プリズンホテル 4 春
著者 浅田次郎 (著)
幸之介の義母・富江は心の底から喜んでいた。息子が文壇最高の賞「日本文芸大賞」の候補になったのだ。これでもう思い残すこともないとまで思っていた。息子を気遣ってか富江は忽然と...
プリズンホテル 4 春
商品説明
幸之介の義母・富江は心の底から喜んでいた。息子が文壇最高の賞「日本文芸大賞」の候補になったのだ。これでもう思い残すこともないとまで思っていた。息子を気遣ってか富江は忽然と姿を消してしまった。幸之介が賞の発表を待つのはご存知プリズンホテル。特別な日にもかかわらず、この夜も因縁つきの人びとが泊り込む。懲役五十二年の老博徒から、演劇母娘など、またしても起こる珍騒動。物語は笑って泣ける大団円へ。
著者紹介
浅田次郎 (著)
- 略歴
- 1951年東京生まれ。日本ペンクラブ会長。95年「地下鉄に乗って」で吉川英治文学新人賞、97年「鉄道員」で直木賞、2000年「壬生義士伝」で柴田錬三郎賞を受賞。
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面白いょ。
2015/08/26 16:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かおり - この投稿者のレビュー一覧を見る
浅田次郎さんのプリズンホテル笑いあり涙ありで、とても面白いので大好きです。全部で4巻なんですけど、1巻~4巻ではなく、春夏秋冬で4巻なところがまた面白いところです。是非、一度読んでみて下さいね~。
あっけない終わりかた
2021/02/23 15:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を整理していたら冬と春が出てきたので読んだ。夏から始まるはずなので,夏と秋も探したのだが,みつからなかったので仕方なく冬から始めた。そして最終巻,春。楽しい。著者にはこういうのをまた書いて欲しい。ペンクラブの会長になって政治的発言などしなくてよいから,是非エンターテイメントを提供して欲しい。そのほうが立派な業績だ。
とてもわかりやすい大団円で,みんな幸せになるおとぎ話のような小説だ。近年こういう素朴な作品が減っていてさみしい。辛い世の中だからこそ,一瞬でも不幸を忘れさせてくれる物語が必要なのだ。
「大名倒産」はちょっと近かったけど,時代物でなく,同時代を舞台にした作品が読みたい。是非続編をお願いします。
「きんぴか」も探してみよう。
最終巻
2016/09/23 18:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏から始まったシリーズ最終巻です。
浪花節的「泣かせ」が、嫌いな自分ですが、この作品、「泣かせ」がかなり濃い目なのに、いろんな泣かせが、突き抜けていて、反対に、楽しく笑いながら最後まで読めました。
誰にでも…
2001/12/01 19:19
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投稿者:とことこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
春夏秋冬のプリズンホテルを読み終えて、痛烈に感じるのは、登場人物の全員がこの世に本当にいたらなと感じるくらいの“イイ男、イイ女”ということ。それと同時にすぐ近くに存在しているのに気づかないような、そんな身近に感じる人物ばかりなのです。
大切な人を失った悲しみ、生きる目標を探せないもどかしさ、周囲とのギャップ、埋められないすれちがい、理解してもらえない切なさ…誰にでも感じたことのある思いなのでは?
登場人物に自分を、しかもよりリアリティを持って、重ねることができるんです。うそみたいに…。
ちょっと、自分が煮詰まってしまった時、是非、読みたい一冊です。
時代錯誤的ハチャメチャさが楽しいちょっとヤバイ、ユーモア群像劇。
2023/03/28 21:14
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代錯誤的ハチャメチャさが楽しいちょっとヤバイ、ユーモア群像劇。一般社会からかなりずれた登場人物たちの波長のずれたドタバタユーモア群像劇が魅力。そこに、台風の目のような危険で憎まれ役的存在の主役が絡んでくることで、更に話はややこしくなる。楽しんでる所に突然、不機嫌を投げ込まれた感じで読んでてムズムズしてくる。このギャップが私的には嫌だった。しかし、この問題も含めて奇麗にまとめ上げられているので良しとしとこう。全4巻を通じての評価もこの最終の〆でかなり良い方向に変化したです。まあ、都合よく大団円ということでここは納めておきましょう。
圧巻の最終巻
2021/11/28 16:09
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投稿者:dsukesan - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は、いい話だったなあ。
しみじみと、そう思わせてくれる。これ迄通りのドタバタなのだが、何処かに哀愁と懐かしさを覚える静けさの中で物語が進む。
ラスト、残りの紙幅でどう納得のいく終わり方をするのかと、ややハラハラしながら読んでいたが、物語のクライマックスは、突如、鋭い鋭角でもたらされた。素晴らしい大団円。非常に納得のゆく、美しい終わり方であった。
主人公がずっと抱えていた毒。語れなかった、自認すら出来なかった感情。それらに気づき、吐露できたことで、生まれ変わっていく。
大いなる再生と救済の物語。
生き生きしたキャラが際立つ完結編
2021/06/05 07:48
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすがの完結編。終盤はみんな丸く収まってハッピー尽くしというところ。出てくるキャラの一人ひとりが生き生きしていて、まるで実在してそう。こんなホテルを訪れてみたいし、梶板長の料理も食べてみたい!4巻読めて幸せでした。
浅田節炸裂
2020/03/15 13:02
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
プリズンホテルシリーズの4冊目、相変わらずの浅田節炸裂。
舞台を一か所にしばり、2泊3日程度の期間内に、複数のストーリーを語る、という手法は、シリーズに共通している。その点から見ると技巧を凝らした作品であるが、描かれている人情噺の数々がその技巧を感じさせない。
しかし、肝心の人情噺がどうにも合わない。特にメインテーマである継母との関係がしっくりこない。
浅田次郎のかるーい小説(完結編)
2015/09/08 13:58
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投稿者:tomo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヤクザが営業するプリズンホテルと、表向き小説家の顛末、完結編。
浅田次郎本人もあとがきで書いているとおり、他の作品を書きながら作った
ということもあってか、伏線が回収し切れていなかったり、
飛び飛びになっているところもあったりはするが、なかなか魅力的な
登場人物ばかりなので、思わず読み入ってしまう。