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  • 販売開始日: 2011/06/03
  • 出版社: 新潮社
  • ISBN:978-4-10-115735-1
一般書

剣客商売五 白い鬼

著者 池波正太郎 (著)

秋山小兵衛の若き日の愛弟子が斬り殺された事件と、江戸市中の三か所で女が殺され、陰所と左の乳房が抉られていた事件。二つの事件の接点に浮かび上がった異常な殺人鬼の正体を、復讐...

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剣客商売五 白い鬼

税込 616 5pt

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商品説明

秋山小兵衛の若き日の愛弟子が斬り殺された事件と、江戸市中の三か所で女が殺され、陰所と左の乳房が抉られていた事件。二つの事件の接点に浮かび上がった異常な殺人鬼の正体を、復讐の念に燃えた小兵衛が追う「白い鬼」。試合に負けたらその相手の嫁になるという佐々木三冬の話にうろたえる大治郎を描く「三冬の縁談」。もう一人の女剣士「手裏剣お秀」の登場など、シリーズ第5作。

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みんなのレビュー39件

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評価内訳

まだ引っぱる饅頭の話

2011/12/16 16:06

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:saihikarunogo - この投稿者のレビュー一覧を見る

前の『剣客商売』第四巻『天魔』の後半の『鰻坊主』『老僧狂乱』から、まだしつこく、例の「饅頭」の話を引っ張っている。それに同じく第四巻『天魔』の『約束金二十両』のきつい突っ込み「秋山うじの孫女でござるか?」より少し婉曲な「先生御息女であられますか?」という突っ込みもある。しかし、この第五巻第一話の表題作『白い鬼』は、恐ろしく、そして、哀しい話でもある。

小兵衛の往年の弟子の愛すべき人柄が生き生きと描かれた後で、彼が死んでしまうのも哀しいが、その人を殺した憎むべき「白い鬼」が捕えられ獣のように泣き叫ぶ姿もまた、哀しい。美しい男が「白い鬼」になったについてはそれなりの、「かわいそうな生い立ち」もあるのだが、それにしても、許すべからざる残酷な所業を重ねるのを止めるためには、断固として一刻の猶予もなく、彼の息の根を止めねばならなかった。

>「小僧。逃(のが)さぬぞ」

小兵衛の「手段(てだて)をえらばぬ」闘いぶりが、意表を突き、かつ、鮮やかである。前の第四巻の表題作『天魔』では、大治郎が、相手の虚を突く戦法で勝った。小兵衛も同じやり方で闘おうと思っていたと言う。小兵衛にしろ大治郎にしろ、ただ単に鍛え抜いた強さばかりでなく、相手が魔か妖か怪かというような場合、地球上の物理の法則には従っているが剣法の常識を超えた方法で勝つところがすばらしい。

第二話『西村屋お小夜』は、『剣客商売』第三巻の表題作『陽炎の男』以来、久しぶりに、三冬の住む根岸の寮への曲者闖入である。前のときは、小兵衛に手紙を出したのに大治郎が駆けつけて来たことに不満を覚えた三冬であったが、今回は、自分から大治郎を頼って行っている。

吉川英治の『宮本武蔵』でも、武蔵に向かって、あなたともあろうおかたがなんというはしたないまねを、とかなんとか言って逃げたお通が、こわければもっと遠くへ逃げればいいのに、もどってきてようすを見ている場面があったが、今回、三冬も、似たような経験をする。といっても大治郎に襲われたのではなくて、顔見知りの男女の密会の現場を見てしまっただけである。それで夜も眠れなくなってしまった三冬。なぜ、みだらだ、いやらしい、と思うことを、大治郎に結び付けて、あの方もどこぞのひととめおとになればあんなことを……と想像するか? 前の『陽炎の男』では自分が何やら大治郎としている夢を見ていなかったか?

が、一転、事件が起こると、果断に曲者を撃退する。強い三冬、かっこいい!

