紙の本
突然死の裏に
2020/10/04 10:24
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然死の原因が肝臓がんであることに疑問を持ったコトから始まります。
解剖を拒む親族に事件性を見出し、それで解決するのかと思いきや、そうは行かないのがこのシリーズです。
掘り下げて調べれば調べるほど闇が広がっていきます。
今回、光崎教授がアグレッシブ。
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投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
中山七里のヒポクラテスシリーズであるが、本著の標的となるのは"虫"であり"毒"である。
ネタバレになるので詳細は省くが、"虫"が発する"毒"を見付け出し、それがどう影響したのか。
時として「病理解剖」を拒否する家族を説得し、病巣を見付け出す。そして、あるツアーに行き着く。
日本では恐らく起こり得ない事としても、海を越えれば生活習慣だけでなく、食習慣も変わる。"旅の恥は~"とはいうが、今作の登場人物もそんなところか。
「感染症で最も恐れるべきは疾病本体の脅威ではなく、人々の無関心だ。」
コロナ渦中の我が国ではあるが、この作品に秘めた"メッセージ"があるとすれば、正に"無関心"になることに対しての警告だろう。
私の体内に入った、中山七里という"毒"は、まだ暫く抜けそうにない。
何故ならまだ数冊、中山七里の未読作が手元にあるからだ。
それにしても、中山七里の作品を読む度にどんでん返しに驚かされる。いや、それを楽しみに読んでいるのか。それとも"気付かず"に読み耽っているのか。
次はどんな"どんでん返し"が待っているのか、今から楽しみである。
電子書籍
社会性
2021/04/29 10:47
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投稿者:タンタン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと重たい最後だった様な気がします。
生活が豊かになれば陰で悪さをして平気で居る大人が居る世の中は宜しくない!と!!
古き良き日本を!模範とならない迄も後ろ指を刺されるような大人にはこれからの子供たちにはなって欲しくないと願います。
色々考えさせられた内容でした。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
一体……虫からの毒でこんなことになるのか……と。その最初の死因は、肝臓がんと言われていたわけですからね……。もし、こんなことになったら、と、想像するだけて怖いです。特にコロナ蔓延の世界では
紙の本
シリーズ第三弾
2020/09/21 22:18
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
法医学をテーマとした「ヒポクラテス」シリーズの三作目。よく調べていると思いますし、読みやすい長編小説ですが、期待ほどストーリー展開が良くなかった感じです。
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浦和医大法医学教室を舞台にしたシリーズ第3弾。
ある日、城都大付属病院の南条の言う医者が光崎の元を訪ねて来る。救急搬送で運ばれて来た元都議会議員の死に不審な点があると言う。
死因は肝臓がんだが、発症から亡くなる期間が異常に短いことから、MRIなどでは発見出来なかった病気が他にあったのではないかと疑った南条は、光崎に相談し、早速司法解剖に。
解剖の結果、患者の内臓の裏側から突然変異したエキノコックスが見つかる。通常は動物に寄生するエキノコックスに人間がどんなルートで感染したのか?まだ発症してないだけで、すでにパンデミックが始まっているのか?お馴染みの埼玉県警の古手川を巻き込んだ、大々的な感染源の特定が始まる。
最初の患者の死後、やはり同じような症状で亡くなった患者との接点を探ると、4年前にアメリカに東京都議会のメンバーでニューヨークを訪れていたことは判明。
当日の行動について、口を割らないその他の関係者に業を煮やした光崎は真琴とキャシーをニューヨークに派遣する。
このコロナ禍での中の未知のウイルスとの医療関係者の闘い、アメリカにおける人種差別、何度叩かれても続いていると思われる「公務」と言う名の公務員の遊行、挙句の果てには児童買春と描かれているテーマは重め。
テーマが壮大な分、登場人物のキャラの描かれ方も弱めだし、お得意のどんでん返しも今回は控えめだった。
でも、いろいろ感がさせられる内容だった。
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2021.2.28読了。図書館本。
ヒポクラテスシリーズ3作目。
急死した肝臓ガンの患者に不審なものを感じた浦和医大法医学教室の光崎教授たちは死者の体内からエキノコックスを発見して…。
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中山作品の中でもお気に入りシリーズ、新刊待ってました!
