「カササギ殺人事件」の続編
2021/12/08 20:30
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
「カササギ殺人事件」の続編である。犯人当てミステリーは、物語の展開だけではなく、記載される物事を見落とさないように読まなくてはいけないのが、辛さであり、楽しさでもある。ひとつのミステリー小説の中に、もう一つのミステリー小説が組み込まれており、二重に楽しむことになる。内側の小説に隠されたヒントを、後編に向けて追いかける。
一粒で二度おいしい
2021/11/24 20:04
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投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
本筋である過去の殺人事件の真相を追うだけでも面白く、なのに劇中作のミステリ小説もまた楽しいという贅沢さ、惜しげの無さがすごい。本筋の方も殺人事件の真相とは別に先が気になることばかり。下巻ではこれが全部繋がるんだろうか。
前代未聞のダブル・ミステリ第二弾
2022/04/23 23:58
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投稿者:hachiroeto - この投稿者のレビュー一覧を見る
『カササギ殺人事件』に続く「作中作ミステリ」第二弾ですが、前回とはまた違った趣向で楽しめます。古典的ミステリと現代ミステリが高度に融合した傑作です。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
もうひとつ、劇中劇みたいに小説があるのです。そして、上下巻に分かれているのですが、ワクワク感がすごくて、次々先が読みたくなります。こんなに伏線はって、下巻では、キレイにまとまるのか……
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作も、作中作の方はとても楽しめたのですが、現実の事件の方は・・・という感じだったので、早く作中作始まってくれ!とスタートから思っていました。
こうでなくちゃ。
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
同著者による「カササギ殺人事件」の続編です。前作同様、ひとつのミステリーに別のミステリーを入れ込む、「一粒で二度おいしい」構成は健在です。前作で殺されてしまった小説家の作品に、ある女性の失踪のヒントが隠されているということで、途中で丸々一冊分のミステリーが入れ込まれています。二つのミステリーがどのように着地するのか下巻を楽しみに読みたいと思います。
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ミステリが読みたい!2022海外篇2位。
『カササギ殺人事件』から2年。クレタ島で暮らす元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる。彼らのホテルで8年前に起きた殺人事件の真相をある本で見つけたーそう連絡してきた直後に夫妻の娘が失踪したという。その本とは、わたしが編集した名探偵<アティカス・ピュント>シリーズの一冊だった…。
ー文庫うらすじより
『カササギ殺人事件』を読んでレビューも書いたけれど、どんなストーリーだったのかすっかり忘れてしまって読めるのかと思いましたが、上巻においては大丈夫そうです。
自白して捕まっている犯人は、真犯人ではないのではないかと思います。誰かをかばっているのではないかと思います。
怪しい人が3人出てきたけどあの人じゃないかと思っている人が一人。
巻末は、名探偵<アティカス・ピュント>シリーズのアラン・コンウェイ作の『愚行の代償』の前半部分が載っています。
以下、下巻に続く。
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由緒あるホテルのオーナー一族の娘が失踪した。アラン・コンウェイ作『愚行の代償』に犯人のヒントが記されているらしいが…
スーザンは素人巻き込まれ型探偵としては、なかなか優秀だと思う。と言っている間にアティカス・ピュント登場。下巻で作中作がどう絡んでいくのか楽しみ!