それで大治郎がまた、三冬の声や目つきがこれまでと違って来ているので、どぎまぎしてしまう。おもしろい。

まるで鬼平犯科帳のような事件の顛末だったが、西村屋のお小夜さんはかわいそうだった。なんて運の悪い人だ。

そして、とどめが、「存じませぬ、存じませぬ」と、若衆髷が崩れそうなほど首を振り、逃げ出す三冬と、なかなか気づかなかったけど、やっとわかって、粂太郎と一緒に居合をする大治郎だ。例の「饅頭」のときといい、二人でいろいろと「恥ずかしい」経験を重ねて、だんだん核心へ迫って行くようである。

池波正太郎の文章はユーモアとロマンスと緊迫感のかねあいが絶妙である。気持ちがいい。特に『剣客商売』は、『鬼平犯科帳』や『仕掛け人梅安』に比べても、明るい。悲惨な話も結構あるのに、救われる感じがする。

三冬の恋人が小兵衛から大治郎へとすっかり変わったこの頃、小兵衛の前に、三冬ほど女らしくもなければ美しくもない、しかし、負けず劣らず強く魅力的な女性、杉原秀が登場する。『手裏剣お秀』で、彼女を小兵衛と結びつけるのが、深川の鰻売りの又六であるところもおもしろい。又六は、深川の金時婆さんという力持ちのお婆さんとも知り合いだった。

おはるが、三冬よりもお秀のほうがずっと好きだ、と言ったのは、たぶんに、三冬への嫉妬がある。しかし、それを抜きにしても、そういう好みというのはわかる気がする。

かなり以前に、第二次世界大戦前の日本の女性の権利拡張運動を紹介した文章を読んだとき、ある工場へ、ふたりの女性運動家が来たが、一方の女性はどちらかというと華やかで豊かな感じ、もう一方の女性は質実剛健な感じで、後者の方が好ましいと、工場で働く女性が感じた、という趣旨のくだりがあった。ふたりとも優れた業績を残しているが、そのときは、そうだったのだ。

小兵衛と三冬が知り合ったきっかけが、彼女を襲う計画を知って助けに行くことだったように、今回も、又六から、お秀を襲う計画があることを聞かされて、助けに行く。ところで、お秀の住居兼道場のある場所だが……、品川台町の雉の宮って、藤枝梅安の住んでいるところと同じじゃない? どうやら、神社の南側と西側、ぐらいの違いらしいが……。まあ、時代も異なっていて、この頃、梅安はまだ、仕掛け人にもなっていないし、江戸にもいない……はずだ。

杉原秀はおもに近所の百姓の息子たちに剣術を教えているが、手裏剣の名人でもある。そして何よりもその性格が潔く、剛直である。今は亡き父と共に苛烈な体験も経て来ている。たとえていえば、杉原秀は、白土三平の漫画に出て来る女忍者や女武道のようで、佐々木三冬は、手塚治虫の「リボンの騎士」のサファイヤのような感じがする(サファイヤは原作の漫画よりテレビで放映された動画のほうがりりしく、三冬は後者だと思う)。

『暗殺』は、大治郎が暗殺者を返り討ちにしたら、やっぱりそれも暗殺? 小兵衛が六尺ゆたかな釜本九十郎の頭上を越えるほど跳躍してやってのけたことは、これも暗殺? スリル満点で、しかも、またまた大治郎と三冬の仲が進展しそうな気配にうれしくなる。

『雨避け小兵衛』は、非常に悲しい話である。最後に、小兵衛にとってのおはるの存在のかけがえのなさがわかる。

『三冬の縁談』について。こんなの、あの第一巻第四話『井関道場四天王』のときみたいに、小兵衛が、三冬の弟子の土田政右衛門でござる、って言って出て行って、田沼屋敷だとばれちゃうから相手の屋敷で試合して、負かしちゃえばいいじゃん……というわけにはいかないのか? ま、結局……第一巻第一話『女武芸者』で相手が三冬にやろうとしたことと同じようなことをやってないか? まあ、性格に問題アリの相手の自業自得だから、いいけどね……。

なんといっても、大治郎が悩み苦しむ姿がいい。でも、小兵衛じゃなくて、大治郎に、あの性格に問題のある縁談相手をやっつけてほしかったな。それに、三冬と既成事実を作っちゃってもいいのに……!

