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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 14件

空中庭園

著者 角田光代 (著)

郊外のダンチで暮らす4人家族・京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。15歳の長女マナが“自分はどこで生を授かったか”を訊ねると、ママはラブホテルで、と教えてくれた。自分が仕込まれたのが近所の「ホテル野猿」だと知って、どうしても見てみたくなったマナは、同級生の森崎くんを誘って行ってみた……。家族ひとりひとりが、そのモットーとは裏腹に、閉ざしたドアの中に秘密を持ちながら、仲の良い「家族」を演じているさまを鮮やかに描く連作家族小説。

夜道の家族

税込 102 0pt

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みんなのレビュー14件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (8件)
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  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)

空中庭園

2005/10/16 23:32

『対岸の彼女』の対岸に位置する作品。

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

今、もっとも活躍している作家の一人と言える角田光代さんの実質出世作となった作品。
衝撃的な書き出しで始まる本作は、小泉今日子主演で映画化され現在ロードショー中。
あたしはラブホテルで仕込まれた子どもであるらしい。どのラブホテルかも知った。高速道路のインター近くに林立するなかの一軒で、ホテル野猿、という。
「何ごともつつみかくさず」というモットーを持って生きている郊外のダンチに住む、父・貴史と母・絵里子、高校生のマナ、中学生のコウの4人家族。現代社会における象徴的とも言える核家族が持っているそれぞれの隠された秘密が徐々に露わになって行く・・・
本作は直木賞候補にも選ばれており、2回目のノミネートで受賞作となった『対岸の彼女』と読み比べてみるのも面白い。
『対岸の彼女』が女性の生き方や友情を問うた作品であるのに対し、本作はまさに家族のあり方を問うた作品。
どちらの作品もリアルで読者にとって共感小説と言えるのであるが、内容的には本作の方がどんよりと重い。
各章“ダンチに住む4人家族(京橋家)”と祖母と家庭教師の6人の視点から綴られる。
それぞれの登場人物が持つ“秘密”が少しづつ露わになり、物語としても巧く繋がるところは連作短編的な長編の特徴が出ている。
角田さんの凄い点は老若男女と言って良い6人(14歳の中学生から70前のおばあちゃんまで)の視点がそれぞれ見事なことに尽きる。
読者は自身の人生を振り返ったりあるいはこれから人生をどう生きていくかを考えさせられるのである。
とりわけタイトル名ともなっている妻の絵里子の章「空中庭園」が秀逸。
母親との確執が人生を変えている点は他の章が多少なりともコミカルな点があるのだけど切なくていつまでも心に残るのである。
いや、身につまされた方が多いのかもしれないな(笑)
あと2人の女性と不倫して修羅場に遭遇する父親の貴史、滑稽に書かれているがどうしても女性読者の絶対数の方が多い点からしてのサービス精神であろうかなと思ったりする。
いずれにしても本作は角田さんの最大の特徴である“小説の世界で描き切れる範囲内で精一杯の問題定義を読者に投げかけてくれる”ことに成功している。
性別・世代を超えた方に支持されるエンターテイメント小説であるが『対岸の彼女』と比べると暖かいまなざしよりも鋭い視点に重点が置かれているような気がする。
ここからは少し結論づけますね。
本作において角田さんは現代社会における家族のあり方を示唆してくれているが、決して危機的な状況であるとまでは語っていないような気がする。
この作品に“人生の縮図”を見た方も多いのではないであろうか。
人生は“幸せを求めての試行錯誤の連続である”私的には角田さんが一番読者に訴えたかったことだと理解している。
その感性の豊かさからして、角田さんが国民的作家と呼ばれる日もそんなに遠くないんじゃないであろうか。
そのためにもあなたにもこの本を手にとって欲しいなと切望する。
活字中毒日記

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空中庭園

2006/04/13 00:09

宙を彷徨う、ちょっぴり切ない家族模様

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:由季 - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近お気に入りの角田光代作品を読みました。
やばいです!一章目を読み終えた時点ですっかりハマってしまいました!
というのも、この「空中庭園」という作品、”隠し事はしない”をモットーとするある家族が、それぞれの視点から、自らの生活、感情を描いた物語なのですが、なんと第一章は娘の視点から見た、自分が仕込まれたらしい、ラブホテル—ホテル野猿(!)にまつわる話。
しかもタイトルが「ラブリー・ホーム」!
ダークなイメージが強いラブホテルにまつわる(しかも野猿…)お話に、ラブリー・ホーム。
やられましたね、この書き方には!タイトルだけじゃなく、中身も最高。
この彼女、ホテル野猿がどんなトコか見てみたいと言い出すのですが、私も読みながら(うんうん、みたい!)とかなり共感しちゃっていたのです。
それだけ臨場感に溢れ、そして引き込まれる物語の力強い流れ。
この章で娘は、実際にホテル野猿に彼氏と行くのですが、そこからのストーリー展開が面白い!
いや、決して面白おかしいとかそういう類の「面白さ」じゃないんですよ。
そこから、娘の暗くはないのに「空虚な転落」に、うま〜くつながっていく。見所です。
そして、物語の要所要所で効果的に浮かび上がるのは、この家族が住む団地の目の前にある、巨大ショッピングモール。
どの章も面白いけれど、私のお気に入りは、2人の愛人を抱えたちょっとおつむが弱い(笑)父親の話と、パッパラパーに見えて、実は色んな苦労をしょいこんでいる上、細部まで計算つくした人生を送っている母親の話。
こういう、各自の視点から一つの物語を進めていく形式は、読み終わったときになんか虚しくて好きじゃなかったんですが、これは違う!
愉快でちょっぴり悲しくて、秀逸。
ぜひぜひ読んでみてください!
映画版も見てみたいな☆

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空中庭園

2021/10/16 09:29

かくしごとのないはずの京橋家はかくしごとだらけ。 救いようのない現実こそ、家族が生き抜く証。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る

「あたしはラブホテルで仕込まれた子どもであるらしい。どのラブホテルかも知った。高速道路のインター近くに林立するなかの一軒で、ホテル野猿(のざる)という」

高1の長女マナの独白から、物語は始まる。

「何事もつつみかくさない」という、郊外の団地に暮らす京橋家のモットー。

だが、本当にそうなのか。

父の貴史は浮気をしている。妻の理恵子がマナを身ごもった時から。

最近では、20代の愛人までいる。

その愛人三奈は、長男コウの家庭教師として京橋家にやってくる。

母の絵里子は、彼女の母への反発からこの家庭をスタートさせた。

「うち、逆オートロックだからなあ」とコウは三奈に呟く。

「外の人、わりと自由に招き入れるんだけど、家のなかにもう一個見えない扉があってさ。こっちの扉は、絶対開けないっていうか。暗証番号も教えないし、表玄関は広く開いているんだって宣伝して、オートロックのほうを隠しているんだよね。そんな感じ」

その三奈にも、逆オートロックのように誰にも明かしたくない家族との歴史がある。

建前とは裏腹に救いようがないような設定の中でも、隠しきれない家族の空間があり、物語がある。

人生100年の時代とはいえ、家族と同じ時間を過ごすことが出来るのはホンのわずか。

何気ない日常こそ。
そして、救いようのない現実こそ、家族が共有して過ごしていく証。

過去を懐かしむのも良し。
未来に投資するのも当然。

でも、何があっても、現在を懸命に生き抜くことこそ素晴らしいのだと。

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