サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 51件

電子書籍

深夜特急 完結

著者 沢木耕太郎

インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行ってみたい――。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小(タイスウ)」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや……。一年以上にわたるユーラシア放浪の旅が今、幕を開けた。いざ、遠路二万キロ彼方のロンドンへ! 山口文憲氏との対談「出発の年齢」を収録。「あの旅をめぐるエッセイI 孤寒」が新たに追加された【増補新版】。※本電子書籍は、令和二年七月発行の新潮文庫(新版)を底本としています。

深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

税込 605 5pt

深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは

ほしい本に追加(値下がりすると通知がきます)

ご利用中のデバイスが対応しているかご確認ください

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac

対応デバイスごとのコンテンツタイプやファイルサイズヘルプ

オンライン書店e-honとは

e-hon

hontoは「オンライン書店e-hon」との連携を開始しました。
「e-hon」は書籍、雑誌、CD、DVD、雑貨といった多岐に渡る商品を取り扱う総合オンライン書店です。130万点以上の取り扱い点数、100万点以上の在庫により、欲しい商品を買い逃しません。honto会員向けにお得なキャンペーンを定期的に実施しています(キャンペーンに参加するにはMy書店をhontoに設定して頂く必要があります)。
・まだe-honの会員ではない方
下記リンクからe-honへ遷移し会員登録する際に自動でhontoがMy書店に設定されます。
・既にe-honをご利用いただいている方
「マイページ」-「会員情報の変更」-「My書店の変更」に進み、検索窓に「honto」と入力し、検索結果画面で会員登録ボタンを押すことでMy書店がhontoに設定されます。

e-honで紙の本を探す

※外部サイトに移動します。

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ ファイルサイズ
ブラウザ EPUB
iOS EPUB 8.2MB
Android EPUB 8.2MB
Win EPUB 8.2MB
Mac EPUB 8.2MB

読割50とは?

hontoネットストアおよび、丸善・ジュンク堂・文教堂の提携書店にて対象の紙書籍を購入すると、同一の電子書籍が紙書籍の購入から5年間、50%OFFで購入できるサービスです。
購入時点で電子書籍が未発売でも、紙書籍の購入時期にかかわらず、電子書籍の発売後5年間、50%OFFで購入できます。

または読割50のアイコンがついている商品が対象です。

一部、対象外の出版社・商品があります。商品ページでアイコンの有無をご確認ください。

  • ※ご利用には、honto会員登録が必要です。
  • ※書店店頭でのお買い物の際は、会計時にレジにてhontoカードをご提示ください。
  • ※hontoが提供するサービスで、販売価格の50%OFFを負担しています。

読割50について詳しく見る

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー51件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (41件)
  • 星 4 (7件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

「飛光飛光 勧爾一杯酒――飛光よ、飛光よ、汝に一杯の酒をすすめん 李賀」

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:玉造猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本を読むとは、ときに不思議な体験だ。いまさらわたしが書評を書くなどおこがましい『深夜特急』。でもやはり書きたい。
 著者は二十六歳のとき一年かけて、そのときしかできない旅をし、十年後に『深夜特急』を二巻書き、その六年後に三巻目を書いた。さらに十六年たってその旅とその三巻の本に関する本『深夜特急ノート』を書いた。わたしはどの本も出版後すぐ読んだ。
 最近「初の短編小説集!」と帯に書いた著者の新刊『あなたがいる場所』を読んだあと、思いだして『深夜特急ノート』を本棚から出してきた。当然のなりゆきと言おうか、そのまま引き続き『深夜特急』を初めから終わりまで読むことになった。前は図書館のハードカバーで三冊借りたのだったが、今度は文庫で六冊買って読んだ。
 前は読み過ごしていたところに目がとまった。付箋を貼り、行に線を引き、読み終わってからまたその頁に戻った。
  
