成瀬は天下を取りにいく
2023/05/02 04:29
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投稿者:智樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
成瀬は変な子。でも自分というものをしっかり持っている子。それはとてつもないパワー、周りに流されない強さであり信念、そして唯一無二の個性。放って置けない魅力であっという間に読み終えました。
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投稿者:ももも - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白いとの評判を見るようになってから手に取りました。成瀬もいいけど、友人の島崎もよかった。でも気に入ったのはこの2人の存在が薄い3話目の「線がつながる」の高校生の人間関係の生々しさでした。成瀬が髪を切った理由も振るってました。
成瀬はただただ眩しい
2023/12/27 20:19
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
寄せられているコメントの豪華さに見事さに
ガツンとやられて手に取ってみる。
思春期の微妙な胸の内は確かに語られているのに、
成瀬自身はそこにいなくてただただ眩しい。
と思いきや、超然とした成瀬が揺らぐ瞬間、
今までとは違う意味で目が離せなくなる。
「可能性を楽しむだけで
人生はこんなにも豊かになるのか」
ほんとそれ!
清々しい青春小説
2023/07/18 07:22
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投稿者:ttmm - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店でプッシュされていたので内容は吟味せずに購入。第三者から観た成瀬の姿は何にも屈せずに生きているように感じるが、最後の章で成瀬自身の視点で心の中の揺れを感じる。終わり方が良ければ本当に気持ちが良い。続編もいつか期待している。
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投稿者:タキオン96in - この投稿者のレビュー一覧を見る
『愛』は分かる。しかし、大津は西武でで成立していたようではないか(褒めている)
魅力的なキャラ誕生
2024/11/19 06:25
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
成瀬のキャラの魅力でグイグイと押してくる物語
2編番外編的物語が挟まっている
これからの成瀬の活躍が楽しみです
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題になっている本なので、読もうと思っていた。西武で西武ライオンズのユニフォームを着てテレビに映る。坊主刈りにして、髪が伸びることを検証する。何か楽しい。とことん突き進むのが、なんか爽快!最後は、成瀬も普通の人なんだと安心した。
天下取りはまだまだ
2024/08/05 16:28
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
読者に合う合わないは別にして、ヒロイン成瀬のキャラクターがこの作品のほとんど全てである。同質社会日本の更に同質を要求される女子生徒たちの中で、このような成瀬の個性と能力はなんといっても目立ってしまう。それを軽快な読みやすい語り口で描きあげている。最終章でやや傍若とも思われた成瀬の言動にやや陰りが出た段階で、次の巻へ。彼女の天下取りはまだまだである。
気持ちの良い青洲小説
2024/02/17 21:34
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
200才まで生きると宣言した主人公・成瀬あかりは、周囲の人に理解されにくい行動パターン思考パターンを持って生きている。しかしそんな彼女を見守るように伴走して生きる幼馴染の島崎みゆきは、成瀬の心のよりどこでもあった。妙な忖度はせずに、明確に言葉にする主人公のような人は、自分の周りにいそうでもあり、また自分自身が時にその姿にあこがれてしまう。面白い物語だな。
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主人公の成瀬あかりが変人で、突拍子もないこと考えて、でも大真面目だし、天然で、悩みはするが、常に冷静。しかし胸に秘める熱量はすごい。とにかく応援したくなるキャラクター。笑って読んでいたんだけど、最後のほう、なんか泣けてきてしまった。お前、一生懸命生きてんだな。話は中学生から高校生までの話で終わってるけど、成瀬は200歳まで生きるつもりらしいから、これはまだ序章に過ぎない。俺は成瀬を応援する。激推しだ。成瀬!天下を取れ!
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小説新潮の「女による女のためのR-18文学賞」受賞作を読んで以来早く書籍にならないかなと思っていましたがようやく出版されました。
書き下ろし作もたくさん収録されていて、成瀬と彼女を取り巻く人々を心から応援したくなる作品ですごくおすすめです。青春ってキラキラしていないのが当たり前なで、成瀬たちの青春も決してキラキラはしていないのに、でも楽しそうで、楽しんだ者が送った青春が最高なんだと思いました。
続きも読みたいし、成瀬が天下を取るところを是非とも見たいですねー。その時は自分も滋賀県に初上陸します。
WOWOWでドラマ化なんてされたら嬉しいな。
あと、ちょっとだけ成瀬が白河三兎の作品の田嶋春(タージ)を思い起こさせました。
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成瀬の個性の強さにやられました!読み終える頃には、すっかりファンになってしまう。彼女が挑戦する数々の突飛な行動にたびたび驚かされるが、「たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。」という言葉が、彼女の生き様を表現していて、感銘を受けた。
そして、それをそばで見守る島崎さんも素敵。二人の仲がこれからも続いていってほしい。
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・2月14日に読みはじめ、15日に読み終えました。
・NetGalleyで読んだ。
・おもしろかった~! 久しぶりに""純""って感じの青春小説読んだ気がする。まぶしい。なんだかめちゃくちゃ人生を感じた。
・客観的に見たら大きな事件だったり深刻な出来事は起こっていないのだけど、成瀬や島崎たちの感情や思考がみずみずしくて、中高生時代の心の鮮やかさとか見えてる/生きてる範囲の狭さを自分の記憶のように思い起こしてしまう。当時の自分はそんなことなかったよ、と言うんだろうけど、なんでも楽しく感じてた頃の空気がすごく濃い!
