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電子書籍
星間商事株式会社社史編纂室
著者 三浦しをん
川田幸代29歳は社史編纂室勤務。姿が見えない幽霊部長、遅刻常習犯の本間課長、ダイナマイトボディの後輩みっこちゃん、「ヤリチン先輩」矢田がそのメンバー。ゆるゆるの職場でそれ...
星間商事株式会社社史編纂室
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星間商事株式会社社史編纂室 (ちくま文庫)
商品説明
川田幸代29歳は社史編纂室勤務。姿が見えない幽霊部長、遅刻常習犯の本間課長、ダイナマイトボディの後輩みっこちゃん、「ヤリチン先輩」矢田がそのメンバー。ゆるゆるの職場でそれなりに働き、幸代は仲間と趣味(同人誌製作・販売)に没頭するはずだった。しかし、彼らは社の秘密に気づいてしまった。仕事が風雲急を告げる一方、友情も恋愛も五里霧中に。決断の時が迫る。
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書店員レビュー
気軽に読めてかつ読後感がスッキリした小説
丸善 丸の内本店さん
もうすぐ年末年始休暇という方も多いかと思います。
ということで、今回はのんびりしたいときにぴったりの、気軽に読めてかつ読後感がスッキリした小説をご紹介いたします。
本作は、一見企業小説と見紛うタイトルですが、中身にお堅い要素はほぼありません。
とある中堅商社の社史編纂室に配属された面々が、自社の歴史をひも解く姿を中心に、彼らの日常を笑いあり涙ありで描きます。
特に私がオススメしたいのは、主人公の29歳独身女性のリアルな描写。
私事で恐縮ですが、著者の三浦しをん氏とは同じ大学の同じ学部出身で、同じく女子校出身ということで共通点が少なからずあり、著作を読むたびにきっと同じようなキャラクターの人間に囲まれて学生生活を送っていたに違いない、と勝手に親近感を覚えています。
本作も、女子校出身者が陥りがちな趣味を中心とした女性のコミュニティーや、年齢を重ねて人生のイベント(特に結婚)を迎えることでそのコミュニティーのバランスが少しずつ崩れていく姿を、恐らく実体験に基づいて描いていて、読みながら「あるある!」と頷いてしまうことしきりでした。
女子校に通っていた方はもちろんのこと、そうでない方には女子校出身者ってこういうかんじなのか、と秘密の花園を覗くような楽しさも味わえると思います。
タイトルの通り社史の編纂を軸にストーリーは進みますが、「女子校出身者あるある」としても楽しむつもりで読んでいただくのもオススメできる一冊です。
(評者:ハイブリッド総合書店honto ネットストア担当 AT)
紙の本
この世界、ものすごく好きです。
2023/02/08 13:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
『風が強く吹いている』は、私の中で別格中の別格ですが、それと僅差で気に入ったのが、この作品です。
書いたり編集したりというのが、私の日常と重なるからかもしれません。
ぐふふ…と思いっ切り笑いながら読める箇所も多々あり、大好きです。
紙の本
個性豊かな社史編纂室の中で、もっとも個性的で人間臭いのが主人公幸代ではないか。
2022/07/22 09:54
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
個性豊かな社史編纂室の中で、もっとも個性的で人間臭いのが主人公幸代ではないか。
幸代の折々の呟きがツボ過ぎてたまりません。
しをんワールド炸裂ですね。
紙の本
三浦しをんさん、こんな作品も出してたんだ!
2020/06/04 22:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな作家なんで全作品読んでいると思っていたら、こんな本だしてた?
慌てて読んで、物語はやはり三浦しをんワールドそのもの。読者を夢中にさせる仕掛けが満載でした。特に、同人誌のコミケの参加歴が半端なく長いオタク道まっしぐらの女子を主人公にすえ、地味な社史編纂室を舞台に、まったく地味でない冒険物語のような話が大展開。戦後の高度経済成長を支えたダークサイドな話を、作中小説も登場させつつロマンチックなテイストで探り当ててゆく。ああ、やはり面白かった。
紙の本
いろいろ考えさせられた
2018/05/31 19:20
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
『星間商事株式会社社史編纂室』は、三浦しをん作の小説。
同人誌にどっぷり浸かってるオタク女子や社史編纂室の個性的な(風変わりな)メンバーの物語なのですが、「書く」ということの力に思いをはせる小説でした。
文章を書き綴るという行為は、人間の尊厳に関わる行為なんですね。
そして、「書く」ことにはさまざまな内容があり、それぞれの楽しみ方があるということ。
また、書き手と読み手との関係についても考えさせられました。
紙の本
社史編纂と会社の歴史に隠された秘部をユニークなスタッフが解き明かす!
