- 販売開始日: 2024/07/25
- 出版社: 双葉社
- ISBN:978-4-575-24753-4
籠の中のふたり 【電子書籍版特典付き】
著者 薬丸岳(著)
すべてを許したい。そう思える友がいる。最後に芽生える真の友情に、あたたかい涙が止まらない――孤独な弁護士と人殺しの罪を背負う男。残酷な運命と過ちを知り、それでも友達でいた...
籠の中のふたり 【電子書籍版特典付き】
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商品説明
すべてを許したい。
そう思える友がいる。
最後に芽生える真の友情に、
あたたかい涙が止まらない――
孤独な弁護士と人殺しの罪を背負う男。残酷な運命と過ちを知り、それでも友達でいたいと思う。二人は「過去」という「籠」から羽ばたけるのか。
著書25作目、もっともハートフルな長篇ミステリーの誕生!
《あらすじ》
父親を亡くしたばかりの弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は川越の家で暮らし始める。小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、明るくてお調子者の亮介と交流することで人として成長していく。だが、ある日、母が結婚する前に父親の安彦に送った手紙を見つけ、衝撃の事実を知る。母は結婚前に快彦を妊娠していて、快彦に知られてはならない秘密を抱えていた。そして、出生の秘密は亮介の傷害致死事件とも繋がっていく。二人は全ての過去と罪を受け入れ、本当の友達になれるのか――。
《著者より》
ずっと描きたかった友情の物語です。自著で一番好きな作品になりました。ひとりでも多くの方に届いてほしい物語です!
《編集担当者より》
読後、こんなに心があたたまるミステリーは他にありません。つらい過去を背負った二人が共に暮らすことで成長し、受け入れ合う――とてもシンプルなストーリーです。その中に薬丸さんは、他人と触れ合うことの喜びと難しさ、人殺しの罪と贖罪、そして、ミステリーの面白さを凝縮させています。少年犯罪や理不尽な殺人事件など、重厚なテーマに挑み続けてきた薬丸さんだからこそ書き切れた最高の人間ドラマになりました。私はこの作品が大好きです。
【電子書籍版特典付き】
電子書籍版の特典として、巻末に直筆原稿の画像を収録してあります(100枚超)。
物語の途中までとなりますが、直筆原稿であることや、赤字が入った推敲の様子も見られるなど、作家の創作の過程に触れられるような特典となりました。
是非お楽しみください。
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重い話ではあるが
2025/03/14 08:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物たちが皆重い過去を持っていて皆苦悶している。しかし、どこか救いのある話で最後にはそれなりに纏まったので読後感は悪くない。この作者の作品としては読みやすい部類にはいるのではないだろうか。
長編ミステリ
2024/07/25 20:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
心を閉ざした孤独な弁護士と、人を殺めた罪を背負う従兄弟。身元引受人となり生活を共にする内に、忘れていた人の温もりに触れ、ゆっくりと互いの心の傷を修復していく、感性豊かな長編ミステリ。
命に苦しめられながら、命を生きる。身近な人の死や失踪など、平穏な日々が突如として崩れる恐ろしさを、大切な人たちとの結び付きを通し描いた、心の解放の物語。
相容れない性格と先入観に囚われながらも、小さな言動から相手の心の深くを読み取り、互いに歩み寄っていく。少しずつ積み重ねる努力の大変さと大切さを、堅実に訓えてくれた。
「贖罪」の在り方など、追い詰められた人の取る整合性がない判断。自らを痛め付ける事でしか護れない人間の弱さを、痛いほどに感じさせられた。
重いテーマの中に覗く軽妙な会話がアクセントとなり、閉ざされた籠に光が射していく光景が目に浮かんだ。特に一番最後の二人の会話が良かった。
籠の中にいる理由
2024/10/17 21:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
籠の中にいるふたり。
自ら閉じこもるのと、
自らを閉じ込めるのは
似ているようでずい分違うなーと思いました。
ヘビーだなあ
2024/09/01 12:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
明らかに悪い奴はいる。
犯罪者でも殺人犯でも、必ずしも絶対悪とは言えない場合もある。
血よりも育った環境が大事ってことなんだろうか。