・中高生が主人公の話がほとんどで、内容も「地元デパートの閉店を見届ける」「M-1グランプリに出てみる」「高校デビューに思い悩む」といった話の中で、唯一40代の大人が主人公になっている「階段は走らない」が異質な話になっていないのがすごいなと思った。内容も小学校の頃に転校したっきり行方知れずだった同級生と30年ぶりに再会する、というかなりドラマチックな話なんだけど、いい意味ても悪い意味でも浮いていないし、それは他短編がなんでもないように見える出来事でも若さゆえのひとつひとつの出来事への感受性だったり情緒がすごく豊かに書かれてるからだし、敬太とマサルが旧友に再会したことによって若い頃と同じ気持ちになれたこともあるかもなあと思う。
・成瀬という人。前半で成瀬の突飛さ異質さをたっぷり描写して、後半の「レッツゴーミシガン」「ときめき江州温度」で彼女もひとりの少女だと地に足をつけさせたのが良かったな。この二作品が特に好きかも。
・他校の男の子から淡い恋心を抱かれたり、親友が東京に引っ越すと聞いて普段どおりでいられなくなったりする成瀬はかわいらしかった。今まで島崎の都合を考えずに自分勝手に振り回していたかもしれない、言ったことを最後までやり遂げずに不誠実だったかもしれない、と思い込みで悩むところなんかただの高校生だった。
・良いなあ成瀬。どう思われるか見られるかも気にせずに耳上のツインテールで登校してた高校3年生のころ思い出した。
・あと話の随所に地元あるあるが詰め込まれていて、すごく内輪ネタな話題もあるんだけど、全然するっと読める。丁寧に書かれてるから意味がわからんな~ってなることもないし、成瀬たちが生きている滋賀県大津市の空気が色濃く感じられて良かった。行ってみたいな。ミシガン乗りたい。
・小説読んでて、あーおもしろかったなすごくよかったなと思うことはたくさんあるんだけど、元気をもらえたなーって感じることはほとんどない。でもこの作品からはだいぶ元気をもらえた気がした。外に出たとき、私は私の生まれた街を大事にしたいと思ったし、具体的なことは思いつかなかったけど、いろんなことやってみたいなと思った。なんだか嬉しい気持ち。いい本でした!
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本屋大賞受賞からずっと気になってはいたけれど、なかなか読む機会がなく。西武だけ無料公開で読んだことがあった。
感想、話題になった時期に読みたかったな。
その方が続編登場まで余韻を楽しめただろうに、今回は続編も手元に用意して万全の状態で読み始めてしまった。
どの章も面白くて甲乙つけ難い。
最後の章は成瀬視点で、これまでの章の主人公が何らかの形で登場。
成瀬、人間らしさで溢れていて好き。
続編をすぐに読むのは勿体無い気がする。
少し熟成期間を置いて、成瀬イメージを自由に膨らませようと思う。
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第20回「女による女のためのR-18文学賞」で、史上初のトリプル受賞(大賞・読者賞・友近賞)を果たした「ありがとう西武大津店」を起点とする連作長篇。不可思議な言動をする女子・成瀬あかりと、彼女の言動に振り回される(?)島崎みゆきの2人を中心に書かれている。
成瀬は頭が良すぎるがために、その発想が凡人には理解されないように思えた。ぼくがガキの頃にも、勉強はできるのに異常な言動をするやつが1人や2人はいたような気がする。別段、ウケを狙っているわけではなく、いたってまじめなのだが、結果的に変人扱いされてしまうという……。
しかし成瀬は、他人の評価や態度など気にすることもなく、我が道を突き進む。いいなあ、このキャラ。
この文学賞からは好きな作家が多く輩出されているので注目しているのだが、また1人、追いかけたい作家が誕生した。
刊行日 2023/03/17、NetGalleyにて読了。