理解できなかったのですが、南部先生という人が物理学界でいかに突出した存在であって、本来ならもっと早くノーベル賞を受賞すべき存在であったことが良く分かりました。また、実績を上げるまでに大変苦労をされた経緯や、自らの功績を論文で発表する前に公表してしまい、その功績が他の研究者の功績とされてしまった失敗談など、南部先生の人間臭い一面も描かれています。
南部先生は1960年代~80年代にかけて主に業績を上げられていますが、その間に南部先生が関わりをもたれた研究者として湯川秀樹、朝永振一郎、アインシュタイン、オッペンハイマー、小柴昌俊、益川俊英、小林誠、などなど錚々たる顔ぶれです。
南部先生が取り組まれた素粒子物理学の研究内容を理解するにはいくらブルーバックスでも1冊では無理だと改めて実感。そこの理解は諦めて、日本にこんなにすごい研究者がいたのだ、ということが感じられれば良しとするならば一読の価値はあると思います。
科学ジャーナリスト賞2022 優秀賞 受賞作品です。

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2021/11/27 19:11

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2021/11/03 09:15

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2021/12/05 15:40

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2022/01/12 22:13

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2022/03/10 13:44

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2022/04/14 21:36

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2022/10/01 18:37

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2022/10/25 16:23

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2022/11/25 23:25

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2022/12/16 13:16

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