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元編集者が、作家の生み出した名探偵シリーズにヒントを得て犯人が分かったと言い残して失踪した人間の捜索に駆り出される。調査が進んでいるとは言えないまま、ヒントがあるとされる1冊を読み始める。
おや、推理小説の中にあ推理小説ですね。
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『カササギ殺人事件』の2年後、編集の仕事を辞し、ギリシャでのホテル経営に頭を悩ませていたスーザンのもとに、英国から裕福な夫婦が訪れる。
彼らの娘が、ある本の中に8年前の殺人事件の真相を見つけたと言い残し、直後に失踪したという。
その本は、アラン・コンウェイのミステリ『愚行の代償』。アランが殺人事件の真犯人を作中で示しているのだとしたら、娘の失踪にも真犯人が関わっているのではないかと考えた夫婦は、当時編集者として関わっていたスーザンに、娘の行方の手がかりを見つけて欲しいと言うのだ。
作中の登場人物と実在の人物、作中の事件と実際の事件をからみあわせ、謎解きに挑むスーザンは…
感想はまとめて下巻で。
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2018年に邦訳された『カササギ殺人事件』の続編。
作家アラン・コンウェイのミステリー、〈アティカス・ピュント〉シリーズの編集者だったスーザンが、クレタ島で、恋人とホテル経営に追われているところから本書は始まる。前作で死にそうな事件に巻き込まれ、ロンドンを離れたことが語られる。
刊行後すぐに読んで、謎解きものとして大いに感心した覚えはあったのだが、どんな構成だったのかも、すっかり忘れてしまっていた。
本書は、次のように始まる。
クレタ島のスーザンのもとに、"コンウェイの本を読んで、過去に身近に起きた殺人事件の真相が分かった"と連絡してきた娘が行方不明になってしまった、と娘の両親がスーザンを訪ねてくる。その本の中に娘が行方不明になった手掛かりがあるのではないかということで、スーザンは、娘の失踪と過去の殺人事件に関わることになる。
関係人物からいろいろな話を聞いていくスーザン、そして、とうとう、コンウェイのピュント作品、(愚行の代償』を読み始める。これが307ページから。
ここまで来て、はっきり思い出した!入れ子構造になっていたんだ。本作もそうなのか。
いよいよ下巻へ。
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スーザンはギリシャで燻っていた。
愛するアンドレアスについてきたはいいが、出資したホテルは赤字であちこち壊れ、疲弊する毎日。
そんなとき裕福な年配の夫婦が現れる。
「最後の電話で”8年前の殺人事件の犯人がわかった”と遺した」娘の行方を捜してほしいとの依頼。
そのヒントになったのがその殺人事件を題材にしたと思しき小説「愚行の代償」亡きアラン・コンウェイの作品なのだ。
さて、カササギ事件に続き今回もスーザンたちのいる世界のミステリにアラン・コンウェイが書いたミステリ小説の世界が入れ子構造になっています。
今回は真相究明のために「読み直す」という理由だったので、マジで真ん中で入れ子になっていて、登場人物が突然ほぼ倍増するので誰が誰で何をした人だったか幻惑される。
今回本線も作中作もヤな奴が多いなーという印象。
下巻へ続くー。
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今までのアンソニーホロヴィッツの作品を読んでいるので、物語の展開的にはまだ始まったばかりな感じだが、どうせ作品の解決のための要素はある程度出ているんだろうなと思いつつ全く発見できないことが悔しい。特に著者は重大な事実をさも大したことがない事実としてさらっと書いてしまうくらいうまいので絶対見つけてやりたい。
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前作同様、今度は逆で現実世界で起こった
殺人事件が小説の中の事件とリンクして
話は進んで行く。
現実世界の元編集者スーザンが下巻で
どう犯人に辿り着くか、とても楽しみ!
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カササギ殺人事件の、上巻から下巻へ移った時の衝撃は忘れられません。そんな作品の続編が出るとわかった時の狂喜といったら!噛み締めるように読みました。あれからあらゆるミステリー読んできたので、スーザンが事件について尋ね回るシーンは申し訳ないけど「普通じゃん」と思ってしまいましたね。けれど、作中作が登場すると、きたきたー、という喜びを抑えることができませんでした。この作品が事件とどう絡み合うのか、上巻読み終わった今、わくわくが止まりません。誰と誰が重なるのか、どうしても考えてしまいますし、この人は実はこうなのでは、あの人と関係あるのでは、とこんな私でもいろいろ考えてしまいます。そんなふうに導いてくれるこの作品はエンタメとして最高ですね。どうなるかわからない下巻、またまた噛み締めて読みます。