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壬生義士伝 みんなのレビュー

  • 浅田次郎 (著)
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みんなのレビュー24件

みんなの評価4.6

評価内訳

30 件中 1 件~ 15 件を表示

壬生義士伝 上

2007/10/23 06:31

時代の大きな流れの中で真っ当に生きた貫一郎

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポカ - この投稿者のレビュー一覧を見る

人というのは、時代に流される。
社会といのも、時代に流されていく。
そのなかで、一人一人の人間も流されていく。
全てが大きな流れに流されていく。
その流れに乗るも、逆らうも、
つまりはその潮流のなかでのもがきであるから
どちらも同じような気もする。

善悪などの人の価値観までもが、
そのときの立ち位置によって大きく変わってくる。
まさしく「勝てば官軍」で、
勝ったほうが善、負けたほうが悪。
正義や守るべきものや、行くべき道が
時代の大きな流れの中で混沌としている時代。

だからこそ、
違う角度から見ると、全く違った一面が見える。
別の角度では見えなかった違った光を放つ。
それは、いつの時代や社会でもいえることなのかもしれないが、
明治維新の大きな転換期であるこの時代においては
極めて顕著にあらわれることなのかもしれない。

維新の頃の日本について、
新撰組や薩長、そして幕府が語られるとき、
その語り手の立ち位置によって、英雄と悪者の語られ方が異なる。
薩長側からすれば、会津や新撰組は敵(悪)になるし、
会津、新撰組からすれば、薩長は敵(悪)になる。
薩摩と長州との間には、また別の関係があり、
幕府とのそれぞれの関係、
近藤勇や土方やそれぞれの人間、
そのひとつひとつの関係にひとつではない物語がある。

一方的ではなく色々な立場から語られているのが、
この物語に深みを増している。
色々な人に、吉村貫一郎を語らせて、
様々な立ち位置から多面的に見せてくれる。
一人の人物をその多面的に見せることによって、
吉村貫一郎という人物の
人としての大切なものを貫き通し、
いかに真っ当に生き抜いたかというところが、
じわじわと沁み入ってくる。
そして、
彼の周りに居た者、一人一人もまた、
真剣に時代を生きたひとたちであったことを
深く感じさせられる。

時代に流されて、誰もが諦めかけていた大切なもの。
家族や故郷。
吉村貫一郎という人物は、それを諦めずに大切に生き続けた。
その強さと優しさに涙が溢れる。

貫一郎が想い続けた、美しき街、南部の盛岡。
岩手山、北上川、夕顔瀬橋、下ノ橋・・・
今の盛岡と変わらぬ名前が多く出てきて、
見慣れた盛岡の街が、また違って見える。
あぁ、盛岡の風。美しき街。
この美しい故郷が、貫一郎を支え、この物語を支える。

読むなら冬、のような気がする。
物語をすぐ近くで見ているような感じがする。
静かな冬の夜におすすめしたい本です。

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壬生義士伝 上

2003/01/06 23:21

「おもさげながんす、吉村先生」

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:逢坂 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 泣きたければ浅田次郎を読む。天国までの百マイルを初めて読んでからの、私のポリシーなのですが、今回もやはり、泣きました。
 主人公は吉村貫一郎。諸士取調役兼監察、剣術師範などをを歴任した、もちろん実在する新撰組の幹部です。それなりに新撰組の資料には目を通しているものの、詳しい人となりを知ったのはこの本が初めてでした。
 物語はさまざまな人物へのインタビューという形でもって進みます。その挿話として、貫一郎の独白が入ります。とにかく切なくて切なくて、皆が皆人間臭く、だから一層物悲しい。各々の登場人物たちが、確かにあの幕末の世に生きていたのだと、翻弄されていたのだと、そして吉村貫一郎が大切に思えて仕方がなかったのだと、肌に感じることのできる、お話です。中でも斉藤一の語る鳥羽伏見の戦いのくだりは秀逸で、新撰組のすべてを凝縮した、そして吉村貫一郎という人物像を鮮烈に描き出した、非常に印象に残るシーンでありました。
 また史実を感じさせるエッセンスもふんだんに含まれており、稗田利八のセリフには思わずニヤリと口許を緩めてしまいます。
 貫一郎は非業の死を遂げますが、どうかラストの大野次郎右衛門の手紙まで、しっかりと目を通して下さい。家族のために、義のために、命を散らした、誠の南部武士・吉村貫一郎。表題の意味が明らかになったとき、なんともいえない感動が胸に込み上げてくるはずです。
 実は映画の方も一足先に試写会にて視聴してきたのですが、原作を知っていると、より深くお話にのめり込めること間違いないです。本を読むときも、映画を観るときも、ハンカチのご用意を忘れずに。

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壬生義士伝 下

2021/06/14 10:14

感動の作品でした。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る

南部藩屋敷で自刃した吉村貫一郎。南部の雫石に残した妻のしづ、息子・嘉一郎、娘のみつは主の脱藩後どのように生き抜いてきたのか。家族は妻の実家に身を寄せる。
嘉一郎は秋田藩討伐に加わり、函館の五稜郭で最後まで薩長軍と戦う。みつは家老の大野次郎衛の息子・千秋と結婚し満州で医院を開業する。そして最後に生まれた子供には最高の名前が・・・。

