難病物は今も昔も人気!
2023/12/04 09:37
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
マスコミはよく「若者の読書離れ」という言葉を使う、しかし著者はそれを疑ってかかる、そもそも若者の二人に一人はもともと本に全く興味がない層だと、1990年代から2020年代にかけて逆に読書率はあがっているのだと。全く本を読まない人たちは環境よりも遺伝の影響が大きいという調査結果もあるという、そうだろうなと卑近な例を思い浮かべてみる。また、ある人の調査結果では「実話や実在の人物が描かれた本でないと興味を示さない人が少なくないという、いわゆるリアル系というやつだ、最近の若者は余命もの、身近な人が死んで悲しいという話が好きだという分析もあるが、それらの本は昔から「愛と死をみつめて」とか「風立ちぬ」という難病ものがあった、「セカチュウ」に始まったわけでもないのだ
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
ティーンエージャーの本離れは虚妄であるというのが結論。読む小説などの冊数は、この数十年大きな変化はなく、もちろん減少はなく、ただ雑誌を購入して読まなくなったために、出版業界は縮小しつつあるのだろう。そして「大人が読ませたい本」と「子供が読みたい本」は、調査によれば、明らかに違う。そして子供たちは、芥川賞直木賞作品よりは、本屋大賞作品を好む。本書には、子供たちがよく読む本を詳細に分析していて、興味深い。孫には、大人の視点で本を買い与えるのではなく、読みたい本を買ってあげよう。
今の若者の読書の実情がわかる
2023/08/31 05:33
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「今の若者は本を読まない」のは本当なのか?
さまざまなデーターをもちいて実態をあぶりだす。
「ラノベ」と言われる分野が2010年と2020年で半減しているのは知らなかった。
かわりに躍進したのは「なろう」系と言われる分野
「朝の読書運動」が一定の効果をあげているのもデーターからわかる
むしろ強制的に読書の時間がなくなる高校生・大学生の読書週間をどうするかを考える必要がある
国語力は学力の基本
文章を読む習慣をどう継続していくかは大切だと思った
現代の若者の読書事情を詳しく著しています。
2023/08/09 17:11
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代の若者はどれだけ読書をしているか、どんな本が人気なのかなど、現代の若者の読書事情について詳しく追求し、新書に著した1冊です。
当書を読むと、タイトルにあるよう、決して今の若者が読書を極めてしていないというのが間違いだと気付かされます。また、どんな本が人気なのかを追求することで、今と昔の若者の考え方の違い・乖離にも気付かされる内容です。当書を読むことで、頭ごなしにに中高年が「近頃の若者はなっとらん」と叱ることがいかに恥かということに気付かされ、反省したくなることでしょう。
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前半は興味深く読んだが、後半はよく読まれている本を淡々と分析しており個人的に惹かれる内容ではなかった。
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取り巻く情報が増大したので「読書離れ」は若者に限らない事実。離れがウソに興味はなく、若者の読書への興味に関する事実を知ることができそうなので読みたい
# 「若者の読書離れ」というウソ
#飯田一史
23/6/17出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3CtgZ6F
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久しぶりの新書
ずっと「若者は本を読まない」そう思っていたけれど、意外と読んでいるじゃん!というのが素直な感想です
私自身がかなり本を読むほうなので、あまり読まないと聞くと寂しくなってしまうのですが…
確かに朝読書の時間とかあるから読む時間は増えていますよね
私自身、本であれば何でもいい!というスタンスなのでマンガだろうがケータイ小説だろうが読んでいるならいいと思ってしまいますが、それじゃダメな人もいるのかな?
