電子書籍
わが殿
著者 畠中恵
『しゃばけ』『まんまこと』の著者が描く、幕末痛快小説!
幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐなか、大野藩も例外ではなかった。
才気煥発な藩主・土井利忠に借財の返済という大役に任命されたのは、
僅か八十石の家の長男・内山七郎右衛門。並々だと思っていた己の毎日が、
突然動き始めた!? 惚れ込んだ”わが殿”に時に反発しながら、
藩の再生に奔走するが――。著者初の痛快歴史小説。
※この電子書籍は2019年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
わが殿 上
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紙の本わが殿 上
2023/06/08 22:58
実話
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投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
ローカル紙福井新聞掲載の連載小説。
ということで、地元の名士、内山七郎右衛門が主人公。
土井利忠公も実在の人物。
あまりに都合よく話が進むので、フィクションかと思ったら、ほぼ実話を元にしている。
伏線ぽいのが回収されず、うやむやになっているのも史実だからか。
最近よくある、大名が借金抱えて困った困った、さあどうする、という話です。
こういう仕事ができる人にばかり、どんどん負担がかかっていくというのは、現代も同じ。
帯に「著者、初めての痛快歴史小説」とあるが、今までの著者の作品は歴史小説ではなかったの?と思ったら、こういう史実に基づいたものを歴史小説といい、「しゃばけ」のような、舞台だけ江戸時代で内容はフィクションな作品は時代小説というそうな。
紙の本わが殿 下
2023/02/26 23:01
明治維新を迎える武士
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は史実に沿った作品だったのです。本当に存在した大野藩の本当に存在した藩主 土井利忠と、その殿を愛し畏怖し尽くしてきた内山七朗右衛門藩士の話。金欠の藩を救い、未来の日本を見据えた商売や武器、医学を藩として育て、そして明治維新と共に消えていく武家政権の中、商売の大野藩として生き残っていく姿を描く。殿を信じて、恐れて、人として尊敬して、殿の希望を叶える事で自分が成長する七朗右衛門は殿愛に包まれて人生を終える。男と男の熱くて悲しい情の物語でした。現代ならば、自分を犠牲にするばかりで、確たる言葉の遣り取りも無いまま、信じ続ける主従関係なんて、きっと有り得ないだろうな
紙の本わが殿 下
2020/09/14 14:03
金は天下のまわりもの
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
肝が据わったかと思えば襲撃に怯える七郎右衛門。つくづくただできる男ではなく人間らしいなあと思う。
金策に来た若い侍に便宜を図りつつ金策の妙を教えたり、自分を襲いに来た連中まで働き口を世話したり。
彼の八面六臂の活躍で大野藩に金が回り始める様は痛快の域。
それでも時代の波の中、わが殿を大藩の主にする彼の願いは敵わなかった。
それでも彼が作りあげたものは主家と藩士たちを守る事になったのだから。
胸を張って殿と弟に会いに行った事だろう。
たぶん、それだけでいいのだ。
紙の本わが殿 下
2020/01/25 23:42
借金返済後
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投稿者:kurage - この投稿者のレビュー一覧を見る
莫大な借金を返済して、それで終わりじゃなくて、そこから次々と新しい事業を始めて、また資金繰りに奔走して…と、エンドレスでほんと大変そうでしたが、最後まで面白かったです。
公との最後のやり取りはしんみりしました。
紙の本わが殿 上
2020/01/21 23:44
借金返済奮闘記
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投稿者:kurage - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代の地方の藩が、借金返済に奮闘する話です。
主人公はさほど身分の高い武士ではないんですけど、ちょっとした問答(?)の答えで見込まれて、あれよあれよと藩の借金返済のために東奔西走するはめになって、時には嫌がらせを受けたり命の危険に陥ったりもしますが、基本金勘定話です。
ちょっと目途が見えてきたかな?と思ったところにまた新たにお金を使う話が出てきて…と、読む分には面白いのですが、本当に主人公が大変そうです!