今回はエキノコックスがテーマ。中々グロくてウッてなりましたが、光崎のストイックさは相変わらずでした。他シリーズだと熱血若手刑事な古手川が、光崎の怒りを収め担当ってのが不憫(苦笑) 真琴との関係も焦れったいから、さっさと付き合って欲しいなぁ。
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浦和医大法医学教室の光崎の元に城都大付属病院の内科医・南条から急死した男性の解剖依頼が来るところから物語が始まる。MRI検査の結果から死因は肝臓がんとされたのに納得がいかないという…そこで光崎によって解剖が行われ、エキノコックスという寄生虫による肝機能障害が肝臓がんに見えたという事実がわかる。感染経路によってはパンデミックも懸念される重大な事実。そして起こる二例目の死。埼玉県警の古手川も懸命に捜査するもなかなか感染経路は特定できず…やっとでつかんだ二件の共通点からニューヨークでの追跡調査をすることになる浦和医大の助教・栂野真琴。アメリカの社会問題・人種差別や格差による貧困、日本の特権階級=都議会議員による児童買春、いろいろ考えさせられる事件だった。最後、真犯人の言葉、『ヘイトスピーチはヒ素と同じ、微量であっても体内に蓄積し続け、やがて致死量に至る』してる本人には自覚はないことでも積もり積もって殺意を生むこともあると感じた。
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シリーズ第3弾。
第1弾では研修医だった真琴先生も助教として光埼教授やキャシー准教の立派な防波堤になっている。成長成長。古手川刑事も相変わらずいいように使われているものの、貫禄も出てきたようでなにより。
今回のケースは突然劇症化し死に至った肝臓がん。無関係と見えた二人の死因。そこから4人の「捜査」が始まるのだけど、今回はいろんな意味で今までと違うところが。意外性にワクワクしながら読む。
しかもニューヨークにまで飛び出すとは!キャシー准教の出番です!!
ただ、問題の感染源についてかたくなに口を開かないアイツらの、その話せない理由がわからないまま残りあと数ページ。あぁ、そこはわからないまま終わるのか?と気を抜いた、その瞬間いきなり明らかにされるその唾棄すべき理由。え?そういうこと?いや、ちょっと待って、それすごく問題なんですけど。それ、このまま終わるんですか!?ともやもや。でもそりゃそうか。その部分は(たとえ許しがたいことだとしても)彼ら法医学者たちにとっては関係ない事ではあるか。
でも、気持ち的にはヤツらのやったことは許しがたさの極致である。もし手術するなら麻酔なしでやってやればいい、と鬼のような気持になってしまった。
そして、少しずつ少しずつ縮まる真琴先生と古手川刑事の仲。今後が楽しみだ。
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浦和医大法医学教室が舞台のヒポクラテスシリーズ3作目。今回はスケールアップし、荒唐無稽さもより目立つが、ストーリテリングの面白さがそれを帳消しにしてくれている。流石、中山作品だ。
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グロテスクだったり、腹立たしかったり。このシリーズは好きなんだけど、やっぱり読後は良いと言えない。真相に辿り着くまでは、二転三転で面白かった。
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浦和医大法医学教室の光崎教授シリーズ第3弾。
最初は研修医だった栂野真琴先生も助教となって、光崎やキャッシーの色に染まってきています。
今回は殺人事件が起きるわけではなく、寄生虫が肝臓がんを引き起こすことを看破した光崎が医者としての信念に基づいて行動するというミステリーというよりサスペンスに近い感じでした。
後半で感染源がアメリカにあるとわかって真琴とキャッシーが渡米調査するのですが、そこから日本の議員視察団の遊興、売春、米国の人種差別などの社会問題が前面に出てきて、ラストの不快な真相も含め物語では簡単に解決できないため読後感は爽快とは言えませんでした。
ただ、あの真相が自分の死と引き換えにしても守りたい秘密とは納得できなかったですが、もっととんでもないことだとさらに読後感が悪くなっていたかも。
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なかなか話の展開は早い。 真琴と古手川コンビがちょっとした肝臓癌に疑いを抱く。 寄生虫が肝臓に巣食っていたことが判明。それが偶然ではなく、同じ症状の患者が2名発症。そこでそのつながりを突き止めていくとキャシーの故郷であるニューヨークのスペインタウンに行った事があるため追跡。そこで旧友と会って CDCまで出てきて解明していくが、結局は人為的な原因であったことが判明して物語は終わる。
うまく纏まっているが、ちょっと最後のオチはあんまりあっ!とではなかったな。ということで5つにはならず、4つ。
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第3弾!しかも長編!!!
文句なしで面白かった・・・
しかしこれどんだけ調べて描いたんだろうか・・・