『たのまれ男』は、大治郎の弟弟子で人のいい小針又八郎の危機を救う。彼にたのみごとをした、気の毒な女性も、そのたのみごとも、結局、救われずに終わるけれど……でも、一つの悪事が露顕して退治されるから、それだけでもいいのだろう。それに、大治郎は三冬にも手を借りており、お互いに相手を頼り合うようになっているのがわかって、めでたい。

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タイトルが良いですね

2024/04/28 16:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る

三冬と大治郎の恋も仕上げに入ってきました。本作でも小兵衛は仕掛けみたいなこともやっていましたね。田沼の殿も気づいていて惚けているんでしょうね。

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表題作と「暗殺」「雨避け小兵衛」「三冬の縁談」が特に素晴らしい。

2023/05/21 19:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る

ますます手練れてきた好篇の並んだ第5巻。いや、面白いことこの上なし。(一方で、「雨避け小兵衛」だが、262頁に「あっ・・・・・・秋山先生・・・・・・」の台詞があるので、「気もつかなんだろうよ・・・・・・」(264頁)とまでいえるか否かはやや疑問。また、311頁の「むろん、明後日にせまった佐々木三冬との試合など、眼中になかった。」は、「当人としては、明後日にせまった佐々木三冬との試合に向け、上々の肩ならしとなりそうな予感もあった。」とするのが、流れというか大久保の側の合理的意思解釈としてもよいかと。他方、師弟愛の悲劇を描いたラストの「たのまれ男」もまた、小説巧者ぶりが満タンの佳篇。)

「ああした化け物は、先(ま)ず、息の根を止めてしまうことが第一だ。・・・ わしはな、こういうときには手段(てだて)をえらばぬのさ」(78頁)
「これは、裸形の男女が千変万化の姿態を見せてからみ合っている春画二十余枚であった。杉浦丹後守が密かに収集した逸品揃いで、「拝領の鍔よりも、危絵(あぶなえ)を盗まれたほうが、丹後守にとっては痛かったのだろうよ」と、秋山小兵衛がいった」(234~5頁、このエロ旗本の設定は現代モノと通底していると感嘆)
「三冬は女武道としてなら相当なものだが、そこは何といっても女の体だけに、男の剣士が突き破る修行の壁の最後のところは、どうしても突き破れない。そこに、女の肉体の限度があるのだ」(300頁)
「小針又三郎の亡父・又右衛門は、生前、安土町・心斎橋筋のこぢんまりとした家に住み、好きな読書にふけって一生を終えたというのだから、なるほど食べるには困らなかったのであろう」(326頁)
「人間はね、衣食住とそれからセックスが順調に満たされたら文句ないですよ。これはもう人間の最大理想でね。ぜいたくということじゃなくて、貧乏でも。人間の生活なんて、もうそれに尽きる」(376~7頁、解説、『私の歳月』からの引用)

個々の各篇が描き出す世界の濃密さは、本作が、作者による人間の実相把握とストーリーテリングの巧みさに加え、主人公たちのキャラ立ちとネットワークの稠密さから、どの篇を読んでも長々編小説の一部を読んでいるかの如き立場に置かれる(気分にさせられる)からであろう。長く続く連作小説作品とは、そのような骨相を有しているものである。