紙の本わが殿 下
2020/01/18 02:56
面白い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻から引き続き…すぐに読み終えてしまいました。
商人武士の本領発揮というか、才能を爆発させます。
知らぬ所で、あれやこれやと勝手に新事業を立ち上げられ、怒りながらもしっかりお金を用立ててくれる主人公はすごいです。
殿とのやりとりは相変わらず面白いです。
途中、殿がなかなか出てこない部分もありやきもきしてしまいましたが。
最後の方は、涙まで出てきてしまいました。
面白かったです。
紙の本わが殿 上
2020/01/18 02:45
面白い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「わが殿」という題名と表紙カバーが気になり、購入しました。
結果、面白かったです。
主人公と殿のやり取りのシーンが特に。
最初は情けない感じの主人公が(それがまた良かったのですが)、借金返しの荒波に揉まれてゆくなかで、
商人にも負けぬしたたかな武士となっていきます。
殿を始め、兄弟など、周りの人物がまた面白くて良いです。
紙の本わが殿 上
2023/01/31 06:46
幕末の黒字経営藩
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代末期の越前大野藩での物語、若くして藩主に就いた土井利忠とその股肱之臣となる主人公とが、多くの借財に苦しむ藩の運営を立て直していく。藩主は革新的で古きものを新しい仕組みに組み替えようとするが、それには当然のように金がかかる。その金を工面しなくてはならぬのが、主人公であった。理財に詳しい武士は、蔑む対象になりがちだが、それを已む得ず受け入れる主人公の気持ちに寄り添いながら、物語を読み進めると、現実の様々な想いがともに浮かび、なぜかそれが少しづつ晴れていく。後半の展開が楽しみ。
紙の本わが殿 下
2023/07/28 22:15
脱 軍事政権
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投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
侍が支配していた時代は、様は軍事政権だったわけで、そんな中、経済で勝ち組になった、兵隊さんより、商人の方が強いでっせ、という話。
金を稼ぐやつがえらい、出世するというのは、一つ間違えれば、ビッ○モー○ーなんですが。
幕末のの混乱の波にもうまく乗って稼ぎまくっているけれど、ある意味商人の稼ぎを役所がかっさらっているようなモンだね。
物価の上昇以上に、物が売れて地元が潤うなんて、経済のお手本。
暴力じゃ利益は生まれない。
紙の本わが殿 上
2023/02/25 18:24
面白い
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投稿者:ミワ@東京 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上、下巻一緒に購入しました。正解でした。一気に読めました。
紙の本わが殿 下
2023/01/31 06:45
江戸後期大野藩での出来事
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
藩主土井利忠に「打ち出の小槌」と言われ何かと重宝され金策の無理難題を負わされる主人公の活躍は、幕末において藩の黒字経営に貢献する。藩内では、武士らしからぬ商売への関与に反発を覚える勢力が出現するが、以前からの慣習を捨てられない人々なのだろう。何事も変化がないことを良いことだと考えてりうと、急激な時代の変化に取り残されてしまうのは、いつの世もだと思う。幕末の知らなかった地方の歴史を刻み込むことが出来た。
紙の本わが殿 上
2020/07/19 13:54
返済はつらいよ
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
莫大な借金の返済に挑む君臣の物語。
恨まれて出襲撃された重助の死に際の見事さが印象に残った。
老害武士に引きずられて破滅した一家にはちょっと同情。
その後の幸せを願って我が子を手放したお千さん…
様々な人間模様がちりばめられた作品。
下巻が楽しみ。
紙の本わが殿 上
2023/02/26 16:14
藩の金策
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前 映画にもなった貧乏藩の江戸幕府への金策話の似た物語かと思いつつ購入した。似ている。確かに似てはいるけれど、御先祖達の紆余曲折が少しは分かるようで楽しみながら読み進める。未来の藩の姿や未来の日本国の在り方を無意識に心に描きながら、藩の改革を命令していく殿。その殿の指令を現実化していく藩士達。いつの時代も、先立つものはお金だとため息ばかり付きながら読んでいます
電子書籍わが殿 下
2024/03/11 23:32
うまく行き過ぎ
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
実在の人物がでてきますが、本当に、こんな展開になったのかなぁ、うまく行き過ぎた感じがしますけど。実は、下巻から読み、次に、上巻を読んたので、お話の展開は知りながら、上巻よみました。下巻は、3回目の読了
電子書籍わが殿 上
2024/03/11 23:28
実在
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんでも、この若者内山七郎右衛門は、実在の人物らしいです。このお話は、ローカル新聞での連載で、だから、地方が舞台らしいですが。お話は、苦難に立ち向かうという展開ですが、なんだか、みんなうまく解決してて。