商品説明
俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ!
極道と梨園。
生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、
芸の道に青春を捧げていく。
作家生活20周年記念作品として放つ渾身の大作。
(あらすじ)
1964年1月1日 長崎は料亭「花丸」
侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、
この国の宝となる役者は生まれた。
男の名は、立花喜久雄
極道の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、
喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。
舞台は長崎から大阪、そして、オリンピック後の東京へ。
日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。
血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。
舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、
その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?
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どっしりしてて、王道
2021/02/02 10:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hideton - この投稿者のレビュー一覧を見る
間違いない大作
ライバルがいて、一方がいいとき、もう一方が苦しい
2人の人生の対比も鮮やかだし、舞台が伝統芸能の世界
おもしろくできる材料をこんだけ揃えて、最後は吉田修一先生が調理してくれて、おいしくいただきました
歌舞伎の知識がゼロでも身体中がゾクゾクするように楽しめる。
2022/11/26 08:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
長崎の極道のひとり息子・立花喜久雄。
歌舞伎舞踊の名作を演じた新年会で、敵対する組の急襲を受け父は命を落とす。
喜久雄は大阪へ。
歌舞伎の世界へ身を投じる。
師匠の花井半次郎の厳しき指導を、同じ年の息子俊介とともに受けきっていく。
歌舞伎が好きで好きでたまらなかったから、つらくはなかった。むしろのめり込んでいった。
その半次郎が「白虎」を襲名する際に下した決断から、運命が大きく動き出す。
「本当にもう、博打というか、作家人生賭けてやるくらいのことをやりたくなったんです」と作者が語る渾身の作品。
膨大な資料を徹底的に研究し、実際に黒子となって歌舞伎の舞台裏にいること4年間。
その作品を朗読するのは五代目尾上菊之助。
「まるで映画を見ているかのよう」との作者のコメント通りに、圧倒的な大迫力。
老若男女を語り分け、実際の歌舞伎のシーンでは鳥肌が立つほどの美しさに荘厳さ。
作者にも、朗読者にも、登場人物にも通底するのが「歌舞伎が好きで好きでたまらない」との純粋な情熱。
「言葉の持つ力を感じることができました」(尾上菊之助)
歌舞伎の知識がゼロでも身体中がゾクゾクするように楽しめる。
歌舞伎の知識がゼロでも、身体中がゾクゾクするように楽しめる。
2021/07/29 07:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
長崎の極道のひとり息子・立花喜久雄。
歌舞伎舞踊の名作を演じた新年会で、敵対する組の急襲を受け父は命を落とす。
喜久雄は大阪へ。
歌舞伎の世界へ身を投じる。
師匠の花井半次郎の厳しき指導を、同じ年の息子俊介とともに受けきっていく。
歌舞伎が好きで好きでたまらなかったから、つらくはなかった。むしろのめり込んでいった。
その半次郎が「白虎」を襲名する際に下した決断から、運命が大きく動き出す。
「本当にもう、博打というか、作家人生賭けてやるくらいのことをやりたくなったんです」と作者が語る渾身の作品。
膨大な資料を徹底的に研究し、実際に黒子となって歌舞伎の舞台裏にいること4年間。
その作品を朗読するのは五代目尾上菊之助。
「まるで映画を見ているかのよう」との作者のコメント通りに、圧倒的な大迫力。
老若男女を語り分け、実際の歌舞伎のシーンでは鳥肌が立つほどの美しさに荘厳さ。
作者にも、朗読者にも、登場人物にも通底するのが「歌舞伎が好きで好きでたまらない」との純粋な情熱。
「言葉の持つ力を感じることができました」(尾上菊之助)
歌舞伎の知識がゼロでも身体中がゾクゾクするように楽しめる。
昭和ド根性
2018/10/11 19:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
喜久男という少年が、任侠の親分でもあった実父を亡くし、その後歌舞伎役者花井半二郎の元、役者修行をしながら順調に歩むのかと思いきや、なかなかそうはいかないのが世の常。そして、半二郎の息子俊坊と出会い、二人歌舞伎役者目指す中、喜久男がめきめき頭角を現し、俊坊は家出をします。その後の喜久男の人生は波瀾も波瀾。それでも役者を捨てきれない喜久男は、三代目半二郎を襲名。俊坊との再会を果たすが、血筋をまざまざとみせられ嫉妬の炎と根性とが喜久男を変えていくのか、というところでの上巻。かなり話に魅せられ、男世界だけどとてもいいです。