嘉一郎の生き方にも父の武士道の精神が受け継がれていたことや、母への手紙を含めて生き方にただただ驚くばかりでした。上下巻ともに本当に感動した作品でした。新撰組の有名人ぐらいしかしりませんでしたが、少し興味を持ち始めました。次は一刀斎夢録や輪違屋糸里を読んでみようと思います。

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壬生義士伝 上

2016/11/22 11:02

感動でした。吉村貫一郎の一代記であると同時に新選組・戊辰戦争の歴史的記録でもある。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

感動でした。吉村貫一郎の一代記であると同時に新選組・戊辰戦争の歴史的記録でもある。
 物語は、南部藩を脱藩し新選組隊士として死んだ吉村貫一郎の過去を掘り起こすための取材形式で語られていく。取材対象者は当然新選組の生き残りを始めとする人々であり、大物では齋藤一(映画では佐藤浩一)が取材対象として登場する。登場人物は実在の人物ばかりであり、それが生存者の聞き書きという形で語られるため、歴史的事実であるかのように思えてくる。あまりに生々しいので、因みに後に東京府知事になる紀州藩士・三浦 安(1829年9月15日(文政12年8月18日)~1910(明治43)年12月11日)なる人物を検索してみたら、何と実在の人物であった。こうなるとその他の人物像に関しても非常に緻密な取材・資料確認をおこなってまとめ上げた作品のようである。武士の時代(徳川幕府体制)が終わったことを最も強く感じていたにも拘わらず、その体制の中でしか生きられなかったがために新選組に身を投じざるを得なかった吉村貫一郎の義と忠を貫き通した生き方に圧倒される。吉村貫一郎が鳥羽伏見の戦いで傷だらけになって京都の南部藩蔵屋敷に辿り着いたところから始まり、そこから時間をさかのぼって彼の生い立ち、脱藩、そして新選組での生き方が物語の大半を占めるが、吉村貫一郎が切腹して果てたあとは親友であった家老・大野次郎右衛門がどのような気持ちで彼に切腹を強いたかという謎解きと、吉村の家族と大野の息子との話が続く。

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壬生義士伝 下

2003/09/12 18:48

涙が止まりませんでした

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るか - この投稿者のレビュー一覧を見る

もう、下巻は切ないぐらいに、男を魅せつけられます。
涙、涙、涙、涙が止まりませんでした。

主人公吉村貫一郎とその周囲の人々の男を魅せつけられ、
もう、涙で字が読めないくらい、号泣しました。

映画化され、ビデオもでたようですが、先に原作を読んでおいたほうが良いと
思われます。

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壬生義士伝 下

2003/05/31 11:05

やっぱり泣ける浅田次郎の技

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yhoshi2 - この投稿者のレビュー一覧を見る

幕末歴史小説「壬生義士伝」。初版発行が2000年。浅田次郎の人気で刊行当初から書店では平積み、マスコミでも話題、中井貴一主演で映画化も。そして2年、文庫化もされて、こちらも結構な売れ行きらしい。それらを横目でみながら幕末の歴史マニアを自認する僕が遂に買わずに終わった本。「鉄道員」の終章に不覚の涙して以来この作者には「また泣かされるのか。かなわんな」という予断が働くのだ。ところが最近知人の女性から「ええ! まだ読んでなかったの。私うーーんと感動。是非読むべきよ。本は進呈するから」とまでいわれて発奮。数日後宅急便で上下2冊の単行本が送られてきた。これはもう読むっきゃない。読み始めての発見、なんと函(箱)館も登場するではないか。新撰組幹部の主人公吉村貫一郎は鳥羽伏見の戦いの後、大阪の南部藩屋敷で切腹して果てた筈なのに? なんで函館かというと、実は彼の息子嘉一郎が亡き父に代わって南部盛岡から箱館までやってきて、新撰組とともに千代ヶ岡で戦死するという筋なのだ。この部分はまったくの創作なのだが、この息子がまたなんとも清清しいのである。「自分が戦うのは主君のためでなく家族のため。自分の女房・子供を食わせられなくて何がか」と愚直に思い続け、天性の剣さばきで京の町に屍の山を築く一方で給金全部を南部の妻子に送金し続けた貫一郎の生涯が南部訛りでたんたんと語られる。それにしてもなぜこれほどのブームなのか? ちなみにYAHOO検索で「壬生義士伝」をひくとヒットが28000、「吉村貫一郎」でも2300ものヒット。大半がファンによる勝手連サイト。中には終章の漢文の手紙の書き下し文まである。この手紙、貫一郎自刃の謎を解き明かす格好のお膳立てだなのだが漢文はいまや準外国語扱い。こういうサービスまで登場するとはもはや「壬生義士伝」現象というべき事態。ブームのあとでゆっくり楽しんでもいい本としてお奨め。
ところで浅田次郎がある飛行機の機内誌に「函館の夜景を絶賛する」コラムを書いた。函館がことのほかお気に入りとも聞く。辻仁成、宇江佐真里(おうねすてぃ)、谷村志穂(海猫)に続く「はこだて」のストーリーテラーになってくれないものか。期待。