 飛光飛光 勧爾一杯酒

 文庫で5「トルコ・ギリシャ・地中海」篇、第十五章「絹と酒」。書簡体で書かれた章の中で、二十六歳の「僕」がギリシャのパトラスという町から船に乗り、イタリアのブリンディジに渡ろうとしている。青い地中海、空も陸さえも青い。「僕」は旅で出会った若者たちのことを思いだし、「彼らがその道の途中で見たいものがあるとすれば、仏塔でもモスクでもなく、恐らくそれは自分自身であるはず」だと思う。そして「取り返しのつかない刻がすぎてしまったのではないかという痛切な思いが胸をかすめ」、「僕を空虚にし不安にさせている喪失感の実態が、初めて見えてきたような気が」する。甲板で酒を飲んでいた「僕」は「泡立つ海に黄金色の液体を注ぎ込んだ」。
 ここで李賀の詩が出てくる。「飛光よ、飛光よ、汝に一杯の酒をすすめん。その時、僕もまた、過ぎ去っていく刻へ一杯の酒をすすめようとしていたのかもしれません」 
 
 五冊目まで読んでくる間、頭から抜け落ちていたが、李賀は実は一冊目、第一章でちゃんと登場していたのだった。Tシャツ三枚靴下三足といった持ち物のなかに本は三冊、西南アジアの歴史の本と星座の概説書と、読める本といえば中国詩人選集の李賀の巻だけ、として出てくる。
 李賀という詩人について、わたしは、昔『深夜特急』を読んだときはもちろん今回再読したときも、名前さえ知らなかった。それで読み落としていたのだ。
 ここへ来て初めて一行だけ李賀の詩に触れ、とりあえずネットで検索してこの詩を全部読んだ。詩集を読むのは改めてのことにしても、李賀がどういう詩人か、だいたいのところを知った。
 その目で読み直すと、『深夜特急ノート』には、持っていく本になぜ李賀を選んだかについての言及があった。 二十七歳で夭折に近い死に方をした、「長安に男児あり 二十にして心すでに朽ちたり」という詩がポール・ニザン「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい」と共鳴しあって記憶に残った、と言っている。

 わたしは唸った。著者は最初に李賀の名前だけをさりげなく出しておき、終章近くで詩人の神髄に触れる一行を置く、しかしこれもさりげなく。
 しかも最初と最後が書かれた間には六年もの時間がたっていたのだ。  

 若いとき読んだ『深夜特急』はひたすらおもしろく、わたしはこんな風にしてひとり旅をしたいと思ったものだ、もちろんできはしなかったけれど。今老齢になっても、香港のところを読めば、もしかしたら香港だったら行けるかもしれないと思い、パリのところを読めば、それなりの旅行ならパリだって不可能ではないかも知れない、と性懲りもなく夢想している。
 だがそういうことと別のところで、年を取って再び読んだこの本は、わたしのお腹の深いところに響いた。

 飛光よ、飛光よ、汝に一杯の酒をすすめん。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本深夜特急 1 香港・マカオ

2012/06/04 16:36

バックパッカーのバイブル

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぽかぽか - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本を読んでバックパッカーに憧れ、実際に世界を旅した人は少なくないだろう。冒頭の香港を訪れた時に感じた町の熱気と興奮が、時間と共に薄れ、後半になるにつれて薄い毎日が倦怠感と共にだらだら過ぎていくあたりは、実際にバックパッカーの経験ある人なら誰しも感じるところ。掛け値なしに面白いです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本深夜特急 1 香港・マカオ

2002/04/26 11:04

さあ香港へ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くも - この投稿者のレビュー一覧を見る

 26歳にして初めて国境を越えた著者がその魅力に取り付かれた世界が香港だった。その例えようもない熱気に毎日うなされるようにひたすら見て、食べて、聞いてまわった。マカオでギャンブルにはまり、あわやという場面には思わずハラハラさせられた。
 本書を読んで是非とも香港をこの目で見てみたい思いに駆られたが、先日それを実現した。本書で著者が体験した香港ははるか昔のことだが、それでも香港独特の熱気やエネルギーはそれほど変わっていないのではないか。香港の街並みをぶらつきながら当時の著者の心境を思い、想像を膨らませた。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本深夜特急 1 香港・マカオ

