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石垣りん詩集 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー24件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (11件)
  • 星 4 (8件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
24 件中 1 件~ 15 件を表示

私は金庫のある職場で働いた。

2016/03/26 09:48

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

詩人は特別な人ではない。
 現代詩の詩人たちを辿ると、それはよくわかる。彼らは時に市井の人として生き、時に詩人として俊悦な言葉を口にした。
 そういう彼らに強く魅かれる。
 茨木のり子の人生を辿ると、確かに彼女は詩人としての領域は濃いが最愛の夫を亡くしてからのハングルへの傾倒などを見ていくと、言葉への固執はありながら、何かを喪った時に我々が陥る「自分探し」に近いものがあったのではないかと思う。
 それが顕著なのは、石垣りんではなかったか。

 石垣りん。大正9年(1920年)東京に生まれる。先の茨木よりは6歳年上になる。2004年12月、84歳で死去。
 代表作として「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」「表札」「定年」などがある。いずれの詩も、伊藤比呂美が編んだ岩波文庫版のこの詩集に掲載されている。
 石垣の場合、茨木よりもさらに市井の人という印象が強い。
 高等小学校を卒業後、日本興業銀行に事務見習いとして入行。そして、55歳の定年までりっぱに勤めあげるのである。

 「ある日/会社がいった。/「あしたからこなくていいよ」」とあるのは、「定年」という詩の冒頭である。
 この詩は「たしかに/はいった時から/相手は会社、だった。人間なんていやしなかった」で終わる。
 石垣には親たちの生活を背負っているというハンデがあった。だから、会社の言葉である「定年」という一言で働く場を取り上げられることに忸怩たる思いがあったのだろう。
 石垣の視点は、常にそうあった。
 「自分の住むところには/自分で表札を出すにかぎる。」という言葉で始まる「表札」のなんと凛々しいことか。
 市井の人であったからこそ、石垣も茨木も凛としていた。
 「表札」の最後、「精神の在り場所も/ハタから表札をかけられてはならない/石垣りん/それでよい。」

 石垣と茨木はしばしば行き来するほど仲がよかった。
 茨木が谷川俊太郎とともに石垣を見舞ってから三日後、石垣は生きることを止めた。
 石垣の死から1年少しで茨木も没する。
 生きることとは死も含んであることを、彼女たちは知っていた。

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石垣りんが伝えたかったこと

2019/02/09 19:27

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひかっち - この投稿者のレビュー一覧を見る

私は、この本を買ってすぐに読んで見ました。最初に書かれていた「原子童話」を読んで、私は石垣りんが伝えたかったことを感じとりました。それは、戦争をしない世界が欲しいということでした。昨今、ある人が核兵器を規制する条約を破棄しようとしていますが、一度核兵器が使われると世界は大変なことになってしまうので、今改めて平和とは何か考えさせられました。この本には他にも日常を描いた詩や、初めて読む詩もあるので、みなさんにぜひ読んでもらいたい一冊です。

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いま、あらためて詩集が出される意味

2015/12/28 09:22

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る

今年の夏から、多くの人々が政治に目覚め行動に立ちあがっている。
学生だったり、お母さんたちであったり、いままでマスコミに毒されて、思考停止だったかもしれない人たちが、「戦争する国」になるかもしれない政治状況の中で、声を上げ始めている。
出版業界も彼らを大いに励ましている。石垣りんの詩集のリニュアールもおそらく、良心的な出版人の心意気だ。
「雪崩のとき」は必読と帯にも紹介されている。
「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」の詩が、国会前に戦争反対で集う母親と重なる。
くらしと心と政治をつなぐ美しい詩である。

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貧しき人々

2021/01/31 07:16

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:水彩色鉛筆 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ツィッターで時々流れてくる、彼女の詩を読みたくて購入。
父親の老い。同居する義兄弟の障害。厳しい労働、家族を養うには少ない賃金。
貧しく悲惨なのに、絶対的な光が根底にあって、簡単な言葉で終わらせてくれない。詩人と呼ばれる人は、言葉だけがスゴいのではなく、ココロが、生き様が常人と、かけ離れている存在なのではないかと思えてきました。

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14歳から55歳まで

2024/09/11 00:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

詩は、短いからその裏にある事実や言葉が、読者に想像をゆだねています。もちろん、読者は、自由に想像できますが、14歳から55歳まで、家族の為に働かねばならなかった石垣りんという人の心情が伝わる物ばかりでした

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作風の変遷が良くわかる詩集

2024/07/29 11:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る

国語の教科書に載っていた「表札」の印象が強く、初期にはずいぶん政治的なメッセージがこめられていたことを知り驚く。それに人間の暗部、少ない給金で家族を養っていく苦しさや生活の恥部のような実感がこめられている。残念なことに第3詩集に入っていたはずの、これも教科書に載っていた「空をかついで」が収録されていない。それと伊藤比呂美の後書きもちょっとどうかと感じた。

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2016/04/19 18:08

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2019/01/18 16:40

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2018/03/13 21:00

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2019/05/09 22:11

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2020/08/15 06:34

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2020/10/17 15:03

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2021/07/30 16:03

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2021/09/07 13:18

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2022/09/21 23:23

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