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同期
著者 今野 敏
「教えてくれ。おまえはいったい何者なんだ」警視庁捜査一課の宇田川は現場で発砲されるが、突然現れた公安所属の同期の蘇我に救われる。数日後、蘇我は懲戒免職となり消息不明に。宇田川は真相を探るが、調べるにつれ謎は深まる。“同期”は一体何者なのか? 組織の壁に抗い、友を救おうとする刑事の闘いの行方は!? 今野敏警察小説の最高峰がここにある!(講談社文庫)
同期
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紙の本変幻
2019/12/09 10:21
前作を読んでいなくても楽しめる
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
『同期』シリーズの3作目。
2作目の『欠落』に続いて読んだので、面白さは倍増。
しかし、今野敏のシリーズはどれもそうだが、
前作を読んでいなくても楽しめるように書いてある。
でも、続きで読むと、もっと面白い。
大石は、仕事柄とは言え、毎度心配かけよるなあ。
蘇我は蘇我でマイペースやし。
宇田川がそんなふたりに振り回される。
このパターン、3作で終わらずに続けてもいいと思うけどなあ。
この作品には、臨海署の設楽が出てくる。
本人はちらっとだけど、存在感を放つ。
そして設楽に心酔する若手刑事が、設楽らしさをふりまく。
もうこうなったら、次は安積達を出したらいいね。
紙の本欠落
2019/12/09 10:13
要するに、面白い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
『同期』の第2作。「ボン」こと宇田川刑事と先輩植松のいいコンビ、
植松と同期の土岐の信頼関係、
宇田川と同期の蘇我と大石の強い結びつき、
所轄のベテラン佐倉と宇田川との関係性。
人間関係が面白いのが今野敏の面白さ。
事件やしかけやトリックや、そんなものばかりではない面白さである。
つまり要するに、面白いのである。
紙の本同期
2019/06/16 15:12
旅のお供は今野敏
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱり今野敏の警察小説は面白い。
全然知らないシリーズだけど、捜査一課の田端課長は出てくるし。
主人公の同期関係よりも、おっちゃんたちの同期関係の方が面白く感じた。
話がどんどん大きくなるので、ご都合主義と言われるだろうけど、面白いからいいや。
それにしても、これを映像化すると、難しいのはキャスティング。
あの人物とあの人物は、最初は脇役だけど実は大物という設定だから、どういう俳優をあてるのかが微妙だ。
旅先のホテルで読了。
移動時間やホテルでの無聊に今野敏はピッタリである。
紙の本同期
2012/09/08 23:10
シリーズ化? 腕の見せどころ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今野敏お得意の警察小説である。このシリーズはその中でも同期で警察に入った仲間同士の結びつきに焦点を当てたものらしい。シリーズとはいうものの、まだこれ一篇しか発表されていない。しかし、シリーズモノにすべく次の作品が用意されているようだ。
警察小説を書かせるとリアルな設定が信条の今野である。ところが、そうでないものもあり、リアル性がないものは、質も外れているといっても良い。このストーリーもその境界線上をさまよっている感がある。
どこの会社でも同期入社は社内外の情報交換などの人的ネットワークとして強固なものがある。ここから外れると、様々な情報が飛び交う社内の事情からは取り残されてしまうのが普通であろう。同期といっても人間の集団なので個々の付き合いは別である。本書では警視庁に同期で入庁した2人の結びつきを描いたものである。
主人公は捜査一課の刑事であるが、主人公の同期は公安部所属である。一般には知られていないが、公安部は所謂治安維持の情報を握っている。つまり、インテリジェンスのコミュニティに組み込まれている。国家には米国のCIA作戦部のように、インテリジェンスの実働部隊がない。それを肩代わりしているのが警視庁公安部だという。こういうことは書中に説明として書かれている。
公安部は説明の通り特異な存在であるが、その特異性があまりにも露骨な形である日突然飛び出してきた。うろたえる主人公。捜査はそれとの拘りが見えてくる。同期の仲間を救うチャンスである。リアル性に欠けるのはこの前後の成り行きである。本当にこういうことがあるのだろうかと読者は疑いを持つ。実際には有り得ないと思うのである。
これ以降から終結部まではさすがに今野の筆は冴えている。読ませる。楽しませる。シリーズなら次も読んでみようという気になる。しかし、同期など数名から数十名しかいないはずだから、どこまで続くシリーズなのかは分からない。しかも、そうそう有り得ない話を披露するわけにもいかないであろう。さて、今野の腕に見せどころではないだろうか?