2002/07/15 21:22

実録!人間・沢木耕太郎

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:大空アゲハ - この投稿者のレビュー一覧を見る

◎千五百ドルのトラベラーズチェックと四百ドルの現金を作り、仕事のすべてを抛擲にして旅に出る。泥臭く土臭い旅のはじまりである。著者は、インドのデリーからイギリスのロンドンまでを乗り合いバスで行く、という普通の頭で考えるととんでもないことを企てる。乗り合いバスって、あの普通のバス? 日本では、おじいちゃんとか、おばあちゃんとかが利用客の大半である、ガタガタ揺れてお世辞にも乗り心地が良いとは言えないあの乗り物ですか。はあ…。

◎ まず、舞台はインドのデリーのから始まる。インドから、ロンドンへ乗り合いバスで行くのがこの旅の目的であり、すぐにでも日本からインドへと直行するつもりだったらしい。しかし、寄り道をしても航空券の価格が変わらないことを代理店の案内人に教えてもらうと、デリーへ行く途中、香港とバンコクに寄ることに決めた。

◎ 香港で泊まった宿の名前は黄金宮殿(ゴールデン・パレス・ゲストハウス)。この名前から、読者はさぞかし豪華なホテルを想像するだろうが、そこは実は《連れ込み旅館》であった。ようするに、売春宿みたいなもんである。マカオでのカジノの場面は白熱する。カジノに行く時のに参考になるかもしれない。心構えというか…。

◎ 本というのは、「何かやりたい」という気持ちを引き出すのにすばらしい効果があるものであると思う。この本を読んで、どこかに行きたくなった。単純に。日本のまだ行ったことのない秘境を探検するも良い。もちろん、南の島でゆっくり夕陽を眺めるのも良い。きっと、こう思ってすぐ行動するのが、ほんとうなのであろうが、私にはまだその思い切りがない。でも、いつか必ず行こうと思う。自分がその時行きたいところへ、思いついた時すぐに。「深夜特急2」が楽しみである。著者と一緒に旅を追体験できるので、わくわくする。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本深夜特急 1 香港・マカオ

2002/07/30 00:47

読んでから人生が変わった

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヒロト - この投稿者のレビュー一覧を見る

会社を辞めた沢木は、ほどなくルポライターを始めるが、初めて出版した本の印税すべてを持って、インドからロンドンまで、陸路で、それも乗合バスに乗っての旅に出かける事を決心する。
1巻では、インドまでの途中に寄った、香港・マカオでの生活、2巻では、タイから、マレー半島・シンガポールへの旅の様子、3巻では、インドからネパールでのたびの様子が書かれている。4巻以降は、本来の旅の目的であった、インドのデリーから、ロンドンまで、バスに揺られながら、旅をし、現地の人と交流していく様子が書かれている。旅を続けるうちに沢木は、現地の人と同じ視点で、文化と生活を吸収していく。アジアの素朴でかつ、強烈なパワーを読み取ることができる作品である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本深夜特急 1 香港・マカオ

2001/12/06 01:48

ある日突然一人旅に出かけたくなってしまう

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紗斗実 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 インドのデリーからイギリスのロンドンまでバスを乗り継いで行ってみよう。その計画の前哨戦のような、香港滞在編である。出発地点はデリーだったはずなのだが、飛行機のチケットの関係上、途中寄り道ができることがわかり、まずはいまにも落ちそうなオンボロ飛行機にて香港へ旅立つ。
 地図もなく、当然ホテルの予約などもしていない著者は、偶然「黄金宮殿」という宿屋に滞在することになる。そのきらびやかな名前に反して、シャワーは満足に出ない、特大のゴキブリがカサカサいっているようなところだ。だが、その安さとうさんくささを気に入った著者は、ここに何週間もいつづける。
 その間の、マカオでのカジノにはまるくだりが面白い。読んでるこちらまで熱くなってしまう。あわや一文無しか、というところまで落ち込んでしまったり、パターンをつかんで勝ちまくったり。
 彼は旅先で面白いことを見つける天才だ、と思う。その天才が遭遇して見出した出来事が満載の一冊。これを読むと、ぶらりと一人旅に出かけたくなる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

