常野物語 みんなのレビュー
- 恩田 陸
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光の帝国
2024/02/09 03:47
クールな人たち
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な能力を持つという常野という地域出身の人たちの物語で短編集です。標題作はあまりの救いの がなく、気分が落ち込む展開に愕然。また、中には正直、よくわからない話もありましたが、評価が高い作品なので、これは私だけがそう感じるのかもしれません。オセロゲームの主人公はなんとなくクールで良かったですし、こんな人いいなぁと、思うような主人公が何人かいました。しかし、人と違う能力を持つって大変だなぁと改めて感じさせられた一冊です。
光の帝国
2023/08/03 11:21
もう少し整理されてると
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
あとがきで書いてある通り、いろんな登場人物のエピソードが多くて、
まとまりが無かった印象。
これ誰だったっけ?って感じになったのが残念。
光の帝国
2023/05/02 19:38
常野
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、常野一族という、不思議な力を持った人たちを中心とした短編集。
彼らは、長生きをしたり、遠くのものが見えたり、未来のことがわかったりする。
「常野」というのは、「常に在野であれ」という意味。
彼らは権力を持たず、群れず、地に溶け込んでいる。
そんな彼らの生活の一部を切り取って描いている物語なのだが、
今私が読んでいるのは、もっと大きなものを小さな窓から見ているだけのように感じる。
この後にもっと大きな物語が待っているかのような。
と思って読んでいたら、続編「蒲公英草紙」「エンド・ゲーム」が刊行されているそう。
早速読まなくては。
2023/04/26 03:40
エンドゲーム
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投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な能力を持つ「常野」の人々の話の第3弾
母娘で不思議な能力を持ってしまいそれに恐怖を覚えつつ生きているがやがてソレと対面しなければいけない時がやってくる
娘の話と母親の話それが順番に描かれていて面白いなと思いました
2022/08/10 09:29
光の帝国 常野物語
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投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な一族というか不思議な力を持つ人々のそれぞれの話で共通した人が出てくることもある
連作なのであと2作品を読むのが楽しみ
ホッコリとしたり悲しくなったり安堵したり面白かったです
2020/06/10 23:41
続いている常野
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ごく普通の少女・峰子が、深窓のお嬢様・聡子と心通わせていく様子が微笑ましいです。恩田陸の愛読者にはお馴染みの、常野一族も絡んできて奥深い世界観でした。
2020/05/14 22:06
ゲームの終わりが家族の始まり
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
裏返すか裏返されるかの、オセロゲームにも決着がつきます。常野の血を引く母と娘が、ごく普通の幸せを手にするシーンが感動的です。
エンド・ゲーム
2020/04/15 20:27
裏返されたら「白」なのか「黒」なのか…
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投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
白か黒かどっちかなんだけどどっちなんだろう。前の2作の読んでいたのでこれでエンドのするには物足りなさがあったりします。けれどこれでいいのかなぁという気もします。恩田先生の作品は読んだら止らないのが困ったもんだ(笑)。
2020/03/18 23:07
流浪の民の宿命
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議なパワーを秘めながらも私利私欲のために使わない、常野の人たちのストイックさに感心させられます。一族のマイノリティーとしての苦悩も、リアルに描かれていました。
エンド・ゲーム
2019/01/26 13:09
摩訶不思議としか言えない不思議な世界を覗き見て来たようなとしか言いようのない作品。
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