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三冬浪漫〈恋〉

2003/06/22 02:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:流花 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人は、いつからそれを“恋”と認識するのだろうか。
 ある日、三冬は見てしまった。木立の中での男と女のおどろくべき姿態を。(汚らわしい…)と思いつつも、あの時のみだらな姿が、脳裡からはなれない。(大治郎どのも、妻となる女に、あのようなまねをなさるのか…?) 大冶郎と自分が、“男と女”であることを意識した瞬間、またそれは、“恋”というものが現実となって、一気に迫ってきた瞬間でもあっただろう。
恋する気持ちというものは、隠しきれないものである。その人の体から、そこはかとなく漂ってしまうのである。負傷した大治郎。「私が、若先生の看護を…」と言う粂太郎に、小兵衛は、「いや、今夜だけは、別の人に看護させてやれ…」と言う。「別の人…?」「それ、向こうからこちらへやって来る。…いさましい女武道の佐々木三冬というのがやって来るわえ」。小兵衛は、看破していたのだろうか。三冬が、“恋する女”であることを。
 そして、“恋する女”というものは、大胆である。相手も自分を好いているに違いないと、確信しているのだ。「私をうち負かすほどの男なれば、いつにても嫁ぐ」…こんな無鉄砲な条件に、名乗りをあげた男がいても、そんなの眼中にないのだ。眼中にあるのは、ただ一人…。「三冬どのを、あんな男の妻にさせるわけにいかない!」そう思いながら、はっと気付いた男。自分に、三冬への恋慕の情があることに気付いた男。“白馬に乗った王子様”は、必ず危機を救ってくれるのである。
 “恋”を認識し、たった一人のその“王子様”に向かって、ラストスパートをかける三冬。いや、三冬ばかりではない。本書『白い鬼』、最後の話「たのまれ男」のラストシーン、小兵衛のセリフ。「そういえば佐々木三冬…いや、お前の恋女の始末を、これから、どうつけるつもりかよ?」

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それにつけても三冬の可愛らしさよ

2011/08/25 16:07

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書の読み所は、表題作【白い鬼】
 透き通るほどに色白で眉は細く、高い鼻すじで切れ長の両眼、といった美貌剣客を描いた作品で、彼の恐ろしい所行と、心を曲げることとなった暗い過去が明らかにされる。
 物語は『白い鬼』の正体をあばくことに筆が割かれ、白い鬼との対決はほんの少し。白い鬼の歪んだ心の内とその誘因を精妙に描きながらも、そこに哀れみを持つことなく、非道の悪事は処分されてしかるべき、という姿勢は気持ちがよい。
 反対に、不良浪人相手に金を騙し取る『騙り坊主』のような者には、鷹揚な態度を示しているように(【鰻坊主】剣客商売〈4〉天魔より)、剣客商売が単純に白黒をつける堅苦しい世界でないことも心地よい。

 ところで、剣客商売の楽しみの一つと言えば、女武芸者・佐々木三冬の存在。
 彼女の登場があれば、ハッとして嬉しくなるし、姿が見えないと、なんとなく物足りない。
 それは単に、彼女の美しくも颯爽としている姿が魅力であるばかりでなく、男女の関係に一種の嫌悪感を抱きつつ、秋山大治郎を慕う心に戸惑いつつも押さえきれない、頭と心の矛盾に悩む、彼女の初々しさが魅力なのである。

 本書でも、そんな佐々木三冬の魅力が満ち溢れている。
 男女の情事に嫌悪感を持つ彼女が、木立の中で事を交わす男女を見かけることから事件が明らかになる【西村屋お小夜】
 縁談が持ち上がって、例のごとく自分より強い男であるか確かめるために、試合をすることになる【三冬の縁談】
 男女の情事を見たと言えず、赤くなる三冬が可愛らしく、なぜか秋山大治郎に縁談と試合の報告をし、「ぜったい勝ちます」と宣言する彼女も可愛らしい。この妙にもどかしくもある描写が非常に上手く、男心をそそるのだ。

【収録作品】
 白い鬼、西村屋お小夜、手裏剣お秀、暗殺、雨避け小兵衛、三冬の縁談、たのまれ男。

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今回は、異例剣技の[1]白い鬼と、三冬が変わった[2]西村屋お小夜の二話が気に入りました。

2017/12/11 11:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

今回は、異例剣技の[1]白い鬼と、三冬が色気づいてしまった[2]西村屋お小夜の二話が気に入りました。はっきり大治郎を対象として燃え上がった三冬の恋心と、大治郎の三冬への恋心とが噛みあった[6]三冬の縁談と続くと、さて次回はいよいよと期待して当然でしょうね。小兵衛もそろそろ引退時だし、大治郎×三冬の組み合わせの行方は。。。。

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2006/03/23 08:57

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2007/02/25 15:06

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2011/01/26 23:21

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