深夜特急6

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:AKIZAWA - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレしてしまっては、作者とこれからの読者に失礼だと思いますので、慎重に書きます。

深夜特急6では、南ヨーロッパからロンドンに渡る旅について語られています。
作者は、様々な人や土地との出会いと別れを繰り返し、旅の終着点について思いを馳せるようになりました。
旅の終着点である場所については、旅の初めから決まっていたのですけれども、作者にとってはその場所に辿り着くことだけが旅の終わりを示していなかったようでした。
そのため、なにか納得のいく形で旅の終わりを実感されてくれるようなものを、探し始めるようになります。
変わりゆく情報や状況、経験の一部にとらわれて結論を先走らないように気をつけながらも旅を続けていきます。
ついに、旅の終わりの地に辿りついた作者は、自分が根本的なところで勘違いしていたことに気づき、愕然とします。そして、旅の最終地点を見定めて、ユーラシア大陸横断の旅路を終えました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

深夜特急5

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:AKIZAWA - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレしてしまっては、作者とこれからの読者に失礼だと思いますので、慎重に書きます。

深夜特急5では、トルコからギリシャ、地中海に渡る旅について語られています。
トルコで出会った旅行者からは、「禅」とは何か?と聞かれ、「ビーイング・オン・ザ・ロード」という言葉が浮かんできます。
また、作者は旅を顧みるうちに思い至ることがあり、いままで軽視していた「旅は人生に似ている」という言葉を実感することになりました。そして、表れた物事の裏にあるもうひとつの側面の存在を、経験を通してかみしめていくことになります。
作者は、旅が終焉に近づくにつれ、土地や自分以上に旅そのものが変化しているということを感じていました。
最後に、「一歩踏み外せばすべてが崩れてしまう」という危うさを孕む、一年を超えるひとり旅について思いを馳せながら、旅路は完結編へとつづきます。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本深夜特急 3 インド・ネパール

2002/06/22 00:58

深夜特急3

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:AKIZAWA - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレしてしまっては、作者とこれからの読者に失礼だと思いますので、慎重に書きます。

深夜特急3では、インドからネパールまでの旅が語られています。
インドのカルカッタでは、この地上に存在するあらゆる病が巣喰っているような修羅場を、作者は目をそらすことなく見続けていました。
香港で垣間見た闇の部分ですら光り輝いて見えるほど、作者にとってカルカッタという土地は、凄まじい場所であったようです。
ネパールのカトマンズは、インドの苛烈さと比べて穏やかな土地のようでした。しかし、それが故に作者は危険な泥沼に沈み込みそうになっていきました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本深夜特急 3 インド・ネパール

2001/12/06 02:06

ひとつ、ひとつ、身軽になっていく自由への旅

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紗斗実 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 香港、東南アジアとおそろしく遠回りをして時間をかけ、ようやくインドへたどり着く。インドからイギリスまでバスに乗って行こうという計画の、やっとスタート地点。しかしここで、またもや何週間も滞在してしまう。精神的にタフなのか、余計な装飾を好まない素朴さを好む性のためか、インドでの目的のない日々を楽しむ。そうした体験を通して、そしてこの旅全体でも言えることだが、彼は少しずつ自由になっていく。
 自分の生活を振り返り、いかに余計なモノが多いかを思い知らされる。もっと身軽になってもいいんじゃないか、そんな気にさせられた。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

映画のように愛して

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

沢木耕太郎さんの文庫版『深夜特急』第5巻は
 この旅の目的のひとつでもある役割を果たす
 トルコの旅を描いた第13章「使者として」、
 そこからギリシャで過ごす第14章「客人志願」、
 そして地中海からの手紙形式で綴られた第15章「絹と酒」から
 構成されている。

