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イヤミス
2024/08/07 20:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
誘拐された中学生の従姉妹を救出すべく、彼ら一族が所有する孤島の屋敷「雷龍楼」へ向かう穂継。過去に密室殺人が起こった館で、交渉の鍵となるモノを探す中で、再び凄惨な事件が繰り広げられる。過去と現在の密室殺人と誘拐、複雑に絡み合う事件と人間模様が特徴のイヤミス。
「トリックが存在するなら密室ではない」密室の定義にこだわり、人の心理の深くまでを求めた、貪欲で真っ直ぐなミステリに戦慄した。
「読者への挑戦状」として先に色々明かされるが、読み進めれば進めるほど、何を求められているのかわからなくなり、思考が停止する。すべて揃っている。ミステリにおいて重要なポイントだが、何もかもが揃い過ぎても逆に見えなくなる。それを硬軟織り交ぜて表現した、挑発的な本格ミステリ。
個人的には目で読む派だが、Audibleで読んだ(聞いた)ら、この作品の一番の仕掛けをより堪能出来そうだと感じた。想像する事を純粋に楽しめる作品。
こんな結末をだれが予想できるだろう
2025/04/20 15:24
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投稿者:今井 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「雷龍楼の殺人」名前からしていわくありげ。表紙がなんとも素晴らしい。過去にあった事故、変わった造りの屋敷の見取り図、複雑な一族の家系図など、魅力的な要素が詰まっている。構成も今までに読んだことがない新しさがある。密室殺人に加え、殺人と誘拐が同時進行している緊迫した状況。盛りだくさんだ。節々に違和感を感じていたら、最後に奈落の底に突き落とされる。イヤミスといっていいだろう。これは評価が分かれる作品だと思う。3つの視点で話が進んでいくのが、煩雑に感じた。読者への挑戦にはびっくりしたが、はたして載せる意味があったのか。そして264ページの一文。「十角館」を意識したのだろうが、狙い過ぎてそんなに効果はないように感じられる。だから何?という。それらを除けば、概ね面白かった。部外者のように思っていても、しょせん二人とも外狩の血が流れているのか。これ以外の結末はあり得ないが、その先が気になる。康弘あたりは、どう思うだろうか。
読後感が悪い
2024/08/30 03:17
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
同居中の従妹が誘拐され、犯人の要求で伯父の持つなんらかの書類を盗み出すべく親族の法要へ向かう青年。
しかし彼は殺人事件に巻き込まれて犯人にされかけているという。
誘拐犯との利害の一致で、誘拐された従妹と誘拐犯は限られた情報から状況を推理していく。
冒頭で示される作者から読者への挑戦に犯人が書かれているという奇抜な始まりのミステリー。
これは間違いなくイヤミス。
傲慢にも自分の目的だかのために他者を傷つけてもいいと考えている人達が報いを受けた話なのでは。
犯人にも被害者にもざまぁみろっていう感じで同情できないわ。
いや、別に死んで欲しかったわけではないけれど。
だいたい因果応報っぽい。
肝心のミステリー部分は途中から何かおかしいのでは?と時間がズレている可能性と演技の可能性は考えたけど、現実と虚構がごっちゃになってたのはわからなかったなぁ。
まぁ最後のオチは読めてたので衝撃とかはなかったんだけど、単純にどっちも俗物だったせいかもしれないな。
好き嫌い
2025/04/16 13:27
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
好き嫌いがはっきり分かれそうな作品。
謎は謎のままで手つかずで終わってるし、設定もいびつ。
オチも、なんだかな。
設定の妙が好きなら好き、それ以外は嫌いに分かれるかな。