電子書籍
おいしいごはんが食べられますように
著者 高瀬 隼子
第167回芥川賞受賞作。「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守...
おいしいごはんが食べられますように
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おいしいごはんが食べられますように
商品説明
第167回芥川賞受賞作。
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。
職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない人間関係を、食べものを通して描く傑作。
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紙の本
かなわない
2024/02/16 19:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
芦川さんのような人がいたら、私もイラつくかもしれない。
でも、彼女は大部分の人に好かれている。
ということは、彼女もうまく立ち回る工夫をちゃんとしているのだ。
到底かなわないと思う。
紙の本
いいんだか悪いんだか
2024/01/26 21:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
会社の中の人間関係は社会の縮図。病弱ですぐに早退する、そして料理好きで職場に手作りのお菓子を持ってくる芦川さん。芦川さんと同じく片頭痛持ちでも早退しない押尾さん頑張り屋で、しっかりと仕事をこなすのに職場での受けはいまいち。同僚の二谷さんは食に興味がない。生命維持に必要なだけと思う。
二谷さんは芦川さんとこっそり交際するも、芦川さんの料理を食べても後から隠れてカップ麺を食べずにいられない。
そんな会社の人間模様。平穏で済むか。
紙の本
自分の価値を疑うきっかけって何だろう。
2023/12/31 17:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
その機会がないと、「おいしいごはん」が食べられることが何よりも幸せなこと、と信じていることを残念に思う感覚なんて、その人の中に存在しないじゃない。だからって、そのきっかけを与えるのかそのまま受け入れるのか、それはまた受け入れる側の価値観に委ねられるわけなので、その人の感覚とは少しズレたところの答えが決まるだけなんだよね。そうやって人は人と壁を作ったり、透かしながら生きていったりしている。
紙の本
人間関係がうまく描かれている
2023/12/06 11:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
会社組織の人間関係
それが料理を通して描かれていく。
この問題は、難しい。
いわゆる一日十五時間勉強してきた愛想の無い東大生と
一日三十分しか勉強せずに、言い訳のために生きる。愛想のある三流卒の違い
両者とも折り合いをつけるのは難しい。
会社組織ではその材料である人間が、料理のように混じっていく。
それがうまく表現されている作品。
電子書籍
おいしいごはんが・・・・
2023/10/05 19:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
二谷さんはどうして、あざとくて押しつけがましいと思っている芦谷さんを"妻”として受け入れられるんでしょうかか? どうしても理解できなくて悩んでいます。 心が通わなくても、一応形式が整った家庭であればいいということでしょうか? どなたか、わかる方教えていただけませんか?
紙の本
読みやすい
2023/05/22 20:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまにがっつり読みたくなる人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最高にS度が高い作品でした。
ご飯って生殺与奪握ってるので、食べ物絡むとSM度が高くなりがちよね。
コンビニ人間好きな人は好きかと思う。
心情的に二谷くんに1番共感できるのでカップラーメンが食べたくなるけど、こってり系苦手なんでシーフードかカレー蕎麦にしときます。
ただチーズメインがあれば、なんでも食べちゃうなー。
紙の本
いるいる!
2023/04/16 20:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物それぞれ出会ったことがあるようなキャラクターで、特に芦川は「いるよねーこういう女子!」と思い、知り合いを思い浮かべて読んでしまった。
二谷と押尾の、ざわざわするけど言えない感情にも共感。
言うのが正しいのか、言わないのが正しいのか。そもそも正しいって何なのか?
タイトルや装丁の雰囲気と読後感のギャップが良いなと感じた。
紙の本
これはもう、ホラーです
2023/02/16 15:52
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が弱いことを最強の武器にしていて、
他人に攻撃させないから自分はやりたい放題。
弱いから戦いには最初から参加しなくて
安全地帯から高みの見物。
頑張らないし我慢しないから
そりゃあ余裕たっぷり優しくいられます。
そのカラクリを暴こうとすれば逆に潰される。
だって弱いものいじめは悪いことだから。
もう、ホラーです。
可愛いタイトルは呪いの言葉だった。
電子書籍
これだけ?
2022/11/04 16:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある会社の支社のある部署。適齢期?という年齢の男女3人。ニタさん、オシオさんが主人公なの? でも重要キャラはアシカワさんで。。。アシカワさんが何を考えているかは全然わからない。テンポよく話は読めて行って、どうなるのだろう?と期待していたのに何も起こらない(というわけでもないのかも?)肩透かしを食らった感じだ。
紙の本
読むと辛くなる
2022/10/09 07:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Pana - この投稿者のレビュー一覧を見る
お菓子もご飯も、食べること・作ることも大好きな私としては、読むのが辛くなる本でした。
大切に思う人のために、お菓子やご飯を作るけど相手が必ず、食に対して自分と同じ価値観ではないのだということ。また、相手にとっては迷惑となる時もあるのだということを再確認できる本でした。
紙の本
魅力のない人物
2022/09/24 10:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説の中は別として、実際にいたら全く魅力を感じない登場人物たちだなあ。
芥川賞って、もっと固いやつなのかと思ってた。
何を評価しているんだろう?
