電子書籍
戸村飯店 青春100連発
著者 瀬尾まいこ
メニューはチャーハン、ラーメンに八宝菜。大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人息子は、要領も見た目もいいクールな兄・ヘイスケと、ボケがうまく単純な弟・コウスケ。兄弟とは...
戸村飯店 青春100連発
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戸村飯店青春100連発 (文春文庫)
商品説明
メニューはチャーハン、ラーメンに八宝菜。大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人息子は、要領も見た目もいいクールな兄・ヘイスケと、ボケがうまく単純な弟・コウスケ。兄弟とはうまくいかぬもの、弟が恋する同級生は兄に夢中だし、兄は長男のくせに店を継ぐ気配も見せないまま、東京の専門学校に進学してしまう。弟は、高校を卒業したら俺が店を継ぐと思っているが……大阪と東京で兄弟が自分をみつめ直す、温かな笑いに満ちた傑作青春小説。坪田譲治文学賞受賞作。
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紙の本
初めての瀬尾 まいこ作品
2012/02/04 07:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:胡柚子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀬尾 まいこさんの作品が面白いと、友人数人からすすめられていたのに、うっかりしていて、本書で初めて読みました。
戸村飯店という中華料理店の兄弟の物語。
性格のちがう兄と弟の、それぞれの成長が描かれています。
あまりに性格がちがうため、お互いにコンプレックスをもっている兄弟。それぞれの気持ちになって読める構成で、面白い小説を2冊読んだような気分になりました。
テンポのいい展開で、読後感も爽やか。元気がでる小説です。
できれば続編が読みたいなと思ってます。
これまで瀬尾まいこさんの作品を読んでなかったのを反省。ほかの作品もどんどん読みたいと思います。
紙の本
居場所を確かめる物語
2023/11/26 13:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪の中華料理屋に生まれた兄弟2人。
似てない二人のそれぞれの視点から物語が交互に語られる。
読むのは2度目だが年をとったからか、最初読んだ時よりじんと来た。
どちらかというと兄が主人公ですね。
兄は関西人なのに大阪のベタなノリに馴染めなくてずっと疎外感を感じてきたが、
実際に家を出て東京で一人暮らしをしてみたら、やっぱり故郷が恋しくなった。
言っちゃえばそういうベタなお話なんですが、兄が子ども時代に親父に認められたいと包丁の練習を頑張ったり、ギャグを覚えてお店の客に受けようと頑張ったりしているのを読んでるといい子だなぁと思う。
出てくる人も皆いい人で嫌な気持ちになる箇所がない。
古嶋くんとか北島くんとか。北島くんと弟のやり取りが好きです。
わりと感情がフラットだった兄がウルフルズの曲を聞いて
「ちきしょう、家に帰りたい。どんなに合わなくても、あの場所に帰りたい」
と思う箇所はちょっと泣いた。
弟から見た兄は「無責任」だったけれど、読み進むと真逆だった。
戸村飯店のお母さんと親父さんは兄が疎外感を感じている事も分かってたんだろうな、というのが行間から分かる。
読んでて実写化してほしいなーと思いました。
電子書籍
清々しい
2021/01/08 20:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始めてから、読み終わるまでずーっと爽やかで清々しい気持ちを持てた。お父さんもお母さんもお兄ちゃんも弟も、家族みんなが家族思いで、友達思い。こんな時期だからこそ、なんて事のない日常のなんて事ない会話ご楽しく感じた。最後は少し泣けた…。
紙の本
正反対だけど
2015/11/05 12:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
正反対だけどどちらも憎めない兄弟。笑わせてくれたり、ほろっとさせられたり、あたたかい気持ちで読むことができました。
紙の本
2人にエールを!
2012/11/02 00:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤエチン25 - この投稿者のレビュー一覧を見る
家を出たかった兄が家へ戻り、家にいるつもりの弟が家を出る...。結局逆転してしまった2人だけど、それぞれの未来を応援したくなる、できれば今後の展開も続編で読みたくなるようなお話でした。お兄ちゃんのトラウマわかるなぁ〜!
