国盗り物語(三)(新潮文庫)
著者 司馬遼太郎
美濃を征服した斎藤道三は義理の子義竜の反乱に倒れたが、自らの天下統一の夢を女婿織田信長に託していた。今川義元を奇襲して鋭鋒を示した信長は、義父道三の仇を打つべく、賢臣木下...
国盗り物語(三)(新潮文庫)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
美濃を征服した斎藤道三は義理の子義竜の反乱に倒れたが、自らの天下統一の夢を女婿織田信長に託していた。今川義元を奇襲して鋭鋒を示した信長は、義父道三の仇を打つべく、賢臣木下藤吉郎、竹中半兵衛の智略を得て美濃を攻略した。上洛を志す信長はさらに畿内制覇の準備工作を進めてゆく……。信長の革命的戦術と人間操縦、その強烈な野性を、智将明智光秀を配して描く怒濤編。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
信長は「麒麟」か
2020/07/23 15:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新潮文庫版で4冊となっている長編歴史小説の3巻め、この巻より「織田信長」編となり、これは「前編」である。
これまでの復習がてら書いておくと、この長編小説は美濃を制し「蝮」と怖れられて斎藤道三と彼の娘帰蝶(濃姫と呼ばれることも)が嫁いで婿となった織田信長、そして道三の妻小見の方の甥であった明智光秀、この三人の武将の生き様を描いている。
この巻の冒頭は、「おかしな若者だった」という一文で始まる。
これ、すなわち信長のことである。
信長のことは多くの人が知っている。若き頃、うつけ者と謗られて話は有名だ。
そんな若者に自分の娘を嫁がせた道三だが、その噂しか知らない。
道三と信長が相まみえることになった聖徳寺の会見。この一瞬で道三は信長の未来を予測したともいえる言葉を発する。
そんな道三だが、不義の子であった息子に討たれてなくなる。
亡くなる直前に京に残した本妻への伝達を頼んだ男、ここに明智光秀が登場する。
光秀から道三の死を伝え聞いた本妻は光秀の顔を見て「男とは難儀なもの」とつぶやく。
光秀もまた「天下とやらがほしいのであろう」と。
若い頃道三はこの本妻に「天下をとって戻ってくる」と夢を語っていた。
その夢は光秀にはまだまだ遠く、その後流浪の生活が続く。
光秀が願ったのは将軍足利義昭を擁護し、再び正統な足利幕府を起こすこと。
しかし、光秀の苦労もことごとく潰え、ついには信長を頼ることになる。
読む者を飽きさせないのは歴史の面白さでもあるが、司馬遼太郎の筆の冴えでもあるのは確かだ。
いよいよ光秀が何故信長を討つことになったか、その謎が解かれる。
天下人
2020/05/25 05:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
道三亡き後の後継者ともいえる織田信長を描く。破天荒ともいえる革命児の物語だ。明智光秀との対比も面白い。
国盗り物語第3巻改版
2002/05/31 12:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ユウキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
織田信長の前編です。
なかなかワクワクして読みました。
「人生五十年 化転のうちにくらぶれば 夢 幻のごとくなり」
ですね。
「デアルカ」が口癖だったところも信長らしいですね。言葉数少なく、合理的で、先進的・革命派のこの人は、本当にスゴイです。
だのに、この本では、明智光秀に大分スペースを取られていて、残念ですね。まじめのカタマリみたいな光秀の描写がたくさんありました。
もっと、信長について読みたい方は、この本はダメなのではないでしょうか?