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紅霞後宮物語 第十幕
後宮に新たな妃嬪を迎えることになった。しかし後宮入り直前に亡くなってしまった本人に代わり、入ってきたのは腹違いの妹・仙娥。小玉に対し率直に文林の渡りを希望する仙娥の出現で...
紅霞後宮物語 第十幕
紅霞後宮物語 第10幕 (富士見L文庫)
商品説明
後宮に新たな妃嬪を迎えることになった。しかし後宮入り直前に亡くなってしまった本人に代わり、入ってきたのは腹違いの妹・仙娥。小玉に対し率直に文林の渡りを希望する仙娥の出現で、後宮の思惑は入り乱れ――。
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新たな展開で緊張感が増した
2019/06/14 23:59
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二部の2冊目となったこの第十幕はこれまで皇族と管理の橋渡し役をしていた尚書が引退するため、茹王という皇族を宮廷に迎えることになり、彼の立場を確かなものにするために彼の娘を後宮入りさせることになります。本当は姉の嫡女が形式的に後宮入りする筈でしたが、彼女は元々体が弱く、後宮入りする前に風邪をこじらせてなくなってしまい、彼女の代わりに庶子の妹・仙娥が後宮入りすることになります。この茹仙娥が率直に後宮の役割は皇統を残すことであるとして皇帝のお渡りを要求したため、後宮での台風の目となり、皇后・関小玉を悩ますことになります。
皇帝・文林はこの「一応」皇族であるとはいえ庶出ある茹仙娥のところに通うと、れっきとした皇族で妃としての位も皇后に告ぐ貴妃紅燕のもとにはなぜ通わないと不満が出る羽目になるので行かないと断言したにもかかわらず、小玉たちが静養のために後宮を出る前日に茹仙娥が懐妊したことが明るみに出ます。
その他裏でい隣国でもろいろな陰謀が渦巻いており、いよいよ緊張が高まってきました。次巻が楽しみです。
これまで小玉の武官としての活躍や彼女に心酔する取り巻きに話の焦点があったのに対して、第2部はより大きな視点から見た小玉の描写が多くなってくるため、彼女の拙さが際立ってくるきらいがありますが、彼女の40過ぎの悩みとねじくれた文林に対する情、そして皇后としての責務を果たそうとする義務感との狭間で揺れる彼女は実に人間らしいと言えます。
紙の本
そつの無い敵
2019/06/14 18:33
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
粗だらけだった司馬叔妃に代わって登場した妃嬪は小玉にとってなかなかの強敵です。
そつなく、したたか。ある意味とてもわかりやすい女性でもあるけど。
嵐の真っ只中にいる「実は生きているあの子」の周辺がある女性の登場できな臭くなっているけど、今のあの子には大事なものがある。だから生半可なことでは折れないと信じたいところ。
作者は後書きで「小玉は完璧なの人間ではない」と書いてますが、それは読者として望むところです。
完璧な人間なんて見ていてそう面白いものじゃありませんから!
紙の本
小玉の独占欲
2019/09/05 22:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふじのき - この投稿者のレビュー一覧を見る
文林、小玉の独占欲しらないんだよね。むしろ皇帝である自分は小玉の求める男ではないと諦めてるし。自分のことで小玉が傷つくなんて思わないんだろうな。そんで小玉のそばにいる人間からはボロクソに言われる始末。皇帝なんてほんと向いてなかったんだろうに。マジ皇帝である彼を支える忠臣ているのか?この二人は伝説になるって本当か?無理だろ。
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表紙を見たときから
2019/06/15 12:19
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとなく嫌な予感がしていたのですが、この内容は、、、今まで積み上げてきたものは何だったのか。次巻でいろいろ挽回するためとは思うけど。ちょっと、いろいろ設定にブレがありすぎて微妙。軽くショックです。。。