紙の本欠落
2016/01/22 14:52
欠落
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
同期シリーズの続編ですね。一気に読ませてもらいました。展開はさすがです。同期が二人から三人となり個々の活躍が見事です。ますます第3作が非常に楽しみです。
紙の本同期
2023/11/10 20:45
ネタバレあり
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投稿者:うさぎのみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンソロで今野敏さんの話を読んで興味を持ちこちらを手に取りました。
主人公のボンこと宇田川が同期の蘇我に朝の挨拶を済ませた後、殺人事件が起こり、蘇我が警察を退職して被疑者となり行方不明になるところから始まります。次々と話は進みどうなるんだろうという展開が続き、ページをめくる手が止まりませんでした。
ちょっとご都合主義の展開になり、ん?と思う事もありますがそのおかげで話は進み蘇我がある事柄にかかわっていることが分かります。
正直言うと、先輩刑事二人はとても魅力的ですが宇田川と蘇我はあまり魅力を感じませんでした。二人がそんなに同期という関係性で結ばれているようには感じなかったからです。あと、警察学校で何年も一緒で同期だったのに全然蘇我の家族や過去をまったく知らないっていうのもちょっと無理があるかな。
電子書籍欠落
2022/06/08 08:24
同期っていいな第二弾
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
得体のしれない相手と戦う主人公なのですが、どんどん話が大きく複雑になっていってしまいます。この人たちみたいな警察官ばかりだと安心して暮らせそうです。
電子書籍同期
2022/06/02 13:38
同期っていいな
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
期待を裏切らない警察小説です。警察でも警察でなくても、同期っていいなと思いました。
また、よくテレビドラマで「〇〇警部」などと呼んでいるが階級で呼ぶことはないとあって、やっぱりな思いました。
紙の本同期
2021/01/31 10:54
普通の会社では
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投稿者:吉村ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察組織とは普通の会社との同期とはまた違った
関係にあるのだろう。ライバル感むき出し、または仲良しクラブの
ようになるケースも。
その中で、このシリーズの同期は
すがすがしい。
つかず離れずの関係が望ましいのだろう。
紙の本変幻
2020/02/12 08:58
変幻
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
同期シリーズ完結編とは本当ですか。設定が実にユニークでした。宇田川の成長をベースに蘇我の怪しげな動きそして紅一点大石は潜入捜査これが密接に絡んで最後は同期の団結、さわやかそのものです。相良警部補が面白いです。
電子書籍欠落
2019/02/01 23:09
安定の面白さ
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『欠落』は『同期』の続編で、刑事・宇田川と、その同期で公安を表向き懲戒免職になり裏で潜入捜査をしているらしい蘇我に加えて、今回はもう一人の仲がのよかった同期の大石陽子が特殊犯捜査係に異動してきます。その彼女が立てこもり事件の身代わり人質として犯人に連れ去られ、気が気でない中、殺人・遺体遺棄事件があって宇田川も捜査本部に詰めることになります。実はどっちも公安マターだったというオチですが、今野敏の警察小説ならではのエンターテインメントが楽しめます。安定の面白さ。
電子書籍同期
2019/01/07 11:21
ちょっとスパイ小説みたい
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
組織の壁に抗い、真相を究明し、友を救おうとする刑事の闘いを描いたストーリー。公安部の特殊性に関する描写やCIAとのかかわりなど、ちょっとスパイ小説みたいな要素があり、純粋な警察小説とは一味違った面白さがあります。
また、最初どちらかというと事なかれ主義の宇田川が先輩刑事からいろいろ学び、本気を出して捜査し、同期を救い、刑事としての自覚を新たにする成長物語としての側面もあり、ドラマ性・エンタメ性が高く、ストーリー展開のテンポがよく、あっという間に読破できました。
紙の本欠落
2015/12/12 16:19
シリーズものに外れなし
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:転勤族9 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズものには外れがない。一気に読める。少しこれはなあと言う場面、ストーリーもあったが面白く読める。
紙の本同期
2012/09/05 16:19
同期
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:seiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の宇田川ばかりがかっこよすぎる。もう少し蘇我のこともふれてほしい。
紙の本欠落
2023/11/19 15:13
ネタバレあります!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うさぎのみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。主人公の宇田川の同期の女性刑事大石、立てこもり事件の身代わりとなりそのまま犯人に連れ去られて行方不明になります。前回の蘇我同様、同期が行方不明となり捜査中も心ここにあらずな宇田川、それを窘める癖のある所轄の嫌味な先輩刑事。実はそこに国家や公安が絡んでいて事件は複雑に…というあらすじですが。表も裏も警察に囲まれていたのにさっさと逃げれる立てこもり?と疑問に思いますが、まあそこはお話の都合上そうでないといけなかったようで。裏では某国の情報局が絡んできて、凄腕の暗殺者まで解き放たれる状態に。最後に旅館での立ち回りとなりますが刑事六人と公安と暗殺者三人で誰も死なずケガもせずでちょっと拍子抜けでした。誰も死なない傷付かないから安心して読めるのかな。