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海軍乙事件 みんなのレビュー

  • 吉村昭 (著)
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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.7

評価内訳

  • 星 5 (5件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

海軍乙事件

2013/08/31 23:35

あまり知られていない乙事件

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みずの - この投稿者のレビュー一覧を見る

偵察中に山本五十六がアメリカ軍に襲撃された甲事件と比べ、乙事件はあまり有名でないと思います。
しかしこの本を読んでから乙事件が帝国海軍の興廃を巡る重要な事件であることが分かりました。

他にも甲事件等が収録されています。
甲事件は、山本五十六を護衛する零戦に乗ったパイロット視点で話が展開されています。

私はこの本で古賀司令官に好感を持ちました!
たった数行しかでてきませんが、彼の物怖じしない姿勢に惹かれました!!!!かっこいいです

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海軍乙事件

2025/03/30 12:18

素晴らしいです

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る

丁寧な取材により明らかになった真実とのこと。吉村昭さんの作品は歴史的価値があり、多くの人にも読んで欲しいと思います。歴史の中で埋もれさせてはならない真実があります。

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海軍乙事件 新装版

2021/02/12 20:49

重大事件の蔭に隠れた戦争悲劇の<連鎖>が描かれる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:永遠のチャレンジャー - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題作「海軍乙事件」は、「海軍甲事件」に引き続く聯合艦隊司令長官死亡の経緯を作家吉村昭が紡いだ詳細な記録小説だ。

先立つ「甲」事件では、南方視察に赴く山本五十六大将らの搭乗機がブーゲンビル島上空で米軍戦闘機に撃墜される。

海軍当局は、暗号電文が解読されたとも知らずに遭遇戦による不慮の事故と看做し、戦死した真珠湾戦勝の英雄たる山本長官に元帥号を追贈した。暗号解読の惧れなしとして乱数表さえ変更しなかった海軍の不用心さ、迂闊さに唖然とさせられる。

次に「乙」事件だが、洋上離着飛行艇に乗った古賀峯一大将らが悪天候のフィリピン洋上で消息を絶つ<第一幕>。

福留繁聯合艦隊参謀長らの二号機がセブ島付近に不時着し、参謀長を含む生存者九名はゲリラの捕虜となり、のちのレイテ沖海戦に繋がる機密情報(捷号作戦計画)がゲリラ経由で米軍の手に渡る痛恨の<第二幕>を伴った。

「甲」事件での六機の零戦護衛機は、米軍P38戦闘機十六機の来襲に“衆寡敵せず”、山本長官、宇垣纏参謀長らが分乗した陸上攻撃機二機ともに撃墜される。後日、直掩機操縦士六名は苛烈な戦闘に自ら出撃し、右手喪失の戦傷を負いながら九死に一生を得た柳谷謙治飛行兵長を除く五名が大空に命を散らす。

本書には、こうした重大事件・事故の蔭に隠れた戦争悲劇の<連鎖>が描かれる。

併録の「八人の戦犯」では日本側の軍法会議で裁かれた戦争犯罪人が八名に止まった理由(俘虜殺戮などの重大行為を戦争犯罪と看做さずに隠匿し、俘虜虐待を犯罪摘発した)が明らかにされ、「シンデモラッパヲ」では日清戦役で味方を鼓吹しつつ戦死した勇敢なラッパ兵卒に纏わる異聞が披露される。

「乙」事件で機密廃棄を怠り、虜囚の辱めに甘んじた福留参謀長らを軍律違反として軍法会議で処断することなく、ゲリラの拘束は捕虜にあらずとの建前論と解放救出に尽力した陸軍側の好意を奇貨として、当事者を不問に処した海軍上層部のご都合主義。

疑惑一掃を企図し、更に海軍は姑息な手段を採る。生還した福留参謀長を航空艦隊司令長官に栄転させ、作戦参謀の山本祐二中佐を大佐に昇進させたのだ。だが、翌昭和二十年、第二艦隊参謀となった山本大佐は乗艦する戦艦大和の撃沈で戦死を遂げる。

人智を超えた戦争の悲劇は、運命という名の坂道をこうも転がり続けるものなのか…。生真面目な作家の筆致にふと、虚しさが滲む。

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海軍乙事件 新装版

2020/09/06 08:21

戦場ではない戦争を描く。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「海軍乙事件」といえば、古賀峯一連合艦隊司令長官が乗った航空機が消息不明になり、死亡とされた事件。
それでけでなく、連行艦隊参謀長が持参していた機密文書が米軍側に回っていたという史実をもとに描かれた短編。
ほかに「シンデモラッパヲ」など、合計4本の短編集。

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海軍乙事件

2017/04/25 10:27

最終話、長老のことば

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

乙にしろ甲にしろ、なんで安心しちゃうかなあ、というのが正直な感想。機密文書いれたケースがいったん外に出てしまったんだから、最悪の自体を考えて全部変更すればいいのに。いろいろ実験してさ、あ、ばれてない!って安堵してよし!って。米軍は一枚も二枚も上手だから、それも見越して攻撃してきてないとか。後で分かって愕然って何それ。体面保つことに必死で着地点をはき違えている。そして起こった不幸。ただそれ。『シンデモラッパヲ』は日清戦争時のこと。勘違いからの大事なんだけれど、最後、長老のヒトコトでキレイにまとまる。いいね。

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海軍乙事件 新装版

2007/07/16 22:53

信頼のできる指導者とは何だ?

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は吉村昭が著した短編集であるが、タイトルからして好奇心をそそられる。乙があれば甲もある。「海軍乙事件」、「海軍甲事件」さらに、「八人の戦犯」、「シンデモラッパヲ」の4作が収められている。
 この中で最も知られているのが、「海軍甲事件」である。南洋の島で一式陸攻2機に乗り組んだ海軍連合艦隊司令長官山本五十六大将と宇垣参謀長が米軍のP-38ライトニング戦闘機に攻撃されて撃墜された事件である。それが甲ならば、乙とは何か? 山本大将の後継者である古賀司令長官と、福留参謀長の乗り組んだ二式大艇が米軍機に撃墜されたのではなく、何と悪天候のために遭難したのであった。
 その他に戦犯は靖国神社参拝問題で話題として最近登場した。戦犯にも等級がある。B、C級の戦犯はどのような過程を経て戦犯になったのか。吉村はその背景を描き出す。「シンデモラッパヲ」は日清戦争の際に、ラッパを吹いて進軍を鼓舞するラッパ兵がいたが、敵弾に当たってもラッパを吹き続けたとして国民的な英雄になった「木口古平」である。私も名前は聞いたことがあるし、一時は教科書にも載せられていたそうであるから、当時はほとんどの国民がその名を知っていたのである。ところが、最初からそういうわけではなかったようである。
 戦争に関する物語を4編集めたものだが、いずれも吉村が戦後になって調査をしたものだ。海軍甲事件は海軍高官が搭乗した陸軍機が、暗号を解読されて敵機の待ち伏せを受けて撃墜されるという悲劇である。乙事件は、悪天候により遭難したところまではまだ分かるのだが、その後が大きな問題となった。敵は米軍だけではなかったということだ。さらに、その後始末に対する判断が根本的に誤っていた。
 4編はいずれも知られざる事実のようで、相当な時間を経てようやくこのような形でしか国民は知ることができなかった。戦争によって攪乱されるのは、国土や国家という体制もさることながら、致命的な打撃を受けたのは国民の人心であった。4編を通してそれをよく知ることができたような気がするのである。

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