電子書籍
ふんわりほっこりした文体 雰囲気
2021/09/01 11:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者らしいふんわりほっこりした文体 雰囲気がとてもいい。舞台に珍しく大阪が登場する。やや強調され過ぎのきらいはあるが「そうそう大阪人ってこんな感じやな、なんでもない会話が漫才になっている。」と大阪在住時何度も感じたのを思い出した。大傑作の「そしてバトン..」と比較すると、ストーリー展開や登場人物の性格づくりがややテンプレすぎるかな。
紙の本
上白石萌音さんが推薦しているコメントあり、オトナ買いした中でも一番に読みたくなった。
2021/05/02 16:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオハシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀬尾まいこさんは、「そして、バトンは渡された」にて一発で引き込まれてしまって先日オトナ買いをしてみた著者。「そして、バトンは渡された」の解説の部分に上白石萌音さんが推薦しているコメントあり、オトナ買いした中でも一番に読みたくなった。
萌音さん、『読書家の知人から是非にと渡されたのが、「戸村飯店 青春100連発」だった。その日のうちに夢中で読み切り、明くる日には他の著書を探すべく最寄りの書店に走った。』『そして、わたしの「瀬尾まいこさん勝手に応援キャンペーン」は始まった。』とあったので、せっかくオトナ買いしたのなら、まずはこの本から読み始めよう(その後はまた改めて考えよう)と思って読むことにした。本日レビュのために改めて二回目を読み終えたのだが、読後感『家族に「ただいま」を言いたくなる。』まさに本の帯ってすごいなぁ、よく表しているなぁ、とも思いました。
ストーリーとしては、戸村飯店という大阪の中華料理屋で育ったヘイスケとコウスケの兄弟が高校生、高校を卒業してというまさに青春真っただ中を成長していくストーリーなのだが、こういう小説にはやはり自分を重ね合わせて読んで感情移入してしまっています。僕も姉がいて、二番目の子供ながら長男で、(一番目の行動を見て考えるもあり)家を継ぐ・継がない、そうしたことがあったり、認められたい、という話があったり、お前は人の想いを裏切れんやつや、というくだりがあったり、「お前そんなに、そやけど、そやけど、言う男ちゃうかったやん」「お前はいっちょやったろかってやつやろ」があったり、順番めちゃくちゃだけど、自分が中学の時にめっちゃがんばった大地讃頌の指揮の話(これはバトン渡されたでもあったが)があったり、とにかく自分として感情移入する話がたくさんで、『からだと心に沁み渡る瀬尾さんの言葉』という萌音さんのコメントすごく伝わってきた。
1章読んで2章読んで、あぁこれはよくある、二人のストーリー・視点がそれぞれ独立で動きながら、最後は交わっていく話だな、と思いながら、二人の成長・悩み・気づき合い・助けあい、が、心温まるストーリーだった。 また上記、自分のストーリーと当てはめて(「好きなことやれ!」と育ててくれた実家の両親に感謝しつつも)、少しでも「いっちょやったるか」となっていかなきゃいけないな、と自分に喝!を送りたくなってきました。
抜粋というか残したかったフレーズ
==========
P295 ウルフルズなんて今までちゃんと聞いたことがなかったのに、なるほどと思った。歌詞は関西弁なわけではない。でも、このまんまな歌。ストレートで何も手を加えてなさそうで、深くて熱い歌。心に率直に入ってくる歌。これは関西の人が作った歌だ。関西の人が歌う歌だ。そう思った。そして、それがわかったら苦しくなった。
どうしてたまたま聞こえてきた曲に、こんな気持ちにさせられなくちゃならないんだろう。ふと流れてきた歌声に、こんな風になってしまうのだろう。十九歳にして生まれて初めて抱いた感情。さっさと消してしまおうと思うのに、どんどんこみ上げてちっとも止まらない情けない気持ち。(中略)
認めたくないけど、どうしようもなかった。情けなくて格好悪いけど、仕方がなかった。
==========
紙の本
それぞれの立場・・・
2021/04/20 17:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:deka - この投稿者のレビュー一覧を見る
兄が家を離れたがっていて弟がその兄の様子の親の反応を見ながら過ごしていて。。。弟の気持ちがよくわかる!!と思いながらつい弟をひいき目にしながら読んでしまった。
兄は兄で色々背負いながらも最後は家・店に帰ってくる。。。ほのぼのしつつもこの日本の昔からの風習でかえられないものなのか~と残念にも思ったりしている。
紙の本
おもろい
2019/10/27 16:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀬尾さんの作品で、大阪が舞台だったり、大阪弁が出てくるのは珍しい気が。
戸村飯店の息子二人をめぐる1年間の物語。
おもしろくて一気読みでした。
紙の本
ないものねだり
2017/10/21 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
正反対の兄弟だけど、お互いにないものねだりをしているのかもと感じました。そして戸村飯店の料理がおいしそう!
紙の本
男兄弟ならでわ
2016/05/28 11:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽにょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
坪田譲治賞受賞作品。
読んでて爽快感があり、男兄弟の間にかならずある葛藤が非常にうまく書かれていた。
紙の本
青春ですね
2023/11/19 18:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:再び本の虜に - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めの部分は何となく読みづらい感じでしたが、兄と弟の話が交互に出てくるような書き方に慣れてからはすんなり頭に入ってきました。ラスト近くになって兄と弟の立ち位置が逆みたいな雰囲気になっていくところが興味深かったですね。