電子書籍
いるいる こういう狡猾な人
2022/09/14 14:26
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タカミー - この投稿者のレビュー一覧を見る
文芸春秋には審査員の書評がひとことあり、それも面白かった。
本題にはいる
芦川みたいな人いる。やりたくない仕事はやらないって人。
芦川は具合が悪くなって帰る人。何食わぬ顔で翌日出社してお詫びにお菓子を配る。
え?!具合悪くて帰ったのに 薬飲んだら治ったのでお菓子作って持ってくる。
狡猾というか あざといというか 確実に周りの目を意識してやってる。
子どもの頃から面倒くさいことはやらない主義で、責任感のカケラもない給料泥棒。
腹立つよねこういう人、押尾の気持ちよくわかる。
(若い時は仕事しなくても会社に残れるけど、歳とったら周りの人も正体に気付いて冷ややか目線。でも年数経て心臓に毛が生えてるからへっちゃらになってる)
二谷は芦川の手料理にうんざりしながらも 自分のそんな感情を相手に見せないように 自分を偽って関係をつづけていく。
まぁ、お似合いのカップルなんだろうね。でも二谷もいつか爆発するんじゃないかな・・・。
ネタバレ
弟が 姉は犬の世話もできないから ペットホテルに預けるんです ってくだりがあり
彼氏のご飯は作るけど 犬のエサやり、散歩は出来ないの?? ぞぞぞーってした。
面倒なことは一切やりたくないから家族にも 私か弱い人間 を演じてるって・・・もう怖い怖い。
でもこういう女を男は好むんだよね。 私 歪んでるかな?
紙の本
おいしいごはんが食べられますように
2022/09/09 11:37
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:パンツ - この投稿者のレビュー一覧を見る
職場に蔓延するパワハラやセクハラ、食にまつわる同調圧力、不公平な業務分担など、男性一人と女性二人の関係を軸に、転勤してきた男性と、仕事のできる女性の二人の視点と語り口で、3人の人間関係を紡いでいきます。職場内の会話と裏腹に心の声や嘆きは、言葉と相反する心の揺れの中で作品にぐっと引き込まれていきます。仕事の多忙さより食事内容より時間や効率を求めてコンビニ弁当やカップ麺で腹を満たす男性。食事を大切にし、職場のデザートにも気を配る一方で、上司から体調不良などによる早退や休暇などの業務軽減を許されている女性。一方で、体調不良があろうがなかろうがひたすらがんばり続ける女性。仕事量や業務内容と賃金の関係性は平等なのか、体調不良で休むべきか、無理してでも働くべきか、組織・職場での望ましい働き方と管理運営とはなど、我々が働き続けている旧態依然とした日本社会の組織・職場の課題を訴えかける。読み終わっても、心のざわつきが止まらず、心に引っかかりが残る作品となった。
紙の本
食事をすることは生きるために必須だが
2022/09/06 08:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
おいしいごはんとは、料理されたものの美味しいことと、美味しく料理をたべること等が含まれると思う。この物語では、だれかと一緒に食事をする場面と、職場に手作り菓子が持ち込まれ振舞わえれる場面とが、しばしば描かれ、主人公二谷の心の揺らぎが描かれる。食べ物を口にして、美味しいと感じた感覚と、「美味しい」と声に出した感覚は、違うものであることを気づかされた。外食ではなく、誰かに用意してっもらった食事などは、おいしいと口にするのが習慣というか礼儀となっている。心の中でおいしいと思うだけでは、生きていけないのだろうか。
電子書籍
確かにうまいとは思いますが、
2022/08/25 22:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読む作家さんですが、読み口はとても軽く感じます。まるで大衆小説のような軽い感じで読み進められます。選評にもあったとおり、視点が移り変わるのに、とてもスムーズに読めるところが、文体として洗練されているのだと思います。
人物造形も巧みだと思います。3人が3人とも、独特の感覚を持ち合わせているところや、人間としての怖さの表現はとてもうまいと思いました。
通り一遍で読むと、こういう職場あるあるみたいな感じですが、その実は、最も弱いものの無意識の暴力的な攻撃性が、とてもうまく表現できていると思いました。そしてそれは、登場人物の誰にも両面を持つことの怖さとなって、人物が立体的に見えるのだと思いました。
ちょっと気になったのが、作者の受賞のことばで、「むかつくことを書き続けたい。」と言っていたことです。そのあたりが、少し違和感を感じるところなのかも知れません。確かにそうなのかも知れませんが、どこか「書かずにはいられない。」という感じが希薄な気がしました。書き続けているのだから、書かずにはいられないのだとは思いますが。