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壬生義士伝(上)

2021/08/03 10:35

幕末もの新選組ものの第一作目

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

多くの作者がそうであるように大作家浅田次郎も新分野の第一作目が一番できがいい傾向がある。この「壬生義士伝」もその例にもれない傑作である。主人公の吉村貫一郎は子母澤寛の発掘した人物だそうだが、浅田次郎の描く主人公は実に味わい深い人物として描き出されている。家族への愛情は感涙モノである。

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壬生義士伝 下

2020/07/17 16:09

人々の生き様に心打たれる名作。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Ryu - この投稿者のレビュー一覧を見る

下巻のラスト、あの怒涛と混迷の時代をそれぞれの置かれた位置で必死に生ききった人々への思いが溢れ、通勤電車の中で声を殺して泣いた。
歴史物に苦手意識のある方にも是非読んでいただいたい一冊です。

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壬生義士伝(上)

2020/02/17 01:01

"一"を"貫"く

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ワズ - この投稿者のレビュー一覧を見る

かっこいい、なんて言葉で片付けていいのかわかりませんが、とにかくかっこいい。貫一郎のように生きたいと、強く思います。関係者から貫一郎について語られていく、という構成で、少しづつ人物像が明らかになっていく感じが好きです。何度も読み返しています。

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壬生義士伝 下

2016/11/22 11:04

この作品、映画『壬生義士伝』(c2002年、監督:滝田洋二郎、出演:中井貴一、佐藤浩一)を観たときに凄いと思いずーーと気になっていた作品。映画も良かったが、小説も極上品でした。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

感動でした。吉村貫一郎の一代記であると同時に新選組・戊辰戦争の歴史的記録でもある。この作品、映画『壬生義士伝』(c2002年、監督:滝田洋二郎、出演:中井貴一、佐藤浩一)を観たときに凄いと思いずーーと気になっていた作品。映画も良かったが、小説も極上品でした。
 吉村貫一郎が鳥羽伏見の戦いで傷だらけになって京都の南部藩蔵屋敷に辿り着いたところから始まり、そこから時間をさかのぼって彼の生い立ち、脱藩、そして新選組での生き方が物語の大半を占めるが、吉村貫一郎が切腹して果てたあとは親友であった家老・大野次郎右衛門がどのような気持ちで彼に切腹を強いたかという謎解きと、吉村の家族と大野の息子との話が続く。吉村の長男・嘉一郎は戊辰戦争に幕府軍として参戦、幕府軍は降伏した後も義のため箱館の榎本武揚の下に走り、千代岱で戦死する。長女・しずは医師・大野千秋(家老・大野次郎右衛門の息子)の妻となり満州で医療に従事、そして次男・貫一郎(夫の死を予感した母が夫の名前を付した)は東大教授として稲の改良に生涯を捧げ、退官したのを契機に故郷の農業高校の教師となるべく帰郷するところで終わる。生きるため故郷も家族も捨てて旅立った吉村貫一郎がやっとふる里に帰ってきたような結末に心からほっとさせてくれました。

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壬生義士伝 下

2016/09/22 13:54

再読するにはいつにするかな?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なまけたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る

前に図書館で借りて読んだ作品。
涙々で途中嗚咽までしてしまった作品です。

昔の人たちはしがらみなんかでいろんな選択が出来ず人生を流されるように生きなくてはいけなかったのだろうと思う。
それにより自分の死が近くなるとしても。

出てくる人物が不器用な人ばかりなのかもしれないけどどうしてつらいほう苦しいほうを選んでしまうのか。

でもそれは皆大切な誰かの為なんだよなということだけはわかりました。

とにかく切ない。
その一言の作品です。

またいつか読みたいし子供にも読ませたいと思ったので購入しました。

でも読むと涙になるのでいつ読むか・・・悩みます。

浅田さんの作品を読んでみようかなと思っている人にぜひ読んでほしい作品です。

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壬生義士伝 上

2016/09/22 13:39

浅田作品の中で一番好きです。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なまけたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る

浅田さんの作品は色々読んでますがこれが一番最初に読んだもので一番好きです。
この本を読んだら次の日きっと顔が腫れるくらい泣いてしまうので注意です。
最後じゃなくてもところどころで切なくて泣いてしまいます。

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壬生義士伝 下

2015/03/26 09:54

出会えてよかった

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて読むのが10年後20年後、50年後でも必ず出会えてよかったと言うはず。それはそれでどんな印象を抱くか気になりますけどね。読み終わるまで全然他の本に手をつけられない自分がここにおりました。

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壬生義士伝(上)

2013/04/22 22:20

何度読んでもいい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kinchan1012 - この投稿者のレビュー一覧を見る

単行本、文庫本、電子書籍、都合3度読みましたが、読めば読むほど感動が深まります。

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壬生義士伝(下)

2013/04/22 22:19

何度読んでもいい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kinchan1012 - この投稿者のレビュー一覧を見る

単行本、文庫本、電子書籍、都合3度読みましたが、読めば読むほど感動が深まります。

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