2017/01/19 08:52
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、三浦しをん氏の傑作です。筆者には『舟を編む』という大傑作がありますが、本書も社史を編むというよく似たテーマで物語が進みます。本書は、社史を編むうえで隠された会社の秘部が明らかになり、それをユニークなスタッフが解き明かしていくという面白いストーリーになっています。そして、最後には正規の社史と裏社史を編纂するという結末まで待っています。とても面白い作品です。
紙の本
三浦しをんにハズレなし
2019/08/05 20:20
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投稿者:テツ - この投稿者のレビュー一覧を見る
星間商事の社史編纂室で働く幸代。うだつの上がらない上司と同僚。趣味である同人誌作成がバレてしまい社内の仲間で同人誌を作ろうという流れから、会社の歴史の中に隠された澱みを見つけてしまう。物語としてのリアリティさは薄いのだけれど、仕事や恋や人間関係などのそうした周囲に散りばめられる人としての営みの香りの描き方が三浦しをんさんらしくて好きだなあと読んでいて思いました。自分自身の物語は少し進んでも共に戦った仲間と別れてしまうラストは卒業式のような寂しさがあるな。面白かったです。
電子書籍
楽しい日常
2017/12/17 15:38
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投稿者:ゆーたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
のんびりとした流れなのですが、
その中での悩みや葛藤があり
人生が流れていくのを楽しく読める作品でした
紙の本
一気に読めます
2014/05/24 18:16
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投稿者:とんきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半はゆっくりとしたテンポですが、後半はやや走りすぎ。
も少しじっくり展開してもよかったかも。
ちょっと物足りないかな
紙の本
小説の中の物語
2014/05/20 09:35
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投稿者:打亜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日常の平凡な出来事だけど、小説の中に出てくる物語は壮大です。
紙の本
三浦さんのシュミ炸裂
2017/08/06 21:41
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が腐女子(しかもそうとう偏った趣味の)で彼氏はダメ男としをん先生の好みがこれでもかと出てます。思いがけない方法で組織に立ち向かう様には脱帽。
紙の本
スターウォーズのパロディではない
2015/08/23 09:13
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投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔/む/か/し/遥/か/\銀\河\の\彼\方\で…星間のタイトルから最初に抱いたイメージはそうSFだった。落ち着いてよく見るとわからなくなったが読み始めてまさかやおい本、いや嘗て青春時代に打ち込んだ同人誌の話が出てくるとは思いもよらなかった。笑えたそしてなにもそんなに目くじら立てて隠蔽しなくても良い会社の過去の顛末に無駄にハラハラドキドキさせられた。物語の締めくくりで彼女の人生にはなんの答えも出てはいないが少なくとも大切な人たちとの関係は良好でめでたしと閉めてしまっても良いのかもしれない。
電子書籍
面白かったです。
2015/05/02 10:48
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投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のエッセーを読んだとき、その読書量とジャンルの幅広さにとても驚かされました。本の重みで床が抜けるのでは、という不安も無理からぬことだと感じたのを覚えています。この本は、そういう著者の物語に対する愛がたくさんつまっていると思いました。題名を見たときは想像もしていなかったお話です。でも、一気に引き込まれました。楽しめました。
紙の本
う~ん
2015/08/23 07:30
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投稿者:Neko - この投稿者のレビュー一覧を見る
三浦しをんさんの作品と言うことで
買ったのですが、
どうと言うことなく・・・ちょっとかなり
物足りない感が残った作品。
紙の本
羨ましい
2017/07/10 09:40
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投稿者:読書はじめました - この投稿者のレビュー一覧を見る
期待しすぎたせいか面白くなかった『舟を編む』とは、
また違った内容だろうと思い、読んでみた。
『舟を編む』よりはましだったが、ページがなかなか進まない。
一つの話の中に別の作品(同性愛、時代劇調、海賊)が
入っていたが、大筋に関連しているので気分転換にはならなかった。
ラストは次に繋げようという再スタートの気持ちが伝わらなかった。
最終的に一人残されても、上層部やOBを味方につけ定年まで
堂々とリストラの憂き目にあわず、自由気ままに、自分の時間が持て、
好きなように仕事や趣味ができるようになった主人公が羨ましいとしか思えなかった。
紙の本
読了
2020/06/13 12:57
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投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
三浦さんはBLが好きでとても詳しいということはエッセイや他の本で知っていたけど、実勢に物語の中に取り込んでしまうのはさすがだと思った。個性的な登場人物たちも素敵。社史編纂室のメンバーや主人公の彼はユニークだけど憎めないし最後には好きになってしまうような人たちだった。