 文庫版第5巻と第6巻からなる単行本「第三便」は
 1992年10月に刊行されている。
 単行本「第一便」および「第二便」が出たのが1986年5月だから、
 「第三便」の出版まで実に6年の歳月がかかったことになる。
 「第二便」の帯には「第三便は今秋(つまり1986年)刊行予定」とあるから
 出版社としては、かなり想定外だったに違いない。
 その理由について、沢木さんは多くを語っていない。
 「この六年が、この「第三便」には必要だったのだという気さえする。」とだけ。

 読者としても、この6年はやはり長い時間だった。
 私がこの『深夜特急』の「第一便」を読んだのが三十代のはじめ。
 だから、「第三便」が出ると耳にした時、どんなにうれしかったことか。
 実際それを本屋さんで手にした喜びを今は思い出すことはないが、
 きっと頬ずりしたのではないだろうか。

 「デリーからロンドンまで、2万キロの道のりを乗り合いバスで旅する」、
 それがこの長い旅の目的だったが、
 実は沢木さんにはもうひとつの目的があった。
 それはトルコ・アンカラで女性にあって美術展のカタログを渡すこと。
 沢木さんはただ頼まれた「使者」に過ぎないのだが、
 どうして沢木さんの旅にはこんな短かい恋愛小説のような挿話が似合うのだろう。
 それを大いに膨らませるのではなく、
 ひとつの風景として描いていることこそが、
 『深夜特急』の魅力といえる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本深夜特急 新版 1 香港・マカオ

2020/12/04 07:27

旅の始まり

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あかぴ - この投稿者のレビュー一覧を見る

決断力ありすぎでしょ。
入社当日、しかも会社にたどり着く前にやっぱ辞めよって思って旅に出ちゃうなんて。
自分には絶対にできないことだからものすごくうらやましい。

しかもバックパッカー的な貧乏旅。
私も学生時代、一人旅をしたことはあってもここまでの旅はしたことないですね。
憧れます。

旅の始まり。香港・マカオ編ということで。
カジノで足踏みしすぎでしょ。本当にロンドンまで行く気あるんすか、たどり着かなくてもまぁいっか的な発言まで出てくる始末…でも沢木さんの行動力、そして独特な文章、時代背景なんかもとても興味深い。
私も読みながら旅に同行させてもらっている気分になります。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本深夜特急 1 香港・マカオ

2019/02/03 22:09

怪しげな雰囲気のする香港、マカオ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

深夜特急は私の好きな本の一つだが、中でもこの「香港・マカオ篇」が一番好きだ。あの香港、マカオの気だるい雰囲気、怪しげな賭博、読んでいるだけで、また香港に行きたくなる

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本深夜特急 1 香港・マカオ

2017/04/26 08:13

羨ましい・・・

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よこりんくん - この投稿者のレビュー一覧を見る

こんな旅、してみたい。
まるで自分が旅の渦中にいるみたい。
贅沢旅行記よりもずっと面白く、異国文化の勉強にもなる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

著者の旅から35年以上経つのだろうが、今読んでも色褪せない、輝く旅の記録である

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る

いよいよ旅の最終地点ロンドンへ・・・の筈が、その前に大迂回してスペイン・ポルトガルへ。もう何時でも日本に向かえる場所にいながら、敢えて旅を終わらせるつもりのない著者の気持ちが伺える。当時、若者の思考を表すコトバとしてモラトリアム人間などというのが流行ったが、そのような心持ちだったのだろうか。
リスボンのレストラン街で、見知らぬ しかし親切な男に声を掛けられ海の幸とビールをご馳走になり、そして実質 旅のゴールとなるサグレスという町を知る。そしてそこにはあたたかいファミリーが旅の終わりを演出してくれる。
その後、パリに向かい、ロンドンでの幕切れへと進んでいくが、やはりこの旅の精神的終点はポルトガルで構わないと思った。
6巻を読み終えて、著者と一緒に旅した心地よい疲労感が残った。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。