摩訶不思議としか言えない不思議な世界を覗き見て来たようなとしか言いようのない作品。判るようで判らないのだが、結局は何となく判ったような気になってしまうという不思議な作品でもある。連作短編集で様々なネタを掲げた第一作741:『光の帝国』、741:『光の帝国』の<1>大きな引き出し(9~35)を引き継いだ第二作759:『蒲公英草紙』につぎ、本作は741:『光の帝国』の<4>オセロ・ゲーム(79~98)を引き継いでいる。かくして、常野一族に関わる時空を超越した物語が綿々と織りなされていくらしい。
2019/01/18 17:02
けっこうこわい
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投稿者:フィン - この投稿者のレビュー一覧を見る
超自然の力を持つ一族の話と聞いたので、ファンタジーを想像していた。みごとに裏切られた。なまなましい描写で、ちょっとコワイと思った。
蒲公英草紙
2018/10/10 08:37
少女が大人に変わりつつある時期の一幅の絵のような作品。
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女が大人に変わりつつある時期の一幅の絵のような作品。時代は間もなく20世紀となる、日清戦争(1894~1895)が終わり日ロ戦争(1904~1905)が始まる中間時期。場所は、S-1でも出て来た現在の宮城県白石市白川辺り。<注>内容的には、私=中島峰子の視点から見た、槙村聡子(槙村家)と春田一家(光比古)、そして槙村家に逗留する人々(椎名と永慶)を描いた長編小説であり、S-1「光の帝国」の連作短編集的形式とは全く異なる。登場人物も春田一家がS-1の祖先に当たるらしいこと以外は表面的には関連性が無い。とは言え「常野一族」という形で全ての「流れ」が連続していることは容易に判る。非常に悲しい結末にも拘らず、何故か凄く美しい一幅の絵を鑑賞した気持ちになる不思議な作品でした。多分、一連の作品の主題が見え始めた結果であろう。完結編である『エンド・ゲーム 常野物語[3]』でその世界観が明示され、大きな感動を呼ぶであろうことに期待が膨らむ。
なお、総合評価は4点(4.3点)と低いが、これは前半の主題が今一明確でないためであり、後半以降の共感度を加味するなら5点でも良いと感じている。ちょっと残念。
光の帝国
2018/08/16 11:37
初めは各話の関連が判らず戸惑ったが、徐々に関連が見えてくると俄然面白味が増してくる。
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めは各話の関連が判らず戸惑ったが、徐々に関連が見えてくると俄然面白味が増してくる。特に、<9>黒い塔で、ばらばらだった話が繋がり大きな流れになり始めると、その不思議な魅力に取り込まれ、再度読み直して各登場人物の関連を洗い直してみたくなる。不思議な能力を持つ「常野(とこの)」一族にまつわる連作短編集で、既に『蒲公英(たんぽぽ)草紙 常野物語[2]』、『エンド・ゲーム 常野物語[3]』が出ており、この全体を通じた大きな物語として見たくなる。幻想的なだけでなく、異能力者の置かれた社会問題という視点は、現代のいじめ問題などにも通じるものを感じる。
<蛇足> 初めは勝手に柳田國男『遠野物語』を下地にした作品と思っていたが、著者「あとがき」によるとアメリカのSF作家:ゼナ・ヘンダースン(1917年11月1日~1983年5月11日)の影響が大きいという。ピープルシリーズが2冊翻訳されてるので、その内読んでみよう。
2017/07/27 03:35
ファンタジー短編集
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投稿者:森 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集なので仕事の合間にも読みやすかったです。一話づつ、主人公が変わりますが、物語が繋がっていて、登場人物が被っていたりします。
ある話で主人公だった人物が他の話で出てきたり触れられてその後や過去がわかったりして読むほどに引き込まれていきました。
特にツル先生の話では思わず涙してしまいました。
2017/06/18 00:05
常野ワールドを形成する短編集
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1部の『光の帝国』は、いわば序章で、常野にまつわる不思議な話の短編集となっています。やたらと記憶力のいい、なんでも「しまえる」春田家。「あれ」という正体不明のものと戦い続け、「裏返されない」ために相手を「裏返す」ことを延々と続ける拝島家。一体いつから生きているのか分からない「ツル先生」。普通の人には見えない、建物や人間にまで生える毒々しい色の「草」を取る人。どうやら自分が何者なのか記憶にないらしい「亜希子」。
それぞれのエピソードは一応独立していますが、様々な伏線が相互に干渉し合い、響き合って一つの常野ワールドを形成しているようです。