でもこの本を読んで、女子高生に自信をもってお勧めできる小説ができました笑
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ブクログ新刊案内で発見し、世間の読書事情が気になって手に取った『「若者の読書離れ」というウソ: 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか』(飯田一史)。
有名企業の編集者が企画した作品、本化したウェブ小説サイト上で人気になった作品、TikTokで注目を浴びた作品………。
「この作品、こういう経緯を経ていたのか!」、「読書傾向はネットか紙かの違いはあれど、変わらないものもあるんだな」と知る驚きもあるのですが、
読みながら考えていたのは、【今の自分の読書内容がどこに位置するのか】という事でした。
《マンガ・映像が主であり、基本的に苦手だった》というところからスタートした私は、
本書で紹介される「中高生に読まれる本の「三大ニーズ」と「四つの型」(※1)」についこの前まで当てはまる読書方法を取っていたという事がわかりました…。
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※1 本書より引用 p116
「情動・衝動優位な10代の三大ニーズとして、
1正負両方に感情を揺さぶる
2思春期の自意識、反抗心、本音に訴える
3読む前から得られる感情がわかり、読みやすい
の3つがあり、これらを満たすための物語上の設定、パターンの代表的なものとして、
①自意識+どんでん返し+真情爆発
②子どもが大人に勝つ
③デスゲーム、サバイバル、脱出ゲーム
④「余命もの(死亡確定ロマンス)」と「死者との再会・交流」
の4つをあげた。」
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何冊か読んでいくにつれて、何となくそのパターンに気づき、
今はちょっと異なる読書をしているような感覚はあります。
小説もチビチビ読むけど、ノンフィクションや実用書の方が多めですし、本に求めるニーズが変わったのかもしれません。
これから接するかもしれない10代、20代の人達に対する目線も、
「多分今、こういう本読んでんのかなぁ」っていう感じになるかもしれないなぁ。
自分の中で読書内容の変化がちょびっとわかって楽しい一冊でした。
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学校読書調査などデータを元に中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのかを述べる。
中高生の読む本を3つのニーズ4つの型に分類し、具体的に作品を読み解くなどわかりやすく興味深い内容。本好きによる視点ではない捉え方に納得させられた。
ここで取り上げられている中高生に人気の本や、中高生の好む傾向の本を並べた中高生のための本屋があればいいのになと思う。
そこに中高生が自分では出会えにくいタイプの本も並列することにより、本への興味が広がる…と考えるのは押し付けがましい幻想だろうか。
しかし児童文庫に関しては述べられているが、児童書ジャンルのYAについては一切出てこないのが悲しい。中高生の声としても現れてなかったのだろうか。
3つのニーズ、4つの型に当てはまるYA作品は多くあるので、それとの出会いをどう作り上げるかだろうか。堅苦しいイメージの問題なのかなあ。
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色々参考になったな。児童文庫の人気レーベルや、若者が読む本には型がある話。なるほどなあと思った。大人になって読書をする人はベースが作られてないと新規で増やすのは難しいようだし。若者で読む枠に入る人は増えてる部分を大切にして、大人になっても読む方へ育てられたら1番なのかなと思った。
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若者の読書について、データによる実情も自分の感覚としても納得できるところが多く、フセンめちゃくちゃ貼って読んでました。
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いまの中高生がなにを読んでいるのか
客観的なデータをもとに解説してくれている。
個人的には小学校中学年〜中学生の男子に絶大な人気を誇る、小説版「星のカービィ」についての考察が面白かった。いままでそんなところに突っ込んで考えてくれた人、いなかったんじゃないかな。
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平均的な中高生の本の世界と本好きの大人の本の世界は全然違うから、本好きの大人が読んで欲しい「良書」を押し付けるのは双方不幸という結びにどきっとした。たしかに本書を読んでろくなもの読んでないなと思っちゃったけど、そもそも大人だって読書全然してないしろくなもの読んでないんだし。
本好きでかつそれなりに骨太な書籍を好む人間の方が平均から外れてるんだねえ。昔から異端なのはこちら。
(上には上がいるので私なんか全然と思っちゃうけど、月10冊以上読んでる人は人口に対してたぶん1%いかないくらいの異端っぽいです。)
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以前、氏の手になる児童書に関する類書を読んで、いろいろ参考になる部分も多く、またそれを参考に、子どもの本選びに役立てられたという陽性経験もあり、本書も入手・読了。大人が読ませたい本と、中高生諸氏が読みたい本とでは、だいぶ隔たりがあるってのは十分納得。自我も目ざめ、次第に自身の世界も形成されてくる訳だから、それは至極当然。自分にしたってそうだったし。求められているものは、一概にラノベとくくられるものではなくなってきてるのは分かったけど、呼び方は違えど、自分の中ではラノベ系と考えるものが相変わらず強い。即効性と感情への訴求。中年になってもそういうのを求めたくなることはあるし、青春時代ならなおのこと。
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データや中高生が好む物語構造とかは興味深かったが、読書するかしないかは遺伝で決まるのではないか(安藤寿康の論文を引用)、との部分には思わずのけぞり、変な声が出た。